2007/10/16

580:AUDI A4  

 フランクフルトショウでAUDIがA4のニューモデルを発表した。Mercsdes BenzのCクラスやBMWの3シリーズと同じセグメントに属するAUDIの主力車種である。当然注目度も高く、雑誌でもその特集記事が誌面をにぎわせていた。

 AUDIは現行A6からそのエクステリアデザインにシングルフレームグリルを採用した。かなり目が慣れてきたとはいえ、まだ多少違和感を感じることが多い。ヨーロッパの横に細長いナンバープレートであれば、比較的馴染みが良いというか、すんなり目に入ってくるのであるが、日本のナンバープレートの形状では上下にはみ出る感じがするうえ、色が白であるため、ナンバープレートが浮き立って見えてしまうのである。

 雑誌の写真で見る限り、今度のA4はシングルフレームグリルの形状がより幅広くなっているため、現行A4よりもそのデザインはよりこなれ、スポーティな印象のアピールに貢献しているようである。全体にワイド・アンド・ローのフォルムで精悍な印象を受ける。

 そして、そのエクステリアにおける特徴のもうひとつがヘッドライトのデザインである。小さなライトを連ねることにより特徴的な曲線を描いてスモールライトとし、それを点燈させたときの独特の雰囲気が見る者の視線を釘付けにする。これは先に発表されたR8と同じ意匠である。このヘッドライトデザインはかなり個性的であるので、好き嫌いが分かれるところかもしれない。

 インテリアはエクステリアに比べAUDIらしい精緻で知的な統一感をたたえた素晴らしい質感である。インテリアに関してはそのデザイン・質感ともMersedes BenzやBMWを凌駕していると思われる。コンソールをドライバー側に傾けたデザインによりコクピット感覚が演出されているが、これは従来BMWが採用していた手法である。

 A4の新しいエクステリアやインテリアのデザインは従来のAUDIの知的で冷徹な感じだけでなく、エモーショナルな要素を積極的に取り込むことを意図した結果であろう。今度のA4のデザインは、そういう意味では成功しているのではないであろうか。個人的には冷徹に徹したデザインのほうが好きではあった。(現行A4のシングルフレームグリルになる前のデザインなど結構好きであった)

 オーディオで知的で冷徹に徹したデザインというと、Jeff RowlandやAVALONなどの製品を思い浮かべる。最近目が自然と向いてしまうレコードプレーヤであれば、ORACLEのDELPHIがそうであろう。先のIASでもその見目麗しい姿を拝んだが、やはりうっとりさせられる。アルミとアクリルを主たる素材として、あそこまで魅惑的な製品を作り上げる造形力は本当に素晴らしものがある。



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