2007/6/2

445:理由  

 「理由」と書いて「わけ」と読ませる。演歌の世界である。「女」と書いて「ひと」と読ませるのと同じニュアンスである。今日はGerman Physiksを1年半前に選んだ理由がはっきりしたような気がした。

 1年半程前、鴨がねぎを背負った状態でダイナミイクオーディオに頻繁に行っていた。スピーカーの試聴を繰り返していたのであった。数多くのスピーカーを聴いたが、その結果選んだのがGerman Physiksであった。オーディオ雑誌で大きく取り上げられることの少ないマイナーなブランドであり、もっと名の通ったメジャーなブランドでないのが、不思議であった。

 もちろんメジャーどころもひととおり聴いたのであるが、何故かGerman Physiksを選ぶ結果になった。どちらかというとブランドに弱いタイプの人間である。オーディオ雑誌に大きく取り上げられる名の通ったメーカーの方が安心なはずである。

 今日は、先日お邪魔させていただいたY氏をお招きして、我が家の音を聴いていただいた。Y氏は何十年ものオーディオ歴をお持ちで、実に様々なスピーカーを使いこなされてきた。現在はTANNNOYのゴールドの入ったロックウッドをお使いである。

 現在我が家ではGerman PhysiksのHRS-120 CARBONとPSDのT3という結構対照的な二つのスピーカーを併用している。まずはHRS-120 CARBONをセッティングした状態でEmm LabsとVIOLAのラインナップの音を聴いていただいた。

 エルガーのチェロ協奏曲、ベートーベンのピアノ協奏曲などをかけたのであるが、Y氏の感想は「何故taoさんがこのスピーカーを選んだのかよく分かりました。」というものであった。

 「コンサートホールにいるような感じがよく出るスピーカーですね。」・・・そう、そうなのである。私は以前はオーディオにはほとんど関心がなく、コンサートが主たる音楽との接点であった。その感覚が耳に染み付いていたので、オーディオ的にはもっと優れた音を奏でるスピーカーが数多くあったのにかかわらず、German Physiksの音に惹かれたのかもしれない。

 その後ROKSAN−CHORDのラインナップのアナログも聴いていただいた。アナログはまだ導入して半年も経たない。まだまだ未調整というか、入り口をうろついているといった程度でしかないのであるが、それほど違和感のない音のようであった。

 最後にT3とHRS-120を入れ替えて、駆動系もCDP-MS1−SD05のラインに変更。変更のために要する時間はそれほどかからない。このシステムでは当然音の傾向が変わる。定位やレンジ、SN比などがぐっと向上。低域のしっかり感もアップする。

 では、HRS-120 CARBONは不要なのか?いや、HRS-120にはその独特の音の質感があり、それがやはり魅力なのである。軽量であり、入れ替えにもそう程の労力を要さないので当分の間は二つのスピーカーを楽しんでみたい。



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