2007/10/31

595:可愛い子には旅を  

 「可愛い子には旅をさせろ」・・・子供のことを本当に思うのであれば、試練を与えて物事を正しく見きわめることができる力を育ててやらなければいけないという意味である。

 そのことわざに従ったわけではないのであるが、お気に入りのROKSAN CASPIAN PHONOが旅に出ることとなった。実はオペアンプの交換のためにスパイダーさんのところへ旅立ったのである。

 スパイダーさんの友人でとても詳しい方がいらっしゃるので、慣れない私のような人間が交換しようとして機器をいためてもいけないので、その交換作業をお願いすることにしたのである。

 ROKSAN CASPIAN PHONOはスパイダーさんがお持ちのものを1週間ほどお借りしたのがきっかけで導入に踏み切った。そのCASPIAN PHONOはオペアンプが交換されていたのであるが、私も同じ改良を受けるべく送り出したのである。

 しかし、オペアンプって・・・何?ウィキペディアで調べてみたがチンプンカンプンであった。「オペアンプ(operational amplifier,オペレーショナル・アンプリファイア)は、非反転入力(+)と反転入力(-)と、一つの出力を備えた増幅器の電子回路モジュールである」といわれても、目が点になるだけで、その先を読もうという気にすらならない。

 まあ、理屈はともかくオペアンプによって音が変わることだけは確かなようである。旅から帰ってきたら、一皮向けてさらに良い音を奏でてくれることを心から願っている。しかし、新しいオペアンプが馴染むまでしばらく時間がかかるとのことなので、改良手術の真価を発揮するまでは到着後しばらく待つ必要があるようである。

 なにせオーディオは待たされるのである。新品を買っても馴染むまで時間が必要なのである。数時間で澄む場合もあれば、数ケ月かかる場合もある。スピーカーなどは年単位の時間が必要である。

 ブラックラベル2を発注したが、納品まで1ケ月かかり、エージングが完了し本領を発揮するまで半年が必要とのこと、結構気の長い話である。今手元にあるlmstさんから借りているブラックラベル2をTaoりたいところであるが、そういうわけにはいかない。

 ケーブルのエージングを短時間で完了させてしまうような機械がないものであろうか?「TIME IS MONEY」であるので、どこかの業者でそういったサービスをしていればいいのであるが。

 「じっくりと付き合ってこそ趣味である。」確かにごもっともである。ごもっともだが、早く良い音が聴きたいものである。オーディオというものは徳川家康的なじっくりと構えて好機を待つ度量の大きさが必要なようである。

2007/10/30

594:銀単線・ノンシールド  

 硬い、そして細い、しかし取り回しは、接続位置にあわせて「くせづけ」をしっかりすればいったて良い。しかも一旦形が決まるとけっしてずれたりしないので安心感がある。がっちりとホールドして離さないといった印象である。

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 銀単線のノンシールドタイプの電源ケーブルである。これはAkimitsuさんお手製の逸品である。1週間ほどお借りしているので、パワーアンプやプリアンプに挿して聴き比べを一人で楽しんでいる。その細さは、その下に見えているブラックラベル2と比べると、きわめて対照的である。

 その音はというと、細くて硬い外観とは全く違った音がするのである。中域がぐぐっと密度感濃くでてくる。音楽の一番美味しい帯域が活き活きするのである。チェロや男性の声、ティンパニーなどの音がしっかりとし、音楽の抑揚をダイナミックに描く。

 間接音が多くふわっと広がるというイメージではなく、比較的直接音がしっかりと出て情報量も多い。これは銀単線の特徴なのであろうか?ケーブルに関してはメーカー品しか我が家では聴いたことがないので、詳しいことは良く分からないのであるが、このケーブル相当レベルが高い、といっていいようだ。

 ノンシールドの銀単線ケーブルはOFF会でお邪魔させていただいたいくつかのお宅で見かけた。銀以外にもプラチナ単線が素材となっているケーブルも見かけた。銀もプラチナも現在の相場からすると、材料費が相当高額となってしまうはず。しかし、そのいずれもがきわめて情報量が多く、音の立ち上がりが俊敏なスポーツマンばかりであった。

 hadesさんのお宅でお目にかかったプラチナ単線のデジタルケーブルは結構インパクトがあった。ギターの音の立ち上がりが本当に素晴らしかった。別の素材のケーブルに換えると急に音がべたついた感じがするほど、その音の立体感は優れものであった。

 今お借りしている2本の電源ケーブルは、それぞれ見かけも音も違いがあるが、それぞれに良いところがあり、今週はとっかえひっかえして遊べるので、夜が楽しい。  

2007/10/29

593:黒ヘビ  

 NBS ブラックラベル2、導入を決定した。常軌を逸した価格ではあるが、以前アレグロという太い黒ヘビを、これまた常軌を逸した価格で購入したことがあるので、多少免疫はできているのである。
 
 このブラックラベル2、見た目は良くない。真っ黒で太いうえ、アース線がぐるぐると螺旋状にケーブルの周囲を回りめぐっていて、結構グロテスクである。取り回しは思ったほど悪くなかった。コネクター近くが細くなっているのが相当効を奏しているようである。これでコネクター近くまでぶっといままだと相当厄介なことになるはずである。

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 パワーアンプに使っていたSTEATHのCloude99はフォノイコライザーに回った。結果としてSTEALTHのM21SPECIALは余ってしまった。ヤフオクに出すか、オーディオショップに買い取ってもらうことになりそうである。これで電源ケーブル6本のうちSTEALTHが3本、NBSが1本、アレグロが1本、そしてワサッチが1本という構成になる。依然半数をSTEALTHが占めているので、STEALTH愛好家であることにな変わりはない。

 ラインケーブルやスピーカーケーブルは比較的オーソドックスな価格帯のものを使っているのであるが、こと電源ケーブルになると常識的な思考能力が停止してしまうのは何故であろうか。電源ケーブルに対して私はまさに「ヘビににらまれたカエル」状態である。魅入られてしまうと、身動きが取れないのである。

 ぶっとい黒ヘビの目に睨まれ、シュルシュルと細長い舌先で顔を舐められるとへなへなとなってしまうのである。

 以前はオーディオ機器やアクセッサリーって見た目どおりの音がするような気がしていたのであるが、このブラックラベル2は良い意味でそういった予想を大きく裏切るケーブルであった。

2007/10/28

592:花梨  

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 CDトランスポートの下に見えているもの。これが「新兵器」である。私にとっては「新兵器」であるが、ディープなオーディオマニアの間では有名なものなのかもしれない。

 ハイブリットというか2段重ねになっているのであるが、下の黒く薄いのはカーボンである。何層かの層になっていて層ごとに強度が異なっている。表面の層がもっとも強度が高くなっている。その上にあるのはウッドブロックである。lmstさんは花梨、ローズウッド、黒檀の3種類を持ってきてくれた。

 まずこのカ−ボン・インシュレーターが超優れもの。lmstさんが業者に直接頼んで作製してもらったもの。数が集まらなければ単価が高くなるので100枚の受注をSNSで集めて発注。その結果1枚3,000円という安さ・・・これは安い!

 私は完全に乗り遅れてしまった。SNSをちゃんとチェックして情報収集しなかったつけがこんな形で回ってこようとは・・・今から少数で頼むと当然単価は跳ね上がる・・・誰か一緒に頼む人はいないであろうか?4枚ワンセットで10セット分の注文が集まれば、3,000円は無理でも6,000円ぐらいにはならないかな・・・すると4枚で24,000円か・・・それでも絶対安いような気がするのだが・・・
 
 そして、カーボンインシュレーターで見通しが良くなったところにウッドブロックで味付けというか好みの方向に微調整をするのである。結論から言うと私の場合は花梨が好きであった。黒檀はちょっときつめの味付けに。ローズウッドはしっかり感のある切れ者。

 花梨はやや軽めの感じ。ちょっと分かりずらいと思われるが、イギリスっぽい音の味わい感がでるのである。音に木質感がでるとでも言おうか。シャキッとしたノリは断然ローズウッド。黒檀はオーディオ製品に活用されることが多いが、今回はいまひとつの印象であった。

 パワーアンプの電源コードをNBSのブラックラベル2にして、CDトランスポートの下にカーボン+花梨を敷くと、アナログに攻め込まれ四苦八苦していたデジタルが一気に息を吹き返し反攻に打って出る、といった感じである。

 パワーアンプの電源コードをSTEALTHに戻すと、花梨では少々軽い。その場合はローズウッドで丁度良いバランスに・・・しかし、ブラックラベル2+カーボン+花梨を聴いた耳にはどうしてもその残像がちらついてしまう。

 一方ブラックラベル2をパワーアンプに挿した状態でのアナログはどうであろうか?弦楽四重奏で確かめると、響きのとけ具合が「ウルトラQ」オープニングのようにはいかず、比較的整然としてしまう。これはこれでいいのであるが、もう少しクリープちょい回し状態の融合感が欲しい。そこでフォノイコライザーの下に花梨を敷いてみる。

 すると、「ウルトラQ!ウルトラQ!」と膝を打ちたくなる。ウルトラQのオープニングシーンを知らない若い世代の方には何のことだかさっぱりかもしれないが、つまり響きの融合感がでるのである。まあ、別な言い方をすると曖昧さが出る。

 NBS ブラックラベル2、カーボン・インンシュレーター4枚、そして花梨のウッドブロック8個・・・これはどうしても手に入れなくては・・・デジタル復権のためにも、そしてアナログの質向上のためにも・・・あがいてみるしかないような気がしている。

 実はブラックラベル2とカーボン・インシュレーター、そしてウッドブロックは1週間の期限付きでlmstさんからお借りしている。次の土曜日には返送しなければならないのであるが、その日が来るのが怖い・・・

2007/10/27

591:NBS ブラックラベル2  

 lmstさんとAkimitsuさんを立川駅北口に車で送っていった帰り道、「NBSって結構普遍的なバランスなんだ・・・」と独り言をポツリ。

 NBSというとどうしてもJAZZ向き、マッチョな感じ、ガテン系といった固定観念があって、その見た目の悪さからしてもいまひとつ真剣に聴いてみようという気になれなかった。しかし、今日lmstさんが持ってきてくれたブラックラベル2を聴かせていただいて、そういった固定観念は誤りであることに気付いたのである。

 今日はlmstさんとAkimitsuさんを我が家にお招きしてのOFF会。本当に盛りだくさんな一日となった。まずはメインスピーカーであるGERMAN PHYSIKSのHRS-120 CARBONを聴いていただき、続いてサブとして使っているPSD T3を聴いてもらった。デジタル、アナログ入り混じっての展開であった。

 その間、電源ケーブルの聴き比べも行った。ひとつはlmstさん持参のブラックラベル2、もうひとつはAkimitsuさん自作の銀単線ケーブルである。ブラックラベル2は音像を立体的に描き切り、誇張感のない自然な質感・・・相当レベルが高い。銀単線ケーブルはノンシールドケーブル特有の開放感があり、音像の描き方が濃い目で実在感アップ、こちらもレベルが高い。

 我が家の電源ケーブルはSTEALTHの使用率が高い。その音の質感は結構好きである。好きであるから増えてきてしまったのである。しかし、あまり同じメーカーのケーブルを多用すると多少バランスが偏る傾向があるのかもしれない。STEALTHは音の広がり感があり飛散する感じが華やかさというか軽やかさがあり、そこが好き嫌いの別れるポイント。

 私の好みからするとSTEALTHは向いているのであるが、音像の締まり感や実在感も両立できるともっと良くなるはずである。パワーかプリかにNBSを持ってくると、全体的に音楽が締まる。最新世代のNBSは見た目はやはりごついが、音の質感はより普遍的というかバランスが上手くとれている。

 今日のところはプリに持ってくるとその支配力が強くなってしまい、オーケストラが全てベルリンフィルになってしまう。緻密でチームワークがとれていて、同一方向に向かって一糸乱れぬ合い方である。これこれで魅力的ではあるが、もう少しすきも欲しくなる。パワーに使った方がその手綱使いはゆるやかになるのでこちらの方がいいかも。

 「NBSか〜これで価格がまっとうであれば・・・見た目の悪さには目をつぶるのだがな・・・」というのが正直な感想である。しかし、一旦聴いてしまうと「・・・」無言で腕を組んでしまうのである。

 そしてさらに最近アナログに押されがちなデジタルであったが、トランスポートに使うインシュレターをlmstさんが持参された新兵器を使うと、ぐんぐん魅力度を高めることが分かった。その内容については明日にでも・・・

2007/10/26

590:オートリフトアップ  

 体が疲れているときにアナログを聴くのは止めたほうがいいのかもしれない。「ブチ・・・ブチ・・・ブチ・・・」と定期的に連続する音に、ハッと気付いて目を覚ましたのは11時過ぎであった。

 今日立川の中古レコード屋「珍し屋」で購入したSOFT MACHINEの「SEVEN」を聴いていたのであるが、しばらくすると意識が遠のいてしまって、閉じたまぶたはくっついたままになってしまったようである。

 レコードが回り続けて「ブチ・・・ブチ・・・」言っていた時間はどれくらいであろうか?20分程度はその状態が続いていたのではないか・・・きっとこれは針先に良くないはず。国産のレコードプレーターはフルオートなんて機能がついているものがほとんどであった。こういうときにはフルオートやオートリフトアップ等の機能があるとありがたいものである。

 もちろんそういった機能は便利であるが、音質を最優先するとあまり良いものではないようで、高級なレコードプレーヤーにはそういう機能は付いていない。けっして寝ないように目をしっかり開けていなくてはならない。

 今日は降りしきる雨の中、立川の新しい顧問先にお邪魔した。年の頃30代後半の見目麗しい女性がオーナーの飲食店である。初めてお邪魔する顧問先であったが、この女性がオーナーなら結構繁盛するのでは・・・と思われる。何というか、気品があるのである。艶やかな色気も感じさせるのであるが、それがいやらしい感じでなく、品がいい。

 飲酒運転の厳罰化によりアルコールをメインとする飲食店は経営状況が余りよくない。しかし、こういう雰囲気のお店であれば粘り強く良い数字をあげられるような気がした。

 打ち合わせを終え、「珍し屋 立川店」に寄ったのであるが、この店はいかにも「街の中古レコード屋さん」といった風情でアングラな雰囲気が充満している。店内でかかってる曲も珍しいものばかり。30分ほど見て回って1973年録音のSOFT MACHINEのレコード買った。

 帰宅後早速聴いたのであるが、金曜日の夜というのは結構体に疲れがたまっているもの。気付いたら「ブチ・・・ブチ・・・」と音がしていた。「いかん、いかん」と急いでアームを上げる。体が疲れているときはアナログは止めておこう。

2007/10/25

589:キープコンセプト  

 HONDA FITがフルモデルチェンジした。しかし、遠目にはどこが代わったのか分からないほどの「正常進化」である。あれだけ大成功した初代の後を引き継いだ2代目であるからキープコンセプトは止むを得ないところであろう。

 初代FITはバカ売れした。一時は国内登録台数で首位を走り、首位を常に死守していたトヨタ カローラを出し抜いたのである。コンパクトでありながら、室内スペースは充分に確保され、エクステリアも都会的なセンスのいいものであった。美味しい部分がギュッと凝縮されたような車であった。

 2代目FITもしっかりそのコンセプトを受け継ぎ無難にまとめられている。コンパクトカーは競争が激しい。トヨタ フィット 日産 マーチ マツダ デミオなどなど結構魅力的な車が覇を競っているのである。そこにホンダが満を持して新型FITを投入したのでますます競争が激しくなりそうである。

 この国産コンパクトカー部門で私がひいきにしているのは、日産 マーチである。丸目で、エクステリアも全体的に曲線を活用しており、とてもチャーミングである。どことなくカエルを思わせるフロントマスクやちょっとたれ気味のおしりなどがポントである。ライバルが次々もモデルチェンジしたので、少しばかり不利な立場にあるが、そのデザインはまだまだ十二分に魅力を持っている。

 インテリアに目を向けると設計の古さからか、残念ながらライバルよりも若干見劣りはする。その点新型FITはインテリアの質感がぐっとアップした。高級感すらも若干感じさせるクオリティである。

 我が家のメインスピーカーであるHRS-120 CARBONも最近モデルチェンジした。シルエットは全く変わらないのであるが、DDDユニットの素材がチタンからカーボンに変わったのである。FITと違い全くヒットしなかったが、見た目的にはほぼキープコンセプトである。内心、気になるのであるが、まだ一度も聴いていない。

 我が家のチタンDDDユニットは子供のいたずらで傷物にはなったが、1年半が経過しエージングも進んで、音の熟成度もやや進んだ。なのでこのまま使い続けたいところである。しかし、この傷はフロント側にあるので目に付く。いっそ前後逆にしようかと思うのであるが、そうするとケーブル端子が正面にきてしまうのでこれも良くない。まあ、音楽を聴く時は目をつぶって聴く事が多いので、このままでよしとするしかないようである。 

2007/10/24

588:遊び仲間  

 今日は久々の午前様・・・結構疲れた。ゴルフ仲間でもある3名の中小企業の経営者の方と私で飲み会。いつものことながら延々話は尽きず、店を出たのが11時過ぎとなってしまった。

 私にとっては顧問先であるので顧客である。しかし顧客ではあるが、ゴルフや飲み会を通じて親しくなってくると、「遊び友達」としての側面も大きくなってきて、遠慮することなく気さくに話ができ、大いに盛り上がることができる。

 このメンバーでゴルフに行くと、とても楽しい。スコアが悪くても、お互いジョークを言い合って回っていると、日頃のストレス発散になるのである。もちろん、スコアでは負けたくないという気持ちはある。小額であるが「にぎり」もするのでなおさらである。

 こういう仲間がいると、ゴルフに対する取り組みも全然違ったものになる。ラウンド数も平均スコアも比較的近いのでお互い良い刺激になるのである。残念ながら私は最近長いスランプ状態になり、なかなか90が切れないラウンドが続いているが、スランプ前はお互い80代半ばから後半あたりのスコアで競っていた。

 何の趣味でも同じであるが、同好の仲間がいるといないとでは、長く続くか続かないか、そしてその熱の入れようも変わってくる。オーディオも同じで、情報交換したり、お互いに訪問して音を聴かせてもらったりする仲間がいるかいないかは、とても重要なことである。

 特にオーディオというものは、そういう仲間がいなければ内にこもりがちになる趣味である。このブログを始めたのも、そういう知り合いを作る一つの方法としてという側面がかなり大きなウェイトと占める。

 ブログにコメントやメールをいただいた方に、不躾とは思いながら「お邪魔させて聴かせてもらえませんか?」とメールするとこがあるのであるが、面識がなければ当然断られることが多い。しかし、そんななかから少しづつ知り合いが増えているので、このブログの当初の目的は達成できつつあるような気がしている。

 そういった経緯で知り合った方のお宅に訪問して音を聴かせていただいたり、逆にわが家の音を聴いていただいたりすると、必ず何かしら気付くことがあるものである。そういったき気付きが、オーディオという趣味へののめり込み具合を相当深めてくれたような気がする。

2007/10/23

587:TANNOY VLZ  

 「TANNOY VLZ MON GOLD 英国オリジナル Pair 350,000円」ステレオ雑誌の広告欄を見ながら、「ふんふん」とうなずく。TANNOY VLZの場合モニターゴールド入りの場合30万円前後が相場のようである。

 ビンテージは全く未経験である。しかし、ビンテージスピーカーの音は何度か聴かせていただいた。その魅力度には結構吸引力があるのである。もちろん、セッティングを含め様々な使いこなしにより追い込まれた音であるので、一朝一夕に出るわけではないが・・・

 しかし、以前サウンドデザインファンクラブのレコードコンサートで聴いたTANNOY VLZは、比較的ラフなセッティングであったが、染み入る感じで音楽を奏でていたのが印象的であった。
 
 そのとき聴いたTANNOY VLZ・・・結構脳裏に深く焼きついた。そして、Stereo Sound誌の最新号に「ヴィンテージを楽しむ」というコーナーで、諸石幸生氏が所有されているTANNOY VLZを使って幾つかの現代真空管アンプと組み合わせて聴き比べをする記事が載っていた。

 その記事を読んでいて、VLZに関する興味がまたまたふつふつと湧いてくるのを感じた。そのつつましくも暖かみのある外観は見ていて心休まる心地よさである。そして諸石氏が「そのサイズや年代からは予想もできない味と陰影感、美しさと輝きとで、サウンド、いや音楽を奏でてくれるのだから、今なお愛おしいのである」と評されるサウンドへの興味も結構強まっているのである。

 そしてついつい雑誌やインターネットでTANNOY VLZの情報を集めたりしているのである。先日のサウンドデザインファンクラブのレコードコンサートではSD-05で鳴らされていたが、何というか解脱した音という感じで、耳と心に安らぎ感をもたらす音楽を奏でていた。我が家のCDP-MS1とSD-05の駆動系でシンプルに鳴らしてみたいとも思ったりするのである。

 しかし、ヴィンテージスピーカーは年数を相当経ているため、程度の良し悪しに結構差があるようであるが、私にはその見極めは難しい。しばらくは雑誌やインターネットを見ながら楽しい時間を過ごすことになりそうである。

2007/10/22

586:ペルシアン・ラブ  

 ホルガー・チューカイの2枚目のソロアルバム「MOVIES」のB面の1曲目(といっても片面2曲づつしか入っていないが・・・)「ペルシアン・ラブ」は名曲だと思う。1979年の作品であるので、約30年近く前の曲であるが、今聴いてもその斬新さは全く色あせていない。

 ジャーマン・ロックの異端児とも言えるCANの主要メンバーであったホルガー・チューカイは、ラジオから流れてくる中近東の歌や音楽を効果的に使ってこの曲を作製したのであるが、その独特の雰囲気には、ぐぐっと惹き付けられる。

 CANの曲の多くは、ロックや現代音楽そして民族音楽などを融合した実験的なものであった。その分とっつきにくさというか、いく分重めな要素があったのであるが、この「ペルシアン・ラブ」は実験的なことを取り入れながらも、独特な音色のギターや弾むようなベースがとてもリズミカルで、中近東の沸き立つようなファンタジックな世界を垣間見せてくれる。

 私にとってレコードの楽しみの主要部分はクラシック音楽であるが、もう一つの側面は、中学生の頃に友人の影響で多少聴きかじったプログレッシブ・ロックの楽しさを再発見することである。中古レコード屋で記憶にかすかに残っている昔なつかしいレコードジャケットを見つけると、手にとってみたくなり、そのうち何枚が実際に買って聴いているのである。

 今日もそういう感じでホルガー・チュウカイの「MOVIES」を購入した。新宿のDISK UNIONでひととおりクラシックの中古レコードを見て回った後、同じビルの違うフロアにあるJAZZ/ROCKコーナーも覗いてみた。

 そのレコードコーナーにはプログレッシブ・ロックの棚があり、PINK FLOYDやGENESISといったプログレッシブロックのバンドのなつかしいレコードが結構な枚数置いてあるのである。そのなかですぐさま目に付いたのが「MOVIES」であった。

 国内版であったがTRIOが扱っていたので、音も良いのではないかと思い即購入。4曲入っていたが、やはり「ペルシアン・ラブ」が出色の出来である。

 もちろんCDでリマスタリングされたものも出ているはずであるが、あの時代のものはレコードジャケットに入っていないとなつかしさが半減してしまう。その当時は、中学生にはあまりに高価であったので、レコードは月に1枚も買えなかった。友人が買えばカセットに録音してもらいラジカセで聴いていた。

 たまに思い切ってレコード買った時のワクワクした気分というのは、今でもなつかしく思い起こされる。



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