2007/12/9

633:首振り人形  

 メジャーリーグでは、有名な選手の首振り人形が販売されていて、土産物やファンのコレクターアイテムとして結構売れるそうである。テレビでのスポーツコーナーでもICHIROのものが販売されたといったニュースを見た憶えがある。首振り人形が販売されるということは人気選手の証でもある。

 今日は何だか自分が首振り人形になったかのような気がしてしまった。音楽のノリが素晴らしく良かったのである。わが家での話ではない。すぐ近くにお住まいのT氏のお宅にお邪魔した際の話である。

 ちょうど1年前に一度お邪魔させていただいたのであるが。JBLのユニットを使った4ウェイマルチ駆動の非常に規模の大きなシステムを20畳を超す広さの専用オーディオルームで鳴らされている。

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 やはり壮観である。数多くのオーディオ機器が設置されているのであるが、細心の注意をはらって整然とセッティングされているので、雑然とした感がまったくない。マーク・レビンソン、チェロ、ビオラといったメーカーの製品があるのであるが、全体的な統一感がしっかり取れている。これらのメーカーに関連性があるからなのか、似通ったテイストを感じる。

 そして、その音であるが、まさに壮観である。そして音楽のノリが素晴らしく良い。リズム感が本当にしっかり出てくる。それはクラシックであっても同様で、音楽の抑揚が大きな波となって部屋全体を揺らすのである。その揺れにつれ聴く者の体は自然に動き始める。

 特に最後に聴かせていただいた THE DOORS 「L.A. Woman」の10曲目「ライダーズ・オン・ザ・ストーム」は良かった。ドラムのエネルギッシュで切れのある音が耳にも体にも気持ち良かった。音を体感するといった感覚でドラムスの音を感じ取ることのできる稀有な体験であった。ここまでのエネルギー感はマルチ駆動でないと出せないのでは思わせるものがあった。

 この曲を聴くときは照明の光度を落としたのであるが、この曲の雰囲気がより際立った。正面に見えるマーク・レビンソンやビオラのLEDの赤が幻想的で美しい色合いを醸し出していた。

 「ビオラのLEDは確かグリーンのはず・・・」と思いT氏に確認したところ、「統一感を出すために特注で赤にしてもらった」とのこと、これは大正解である。T氏の美意識の確かさは、こんなところに表れている。

 リズムに乗りながらの首の縦振りとともに、音のエネルギー感にたいする感心の縦振りも加わり、首振り人形のようにいつまでの私の首は縦に揺れていた。 



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