2007/4/26

409:ひよこパン  

 東久留米市にあるクライアントに行くために新青梅街道を車で走っていると、右手に山崎パンの大きな工場が見えてきた。今日はここ数日と違い、好天候に恵まれ気温も結構上がったので、車の窓を開けていた。そのため山崎パンの工場から出ているパンを焼く際の独特の香ばしい良い匂いが車内にも入ってきた。

 その香りを嗅ぎながら、とてもなつかしい感じがした。小学校の給食時にパンを運んでくるトラックのことを思い出したのである。今では給食にご飯も出るようであるが、私が小学生であった30年以上前は食パンのみであった。小学校には給食の1時間前ほどにパン工場からパンがトラックで運ばれてくるのであるが、そのトラックは薄い緑色にペイントされてその側面に2,3羽のひよこの絵が描かれていた。そして「ひよこパン」と、そのひよこの上に丸っこい文字が並んでいた。

 この「ひよこパン」、今の食パンに比べると「みみ」が固く、全体的にもしっとりとした柔らかさには欠けていた。小学生にとっては、結構噛む力が必要とされるものであった。

 風邪などで休んだ子には、その近くに住むクラスメイトが、この「ひよこパン」を半紙か何かに包んで帰りがけに持って行ってあげるのであるが、ただでさえ固めなパンが時間の経過とともにさらに固くなったしまう。そのパンを風邪でやつれているだろう級友がかぶりつくとは考えられなかったものである。今でも休んだ子には、近くのクラスメイトがパンを帰りがけに届けるのであろうか?

 しかし、この「ひよこパン」が途端に高性能化する時期がある。それは冬である。冬には暖房用に教室の前面にガスストーブが設置されるのであるが、その天板で「ひよこパン」をトーストするのである。その熱々の表面には、普段は固くて塗りにくいマーガリンが載せられ、そのマーガリンがゆっくり溶けていく様をうっとり眺めるのである。

 パンの香ばしい香りとマーガリンが溶け出してパンの表面に広がる美しさに頬を緩めながらかぶりつくのであるが、その時は普段食べなれた「ひよこパン」とは別物の美味なのであった。

 今日はアナログの音が、「ひよこパン」から「熱々トースト+とろりマーガリン」に変わったような印象を受ける経験をした。「ひよこパン」にとってのガスストーブのような存在は、レイカのスタイラスクリーナー「ドクタースタイラス」である。

 従前はLYRAの「SPT]を使用していた。確か3千円程度であったと記憶している。一方「ドクタースタイラス」は1万7千程の価格。結構高い・・・先日「高いけどこれは抜群です。」と勧められなければ、決して買わなかったであろう。見た目的にはこの両者ほとんど変わらないのである。

 しかし、その効果のほどは・・・結構差がある。まるで「ひよこパン」のノーマルバージョンとトーストバージョンぐらいの差があるのである。これは良い物を教えていただいた。 



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ