2007/12/3

627:へちまたわし  

 小学生の頃わが家の風呂には「へちまたわし」が置いてあった。これに石鹸をつけて体を洗うのであるが、その肌への刺激感は結構気持ちよく、一度使うとなかなか他のものには変えがたいところがあった。

 この「へちまたわし」まだ新しいもののうちは刺激が強すぎるのであるが、時間が経過しこなれてくるとちょうど良い具合にへたってきて、スムーズな刺激感に変わるのである。この自然な刺激感は科学繊維を使ったものでは得られることは難しく、天然素材のみが持つ自然な風合いがあった。

 最新式ネットワークを搭載し、頑丈なベースに乗せられたT3の新たな音を聴いていて、何故か「へちまたわし」の自然な刺激感を思い出した。音の出かたがスムーズでひっかる感じががない。「私、頑張ってます!」といった感じがないのである。

 今回はネットワークとスピーカーベースという二つの変更が同時に行われたので、どちらがどのように効いているのかが検証できない。そこで、とりあえずスピーカーベースを外し、直置きで聴いてみた。

 音色の自然な風合いはこの状態でも得られる。肩に力が入っていない感じがやはり出ている。音の出方のスムーズさは新しいネットワークよるところが大きいようである。従来のネットワークでは「頑張って出しています」というあざとさが若干感じられたのであるが、新ネットワークでは音の懐が深くなった印象を受ける。ネットワークがスピーカーの音に与える影響度の大きさを実感した。

 続いて元通りスピーカーベースに乗せて同じ曲を聴いてみた。このスピーカーベースは分厚い、そして重い。仰角がつくように前後のスパイクの長さが違えてある。このスピーカーベースに乗せるとツィーターがちょうど耳の高さにくる。さらに7度前後の仰角が付くのである。

 この状態では先ほどの自然な音色に加え、音の微粒子が飛散し空中に浮遊する様が表現できるようになる。さらに前後や左右の空間表現が一層リアリティーを持つようになり、臨場感が大幅にアップ。

 やはりこのスピーカーベースは必需品のようである。このスピーカーベースを加えることによりT3はT3.5に変身する。その変身振りはGolf Variantに搭載された直噴ターボエンジンがコンピューターチューニングにより獰猛な狼に変わるようですらある。

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