2007/3/25

377:最大瞬間風速  

 前回は不意打ちをくらった。しかし、今回は前回の轍は踏まないよう、しっかり踏ん張ってその音と音楽を受け止めるつもりであった。

 GRFのある部屋さんのお宅を最初に訪問した際の記事は「あんパンチ!」と題して以前に書いた。ハンコックさんに誘われて、なにげに聴いたというか、正直に言うとあまり期待せずに聴いたその音には、いきなり吹っ飛ばされて「ばいばいき〜ん・・・」となってしまったのである。

 急性ハイエンド病にかかっていた私にとって、50万円のデジタルアンプ、送り出しは22万円のSONYのCDプレーヤー、そして45年前のTANNOYのスピーカーというラインナップを事前にハンコックさんから聞かされていて「良い音するはずないんじゃないの・・・」と内心思っていたのであるが、マーラーの第4番の生々しい音を聴いてびっくりしてしまった。

 その余波があまりにも大きかったため、SD05の緊急採用などその後しばらく我が家のシステムは混乱を極めた。もちろん機器をまねても同じレベルの音が出るはずもなかったのであるが、冷静さを欠いていたようだ。(これは私の悪い癖のようなものである・・・)

 なぜあれほどのインパクトがあったのか再検証したくなったので、ハンコックさんをお誘いして再びGRFのある部屋さんのお宅を訪問した。

 「やはり広い。」部屋の第一印象は前回同様である。このエアボリュームは心底うらやましい。そして考え抜かれたその部屋の複雑で頑丈な構造には脱帽せざる得ない。

 まずはレコードから聴かせて頂く。針音やターンテーブルの回転音がレコードの音にまったく乗ってこない・・・不思議である。自然で奥深い音が本当に心地いい。何曲が聞いてからCDへ、当然CDP-MS1とSD05のペアである。前回同様すばらしい音を聴かせてくれている。我が家の同じペアの音とは本質的な何かが違う、と思わせる音である。

 そして、マーラーの2番の最終楽章をじっくり聴かせていただいたのであるが、その際感動の風圧をもろに受け、その最大瞬間風速計測時にはやはり、私は軽々と吹き飛ばされてしまっていた。前回同様「ばいばいき〜ん!」とフェードアウトして最後にキラ〜ンと光って消えるしかないといった状況であった。

 オーディオは奥が深い。使い手の技量というものの重要性をやはりというか当然というかひしひしと再認識せざる得ない一日となった。駆け出しの身としては「まだまだ先は長い。」といった感を強くした。



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