2007/9/9

543:三位一体  

 今日はダブルヘッダーのOFF会であった。午前中はユニコーンをお使いのT氏のお宅にお邪魔し、午後はMESSAさんのお宅にお邪魔したのである。

 T氏のお宅には半年ほど前に初めてお邪魔した。GERMAN PHYSIKSの数少ないユーザーであるT氏は、何十年もの経験をお持ちのベテラン・マニアである。当初はユニコーンがどんな音を奏でているのかが、一番の興味の対象であった。

 しかし、もっとも共鳴したのは、生活・音楽・オーディオの類稀なるバランスのよさであった。全てが極めて高度なバランスで拮抗していて調和している。「三位一体」という表現をしたくなるその空間の心地よさは、とても印象深いものであった。

 生活の場としての室内空間の居心地の良さ、音楽がなくてはならない大切な存在であり、音楽に対する深い造詣と愛情が感じられること、そしてオーディオに対する真摯な姿勢と機器に対する深い愛着・・・その三つ全てがこれほどまで凝縮されて深い味わいをかもしている例はとても少ない。

 もちろんこのバランスは、一朝一夕に成されたものではなく、長い時間の蓄積の末に得られたものであるのは間違いなく、私にとって大きなひとつの指標を与えてくれる。

 今日は2時間ほどお邪魔させていただいたのであるが、アナログを中心としてクラシック、ジャズ取り混ぜて聴かせていただいた。なかでもデュプレのオリジナル盤でエルガーのチェロ協奏曲を聴かせていただいたとき、とても感じ入った。

 オリジナル盤の透明感のある艶やかな音はデュプレの素晴らしい演奏を如実に伝えてくれ、音楽に深く入らせてくれた。結局この曲は最後まで通しで聴かせていただいた。途中で止められなかったのである。

 このLPつい最近ディスク・ユニオンで見つけられたとのことであるが、オリジナル盤であるにもかかわらず6,000円で入手されたとのこと。「うらやましい・・・本当に」と心の中で思わずにはいられなかった。こういうことがあるのがアナログの楽しみの一つでもある。

 それから、ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」のオリジナル(ステレオ)・オリジナル(モノ)・復刻版(重量盤)の聴き比べも興味深かった。必ずしもオリジナル盤が最高ではないということが分かったのが収穫であった。

 それにしても、文化の薫り高い時間と空間であった。その薫りを心にしまって、高度にデザインされた氏のマンションを後にした。そして、私とほぼ同時期にオーディオにはまりはじめたMESSAさんのお宅へ向かった。MESSA邸の様子は明日にでも・・・

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