2007/5/31

443:二つの性  

 人間には当然のことながら性別がある。人間以外の動物にも性別がある。それでは生命を持たない「もの」にも性別があるのであろうか?動物のようにはっきりした形ではないが、そのものの発する印象から性別を勝手に決めることはできるような気がする。

 ではオーディオ機器は?やはりその見た目やその音の傾向から性別を無理やりつけることは可能のような気がする。これはかなり主観的な判断に過ぎないが・・・

 我が家にある2つのスピーカー、German Physiks HRS-120 CARBONとPSD T3について検証してみると、HRS-120 CARBONは見た目的にも、そしてその奏でる音の印象からも性別は「女性」であろう。

 黒いドレスをまとった細身の女性のようないでたち。そしてDDDユニットの特徴である自然で優雅な感じのする中高域など、「女性」の優しさや穏やかさといった印象を受けるのである。

 一方T3はどうであろうか?いでたちは特に男性的でも女性的でもないのであるが、その音はどちらかというと「男性」であろう。決して荒々しく猛々しいという印象ではないのであるが、その音のしっかりとした質感やレンジの広さ、低域の迫力などからすると「男性」をイメージする。

 オーディオに深い関心を寄せる女性は極めて少ない。音楽に対し深い愛情と興味を持っている女性は数多いが、オーディオマニアの女性は皆無ではないが、その比率はとても低い。オーディオマニアの大半は男性である。

 オーディオ機器においても「男性」的な印象を受ける機器は、かなりオーディオ機器の介在を意識させる。しかし、「女性」的な印象を受ける機器は、オーディオ機器の存在感は比較的薄く、どちらかというと音楽に比重が多く置かれているような気がする。

 どちらが正しいということはなく、私などどちらの要素も欲しいところである。またその日の気分によっても、目一杯「オーディオ」したいときと、音楽のみで「オーディオ」はどこかにいっといてくれという時もあるものである。

 そういう意味でこの二つのスピーカーは対照的である。T3で優秀録音盤を聴くのはやはり快感である。またオーディオ的な音の諸要素からするとダウンするかもしれないがHRS-120 CARBONの自然な感のある音色にも惹かれるところがあるのである。

 男性と女性はそれぞれ性質は違うが、補完しないながら生きていくもの。そしてその両性が交わるところには、大きな快楽が生まれる。オーディオもその両性を活かすことが肝心なのかもしれない。

2007/5/30

442:バイワイヤリング  

 バイワイヤリングの端子が付いたスピーカーの場合バイワイヤリングで接続するのが音質上有利というのが一般的な見解である。

 HRS-120 CARBONはシングルワイヤリングであったが、T3はバイワイヤリングである。バイワイヤリングするなら、同じスピーカーケーブルを2組使ってバイワイヤリングするのが無難のようだ。

 高域用と低域用とで違うスピーカーケーブルを使う方法もある。はまれば結構効果的かもしれないが、星の数ほどもあるスピーカーケーブルのなかから組み合わせを選択するのは相当な困難を伴う。

 経済的な面からするとバイワイヤリングにするとケーブル代が当然のことなら倍必要になる。音質的には有利ではあるが、経済的には少しばかり問題があるのである。最近ケーブルに関してはかなり好みというか志向性が変わってきた。

 まず見た目的には細いことが最優先になってきている。そして柔らかいこと。細くて柔らかい、その結果取り回しは当然良い。そういったケーブルに目がいくのである。そしてそういった特性を持ったケーブルは、例外はあるが比較的安価であることが多い。

 今回T3のバイワイヤリング用に調達したケーブルはナノテック・システムズの切り売りスピーカーケーブルGOLDEN STRADA#79である。1Mの定価は4,830円、実際の購入価格は3,990円である。2mペアを2組購入しても31,920円。このくらいの価格であればそれほどの痛手とはならない。

 細身で柔らかい。取り回しもいたって良い。肝心の音のほうも柔らかめで自然な感じのする音である。オーディオ雑誌でも比較的評価が高かったが、なるほどこれなら充分と思わせるものがある。

 「アコースティック・ソースでは、音像の細部の表情まで忠実に映し出し、音像周辺の雰囲気、録音空間の拡がりも把握できる。プレーンでスムーズな印象」斎藤宏嗣氏

 stereo誌での評価である。「プレーンでスム−ズ」というフレーズがとても印象的で、気になっていたスピーカーケーブルである。色付けの少ない素直なケーブルという印象である。

2007/5/29

441:もっとも大切な対策  

 「なんか見かけないスピーカーがピアノの部屋に置いてあるけど・・・」妻は決してオーディオの部屋とは言わずピアノの部屋と言う。

 「あっ、あれ、あれは借りているやつ・・・」「しばらく使っていてください、ということで・・・」「一月ぐらい借りれるみたい。」

 しまった、セッティングでもなく、ケーブルでもなく、ましてやインシュレーターでもない、一番大切な対策のことを忘れていた。「妻対策」である。これが結構手強い。とりあえず1ケ月は借りていることにしよう。しかし、1ケ月経過した後はどうするのか・・・

 「持ち主の方が急に海外に転勤になり、日本に戻ってくるまで鳴らしておいてください、ということになった。2〜3年経ったら戻ってくる予定だ。」というのはどうであろうか?「家も誰も住んでいないと傷むように、スピーカーも鳴らさずに放置しておくと痛むんだよ。」と付け加えると説得力が増すかもしれない。

 この言い訳で通すことにしよう。よしよし、方針は決まった。まあどうにかなるでしょう。ばれた時はばれた時に考えることにしよう。

 私が購入したT3の3号機は、那須でのお披露目の際背中を負傷したようである。音には影響がないのであるが、近いうちに補修してもらうことになるだろう。しかし、今は蜜月の最中であるので、もう少し落ち着いてから大山さんに頼むことにしよう。

 大山さんの話だと預かって1週間程度で直りますよ、ということであったが、今はセッティング含めいろいろ試したいところであるので、後2,3週間したら補修に出すことにしようかと考えている。

 それにしてもT3の低音の迫力は凄い。もちろん低音だけではないのであるが、ついつい低音が入っているソフトを選んで聴きたくなってしまう。見た目的には大型スピーカーでは決してなく、重さも一人で持ち上げることのできる程度である。大口径のウーファーがどんと控えているわけではないのに、サブウーファーがあるのかと勘違いするような迫力である。

 久し振りにJENNIFER WARNES「THE HUNTER」から8曲目「way down deep」を聴いてみた。沈み込む低音が心地よい。おそらく床の強度が相当貢献しているのであろうが、T3の底力のようなものを感じさせる。

2007/5/28

440:両雄相並ばず  

 今日は力仕事に少しばかり精を出した。HRS-120 CARBONがそばにある状態でT3の音を確認し、そのうえでHRS-120 CARBONを部屋から出して再度同じ曲を聴いてみた。そしてその逆のパターン、T3がそばにある状態でHRS-120 CARBONの音を確認して、T3を部屋から出した状態での音も確認した。

 その結果は、「両雄相並ばず」であった。当然といえば当然か。T3のそばにHRS-120 CARBONがあるときとないときを比べるとT3が奏でる音には歴然とした差が出るのである。また逆も真なりで、HRS-120 CARBONもそばにT3が鎮座していると、いささか窮屈なようでHRS-120 CARBONも伸び伸び鳴ってくれないことが分かった。

 脇によける程度では、我が家の狭いリスニングルームでは、その影響を免れることはできないようである。

 無精をしようと思ったのであるが、やはり入れ替え制による併用しか道はないようである。HRS-120 CARBONの移動はとても楽である。しかし、T3は30kgを超える体重があるようで一人で持てることは持てるが軽々というわけにはいかない。入れ替えにかかる時間は5〜6分といったところである。毎日入れ替えるわけではないので当面この方式で行くしかないようだ。もし、何らかの原因で腰痛にでもなったなら、この方式はあきらめ、どちらか一つに絞り込む必要が出てくるであろう。

 腰痛といえば、ゴルフは腰の切れが結構重要な要素となる。あまりにゴルフの練習をしすぎると腰を痛める可能性もある。まあ、今のところ腰を痛めるほどの練習をしているわけではないが、多少不安はある。

 身長が高く痩せ形である私は、腰を痛めやすい体型といえる。またゴルフも腰の回転を意識してスウィングするようにしているので、ゴルフの後は腰に疲れがたまりやすい。腰痛を防ぐには、腹筋と背筋をバランス良く鍛えるのが良いと聞いたことがあるが、特別な筋力トレーニングをしているわけではない。

 何でも楽したがる傾向がある私としては最近話題の乗馬マシーンに注目している。毎日15分から30分程度乗っているだけで腹筋・背筋が鍛えられさらに足の筋肉の強化にもなるというものである。はたして、どんなものだろうか・・・

 ゴルフで腰に疲労をため、スピーカーの入れ替えでさらに腰を酷使すると、ある日突然腰に激痛が走り、歩くとことさえままならないなんて事にならないか心配である。 

2007/5/27

439:両雄相並ぶ  

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 晴天のもとでのゴルフは人生の大きな楽しみである。今日は多少暑すぎるぐらいであったが、まさにゴルフ日和。日曜日に冗談を言い合える仲間とゴルフをすることは、スコアが多少悪くても楽しいものである。

 今週末は金曜は夕方からOFF会、土曜日は授業参観と家族サービス、そして日曜日はゴルフという具合であった。仕事以外で今私の生活にとって必要不可欠な三つの要素を満遍なく取り込むことができた。もちろんその重要性という尺度からすると、家族の存在が比べようが無いほどに抜きん出ているが、オーディオもゴルフも生活の質をより豊にしてくれるという意味では欠かせないものである。

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 HRS-120 CARBONとPSD T3が仲良く肩を並べている。一旦廊下に出され、待機状態であったHRS-120 CARBONをリスニングルームへ招き入れてみた。当初は入れ替え制による併用を想定していたのであるが、T3の設置位置は変えずその外側やや前方にHRS-120 CARBONを試しにセッティングしてみたところ、なかなか良いのである。

 この位置でのHRS-120 CARBONの音は、従前のセッティング位置に比べ音像はややすっきりとして、空間的な広がり感はより出る。音像の実体感は以前の位置のほうがあったかもしれないが、音のしっとり感と言うか有機的な音色の暖かさはこちらのセッティングのほうが出るようである。

 T3に関しては、HRS-120 CARBONが側にある場合と無い場合の差については今後検証する予定であるが、大差ないようであれば、このセッティングで両者を楽しみたい。影響がある場合には、T3を真剣に聴き込むときには、一旦HRS-120 CARBONを廊下に運び出すしかない。30kg以下であるので運び出すことは比較的短時間でできるが、運び出すことなく両者を楽しむことができれば、これ以上なく楽しいリスニングルームとなるであろう。

2007/5/26

438:小学校  

 今日は下の娘の授業参観。小学校というところはいつ行っても不思議な感覚に陥らせてくれる。なつかしい思いがすると同時に時間の経過が止まったような気がしてくるのである。目を閉じると、ワーワー騒ぎながら廊下を走り回っていた自分の小学生時代が眼前に思い浮かんでくるのである。ちょっとしたタイムトラベルをしたような気にさせてくれる。

 昨日はYさんのお宅でビンテージに分類されるオーディオシステムで音楽を楽しんできた。そしてその音からも小学校に行った時のような、不思議な感覚を受けるのである。それらの機器は30年以上前の製品がほとんどである。丁度私が小学生かそれ以前に製作されたものである。しかし、その音の完成度という点においては、一つの純然たる音世界が構築されていて、十二分に完成されているのである。

 もちろん現代ハイエンドオーディオといわれるものの優れた特質は歴然とあるのであるが、それとはまた別の人を魅了する音があり、その魅力は魔力的ですらあるように感じた。

 ビンテージ・オーディオの世界において真空管は欠かせない存在である。真空管アンプについてはオーディ雑誌に出ている少しばかりの特集記事程度の知識しかないが、最近真空管アンプを聴かせていただく機会が増えた。その体験からすると、デバイスとして劣っているわけでは決してなく、設計者の主張が顕著に表れやすく、趣味性が高いという印象を受ける。

 シングルとプッシュプルで音の傾向が違い、使用する真空管によっても音の傾向が変わる。さらに同じ型の真空管であっても、製造年代や製造場所によってまた音色が違う。昨日は同じ曲をシングルとプッシュプルでの聴き比べをさせていただいた。

 普段Yさんがメインで使われているクイックシルバーはプッシュプルである。それ以外にも多くの真空管のパワーアンプをお持ちであるが、そのうちの一つでシングル方式の出力回路を持つアンプに一旦換えてみて、同じ曲を聴いたのである。

 プッシュプルからシングルに換えると、楽器への近接感が出てくる。よりオンマイク的な音に感じられた。独奏や小編制のものの場合比較的有利なような気がする。一方プッシュプルは空間表現に長けていて、ホール感が出やすい。オーケストラなどの編制の大きなものはプッシュプルの方が有利である。

 また音色的な傾向としてはプッシュプルは暖かく大らかそして滑らかな印象でるのに対し、シングルはきりりとした弾み感のある音傾向を感じた。楽器で言えばチェロなどの音色はプッシュプル、チェンバロはシングルが良いのでないかと感じたのである。

 まあ、この印象も使う真空管を換えればころっと変わってしまうかもしれない。しかし、真空管は奥が深いというか、ほとんど底なしである。真空管のアンプをお使いの方は、真空管自体のストックも凄いものがある。Y氏のストックというかコレクションをちらっと拝見させていただいたのであるが、相当数あった。しかも1本で25万するという超高級プレミアム真空管もあった。

 そういった奥深さというものは長く趣味としていくうえでは重要な要素であろう。真空管を手に取り説明していただいたY氏の横顔はまるで少年のように輝いていた。今日訪れた小学校で見かけた元気な男の子たちにも負けず劣らずに輝いていた。

2007/5/25

437:ニュータウン  

 昭和の高度成長期を象徴するものの一つに「ニュータウン」がある。5階建ての鉄筋コンクリート造りの集合住宅が20棟近く整然と並んで立っている様はその当時の新しい時代の風のようなものを象徴していた。

 小学生の頃自宅の近くにそのようなニュータウンがあり、同級生の多くがそこに住んでいて、よく遊びに行った。一世帯の間取りは3DKが基本だったような気がするが、整然としていてモダンな室内は、文化的な香りがしてあこがれたものである。そういったニュータウンも多くが30年以上経過し、その雰囲気もより落ち着いた穏やかなものに変化した。

 今日はそういったニュータウンの一角にお住まいのY氏宅を訪れた。先日Shuksさんのお宅で御一緒した際、近所だということがわかりお邪魔させていただいたのである。

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 スピーカーはゴールドの入ったロックウッドをお使いである。淡い色合いの見ていて癒される感のあるスピーカーである。これを駆動するアンプはプリはマランツの7、パワーはクイックシルバー、プレーヤはガラードとリンを併用されている。

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 Y氏のオーディオ歴は約30年。その間絶えることなく精進を重ねてこられた。システムの様子を見ているだけで、その丹精を尽くしてこられた愛情の深さが窺い知れるようである。B&Wやマークレビンソンといった現代のハイエンドも経験されたが、どうしても納得できず、何時しかビンテージの世界に入ってこられたようである。

 その音を聴かせていただいて、何故Y氏がビンテージを志向されるようになったのかよくわかる気がした。音が暖かく、深い。音楽の旨み成分が決して濁ることなく澄んだ状態で上手に抽出されている。

 その音からは、高度に調整された機械式カメラで撮った写真を連想する。決してデジタルカメラで撮った色調ではない。

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 リンは音の余韻が深く長い。クラシックに最適な音調。一方ガラードは音がすっと止まる。ジャズに最適である。Y氏はジャズもクラシックも聴かれるが、適宜この両者を使い分けられていらっしゃる。どちらもいいプレーヤである。

 小学校6年生の頃好きだった女の子はニュータウンに住んでいた。確か5階の最上階であった。用もないのにその子の住んでいる棟の付近を自転車でうろうろして、時々上を見上げていたことなどが思い出される。その子は小柄でメガネをかけていた。くりっとしていてとても澄んだ目が印象的であった。Y氏邸の音を聴かせていただいていて、何故かその子の澄んだ優しい目を思い浮かべていた。

2007/5/24

436:三つ巴  

 今日はゴルフであった。ロータリークラブの役員が中心となって企画したゴルフコンペである。場所は東京国際カントリークラブ。割合変化に富んだコースである。しかも東京都にあるので近い。若干プレイフィーは高いが、いわゆる名門コースと比べると安く、しかも気取らないよさがある。

 小金井カントリークラブでも何度かプレイしたが、妙に気取ったいやらしさがあって馴染めなかった。しかも平日にもかかわらず3万円を越えるプレイフィーに驚いた。確かに良いコースであるが、あまり行きたいとは思わない。

 スコアは午前はOB2発がたたって47、午後はどうにか44で回ったが、トータル91といまひとつ不満な結果であった。ここのところこういうかんじである。いまひとつぱっとしないのである。やはり練習不足なのであろう。「もっと練習に時間をかけなければ」とラウンドした後は必ず思うのであるが、週末には、ついついオーディオ関係の予定を入れてしまうのである。

 明日はまだ週末というわけではないが、夕方から夜にかけてOFF会の予定が入っている。先日、Shuksさんのお宅で御一緒したY氏のお宅に訪問することになっているのである。

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 部屋の写真を事前にメールで送っていただいたのであるが、とても趣味性の高い音が奏でられているような予感がするのである。スピーカーはTANNOYをお使いである。

 TANNOYはGRFの部屋さんのお宅や高円寺のA氏邸で聴かせていただき、その自然でそして深い音が心の琴線を震わせるので、かなり好みに近いようなのである。明日が待ちどおしいところである。

 文武両道を目指す私としては、ゴルフももう一度盛り返したいと思っている。常に80台のスコアを出せるレベルを目指すつもりである。何時までも90を切れない状況からは早く脱したい。

 オーディオもするが、ゴルフもする。となると、家族サービスがおろそかになる。あっちを立てればこっちが立たず。こっちを立てればあっちが立たず状態であるが、どうにかやりくりするしかない。

2007/5/23

435:りんごをかじると  

 「りんごをかじると、歯茎から血が出ませんか?」というフレーズのCMが昔あったことを覚えている人はいるだろうか。相当昔のCMではあるが、そのコピーが結構印象的で、頭の片隅に今でも残っている。

 また、小学生の頃冗談ネタの本の中に、「りんごをかじると、歯茎から血が出ませんか?」というCMを見ながら、子供がりんごをかじるとりんごからから小さな虫が出てきた。それをを見て子供が「りんごをかじると虫が出てきた。」とつぶやくというコントがイラスト付きででていた。そんなことも思い起こされる。最近はりんごをかじっても虫が出てくることはほとんどなくなったが、私が小学生の頃には結構あったものである。

 先日那須のサウンドデザインの試聴室にお邪魔した時、石田さんから「CDをかけると、シャカシャカ音がしませんか?」と聴かれた。そう聴かれた時、何故か冒頭の「りんごをかじると、歯茎から血が出ませんか?」というフレーズを思い出したのである。

 そういえば、Emm Labsも結構音がするが、CDP-MS1も多少回転音のようなものが耳につくことがある。そう伝えると、「ピックアップを交換した方がいいかもしれませんね。」と石田さんに言われた。

 PSDの大山さんのCDP-MS1は相当重症だったようで、シャカシャカではなく、ジイジイいっていたそうである。小さな孫が可愛い声で「じいじい」と呼ぶのはいいが、CDプレヤーの「ジイジイ」はいただけない。そこでピックアップを交換したところ、演奏時の動作音がすっと無くなり、情報量が増えてしっかりした音になったとのことである。

 CDP-MS1はやはりある程度年数が経っているものがほとんどであるので、多くのCDP-MS1はそろそろピックアップの交換時期に来ているようである。ということで私のCDP-MS1もピックアップを交換してもらうこととなった。今日サウンドデザインに送ったので1週間ほどで戻ってくる予定である。

 ピックアップ交換直後は中高域がきつめのシャキッとした音になるが、しばらく使い込むと落ち着くとのことである。大山さんのCDP-MS1も見違える音になったようである。実はそのことがT3の3号機がそれ以前のものと大きく変化した一因でもあるようなのである。

2007/5/22

434:欲深いもの  

 「オーディオ好きは、どんなに澄ましていても欲深いものである。聴けば聴くほど、知れば知るほど『もっと』と思うようになる。そこであきらめるか、次々に手を伸ばすかが分かれ道。」
 
 今日買ったstereo 6月号の「音響人生是魔物的悦楽」のコーナーを読んでいて飛び込んできた文章である。何か自分のことを言われているような気がした。「どんなに澄ましていても欲深い」・・・私は澄ましていないが、欲深い。それもかなり節操なく・・・

 もし部屋がもっと広いか、あるいはリスニングルームが複数あったなら、きっといくつかのスピーカーを所有し、今日はHRS-120、明日はT3、あさってはユニコーンなどと日替わりでそれぞれの音を楽しんでいたかもしれない。一夫多妻制のような生活・・・あこがれるのである。

 ちなみに「音響人生是魔物的悦楽」で紹介されていた本田憲輔さんは、なんとアルテックA3、JBLオリンパスS8R、アポジー ディーバと三つのスピーカーを併用されている。しかも一つの部屋でである。凄いと思いながら、その気持ちが分かるような気がするのである。

 昨日は豪快に一本をとられた。決して「有効」や「技あり」ではなく「一本」である。「一本」なので、その場で勝負ありである。それぞれもとの立ち位置に戻って、柔道着の乱れを直し、「礼!」の掛け声で対戦相手に一例するのである。

 T3の購入は決まった。畳の跡がまだ頬に残っている段階で心は決まった。心残りなのはユニコーンである。HRS-120 CARBONは軽量であり、一人でも持ち上げられる。T3も比較的軽量であり、一人で持ち上げることも可能である。この両者であれば、併用することはできる。
 
 しかし、どう考えてもユニコーンは一人では持ち上げられない。下にボードを敷いてずらすことにより移動は可能であるが、極力スピーカーの周りには物は置きたくない。壁側にずらして他のスピーカー置くと当然音響的にはマイナス要因となる。できればT3を聴く時には他のスピーカーは部屋の外に出しておきたい。HRS-120 CARBONであれば可能であるがユニコーンでは不可能である。

 ユニコーンの導入は見送ることにした。当面T3とHRS-120 CARBONの併用ということになりそうである。しばらくはT3と濃密なる新婚生活を送ることになりそうであるので、HRS-120 CARBONは廊下で待機状態である。多少心苦しいのであるが、節操の無い私ではなく、欲深いオーナーのもとにきてしまった運命を恨んでくれ。



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