2007/8/27

530:毎日がスペシャル  

 「毎日がスペシャル〜♪毎日がスペシャル〜♪」旅先でのホテルで、疲れてベッドにぐたっと横になりながらテレビを観ていたら、SONYのHANDYCAMのCMで竹内マリアの歌が流れていた。

 その歌を何気に聴きながら、「毎日がスペシャルね〜、最近はほとんど毎日が無名って感じだな〜」とふと思ってしまった。「毎日がスペシャル度」は子供時代は相当高かったはずである。しかし、年齢と共にその度合いは急激に低下してくる。そして、日々は凄まじい勢いでめくられていく。

 窓辺に置かれた本のページが風にめくられるように、パタパタと過ぎ去っていくのである。それらの日々はけっしてスペシャルではなく、ほとんど名も無い日々であることが多い。

 そんななか、小旅行であっても旅行に出ることはささやかながら、日々のスペシャル度を多少上げてくれる。家族サービスを主目的としたなんの変哲の無いものではあるが、日頃の慣れ親しんだ環境とは別のところに身を置くだけでも深呼吸したくなるような新鮮さを感じさせるものである。

 周囲には家族連れがたくさんいるような観光地であったが、みんな一様に楽しげな目つきをしていた。もちろん小さな子が泣き喚いていたり、幼い兄弟が喧嘩しているのを母親がいさめたりといったシーンも目に付くのであるが、全体的に楽しげに見えた。

 我が家の子供も普段よりはしゃぎまわっていた。ホテルに着くなり、ベッドでふざけまわり、クッションを投げあったりしていた。多少テンションが高くなっているのが分かった。

 今回は列車での旅行であったが、列車の旅行の場合駅弁は欠かせない。行きも帰りも昼の時間帯に列車に乗るよう手配した。乗り込む前に駅弁を購入し、ペットボトルのお茶としっしょに袋に入れて、「まだか、まだか」と列車を待つ。

 列車が駅に着くなり勢いよく乗り込んで、早速駅弁を膝の上に・・・包みを開けようとする子供を制して、「動いてから・・・列車が動くまではダメ・・・」と注意する。意味があるとは思えないが、列車が動き出す前に駅弁の包みを開けて箸をつけるのは、どうしても気が引ける。なぜかしら、もったいない気がするのである。

 この3日間はささやかながらスペシャル度が高かった。また明日からは名も無い日々の連続が始まる。そういった何気ない毎日がスペシャルな人もいるのかもしれないが、中年の域にさしかかり、特に刺激的とも言えない環境で日々を過ごしている私にとって、多くの日々は名も無く顔もないようにすら感じられる。毎日のようにブログを更新するのは、こういった名も無い日々に、ささやかな仮の名前を付ける作業なのかもしれない。



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