2007/8/11

515:松井とICHIRO  

 私は二つの音を楽しんでいる。どっちつかずでいかん!という御指摘もあるかとは思うが、違う個性を楽しむというのはオーディオの楽しみのひとつでもあるような気がする。現にオーディオマニアの方でサブシステムをお持ちの方は多い。

 今日はチューバホーンさんのお宅にお邪魔させていただいた。チューバホーンさんも現在二つの個性を楽しまれている最中とのことで、その聴き比べが大きな目的のひとつであった。

背番号55 松井秀喜
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背番号51 ICHIRO
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 この両者、やはり対照的なところのある音を聴かせてくれた。CECのトランスポートは、相島技研でクロックの交換や制震対策の改造を受けているので、素のままではない。見た目的には改造したことは全く分からないが、改造前と後では、その音は「まったく別もの!」のように変化したとのことである。

 まずSONYの55で聴いてから、同じ曲をCECの51で聴くということを何曲か行ってみた。55は雄大である。パワフルというか音や音楽が太く、大らかである。「滔々と流れる」という表現を使いたくなるような感じで音楽がたゆたいながら流れていく。この感じ、私は好きである。SONY SS-G7という30年ほど前のスピーカーらしい、やや下寄りのどっしりした腰つきの音である。ただしICHIROのようにボテボテの内野ゴロを安打にしてしまう俊敏さはない。

 そしてCECの51に変えると、音楽の重点が中低域から中高域に移った、という印象を受ける。決して腰高になったわけではない。音の抜けが良くなり、音がより実質的になったのである。オーディオ的な得点評価では打率は上がった気がする。10人のオーディオマニアがいれば7人は51を支持するであろう。さらにジャズやポピュラ−系のソースがメインの方に限れば9人の方が51を支持すると思われる。

 51は「覚醒の音」である。ソファの背もたれに深々ともたれかかるのでなく、少しばかり身を乗り出すような姿勢をとらせる。一方55は「沈み込みの音」である。背もたれに上半身の全ての体重を寄りかからせて聴きたくなる。

 この二つの個性・・・どちらもかなり高いレベルでの個性の競演であった。まさにメジャーリーグで共に活躍する松井とICHIROを比喩に使いたくなる両者である。



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