2007/7/14

487:カルピスの濃度  

 小学生の頃もっとも好きな飲み物はカルピスであった。その頃は「カルピス・ウォーター」なんてものは当然ない。カルピスの濃縮液が茶色のビンに入っていて、それを氷の入ったグラスに少量注ぎ、そして水で薄めて飲むものであった。

 そのため、その濃度は個人個人まちまちであった。また同じ人が作っても、そのときの加減により微妙に濃さが変わる。薄いと水っぽい感じがするし、濃すぎると甘過ぎてくどくなる。

 丁度いい濃度の場合、甘みと酸味が丁度よくバランスして、このうえなく美味しく感じられた。さすがに大人になってからは飲むことはほとんどなくなったが、子供時代の一つの楽しい思い出である。あの濃縮版のカルピスは今でもあるのであろうか?

 今日は夕方からへい。さんのお宅を訪問した。ハンコックさんと連れ立っての訪問であったが、心配していた雨もそれほどの強さではなく助かった。都心部にある瀟洒なマンションの一室がへい。さんのリスニングルームである。全景はこんな感じ・・・

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 Mark Levinson No390SL−Viola Cadenza−GOLDMUND Mimesis 28ME−JM Lab Alto Utopia Beという機器構成であり、どの機器も定評のある有名なメーカーであるとともに、オーナー同様ハンサムぞろいである。購入するか否かのポイントとしてデザインは相当重視されていらっしゃるようである。

 そしてへい。さんといえば、ケーブルである。その機器に繋がれているケーブルは、どれも選りすぐりの最高級ケーブルばかり。そしてここに辿りつかれるまでに試されたケーブルの数も半端でない。

 早速音を聴かせていただいて感じたのが「丁度良い濃さのカルピスのようだ。」というもの。今となっては「カルピス・ウォーター」があり、その味わいが一つの基準となってしまったが、従前はその濃度については、個々人の好みに任されていた。そして丁度いい濃さにであうと嬉しくなったのであるが、へい。さんの音は、高解像度基調でありながら、音楽的な美味しさも失うことのない丁度良いバランスで維持されているように感じられた。

 へい。さんも一旦はケーブルやセッティング等の煮詰めにより、相当な高解像度重視の音にもっていかれたようであるが、音楽の楽しさや躍動感が相対的に減じてしまったため、一方に振れた振り子を多少戻されたようである。

 その決め手となったのが、電源ケーブルに使用されている「カレント・ケーブル」である。見るのも聴くのもはじめてのケーブルであるが、見た目的には相当な物量投入型に見える。

 電源ケーブルをこれに変えたことにより、中域の厚みや音楽的な躍動感が出てきたようである。それ以前の電源ケーブルでも聴かせていただいたが、そうするとオーディオ的な快感度ではアップする印象を受けるが、ボーカルなどでは「作られた華やかさ」のようなものを感じさせる音に変身した。

 今後はカレント・ケーブルをインターコネクトやスピーカーケーブルでも試される予定があるとのこと、さらに機器の下に敷くオーディオボードでも新しい試みをするとのことである。

 へい。さんはその持ち前のパワーで、継続的なチェレンジを続けていかれ、そのバランス感覚をますます研ぎ澄まされていくことであろう。



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