2007/4/25

408:バックロードホーン  

 バックロードホーンを採用したスピーカーは量産向けではない。コストと手間がかかるので、価格が高くなってしまい、価格を抑えると利益が得られにくい。メーカーとしてはあまりメリットがない。しかも、フルレンジ一発でバックロードホーンとなると現在主流のシンセサイザーを使った打ち込み系の音楽に対応できない可能性が高く、ビジネスとしては成り立たない。

 バックロードホーンという言葉からは、自作派にとってカリスマであった長岡鉄男氏の設計した数々のスピーカーが思い出される。小さなフルレンジスピーカーユニットを使用し、複雑に込み入った大型のエンクロージャーに取り付ける。極めて効率の良いエネルギッシュな音がする、といったイメージがある。

 なぜフルレンジ一発のバックロードホーンスピーカーがエネルギー効率が高いのか?それは一般のスピーカーにあるリミッターの要素が無いから・・・フルレンジユニットを使用するのでネットワークが無いため、振動板が楽々と動き、細かい音をよく再生し、鳴りっぷりが良いというのがその理由のようだ。

 ここのところ、「フルレンジ一発バックロ−ドホーン」ということに強く興味を持っている。ユニコーンを先日聴かせていただいたのがその大きな原因であるのだが、その音の質感が相当自分自身の音の好みにマッチしていることが分かってきたのである。

 少し前GRFの部屋さんが、ユニコーンを聴いて「自分の部屋のGRFの音を聴いているようで、全く違和感がなった」とおっしゃられていたことも、記憶に鮮明に残る言葉であった。GRFの構造はよくは分からないが、そのエンクロージャーはバックロードホーンのような構造だったような気がする。音の出方というか、その鳴りっぷり・・・得に軽くて深いといった印象を持つ低音の質感が共通するテイストのような気がする。

 低音に重さを求めると不向きであるが、バックロードホーンの音の質感には独特の開放感がある。あまりこだわり感のない自由な息吹のようなものが感じられるのである。



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