2007/3/3

秘孔  

 『北斗の拳』・・・ケンシロウに秘孔を突かれた悪党は、「お前はもう死んでいる」といわれても、「なにいってんだ・・・」ときょとんとするが、やがて「あべしっ!ひでぶっ!」といささか奇妙な断末魔の叫びを上げ、無残な最期と遂げる。

 この漫画は、私が大学生の頃はやっていた。大学の側の雀荘でマージャン卓を囲んでいて、「ローン!それあたり!」とやられると、「あべしっ!ひでぶっ!」と叫ぶのがならわしであったことが、懐かしく思い出される。

 新しいCDやレコードを初めて聴いていて、たまにではあるが、「あべしっ!ひでぶっ!」と叫びたくなることがある。今年に入ってからはDANIEL MULLER-SCHOTTのチェロでエルガーのチェロ協奏曲に秘孔を突かれた。

 次はBERNDT EGERBLADHの「A BOY FULL OF THOUGHT」にぐっときた。そして、今日はまたまた大物を釣り上げた。ロッドがしっかりとしなり、しっかりした当たりが感じられ、腕に心地よい感触。

 先日ヤフオクで落札した、赤い鳥の「スタジオ・ライブ」が今日届いたので、早速聴いてみた。盤の状態は大きな傷はないが、やはり汚れはそれなりにある。NANOTEC CLEAR NCL-1で磨いて汚れ落としをしてから聴いたのであるが、音も優れもの。
 
 秘孔を突かれた。特にB面が素晴らしい。B面は津軽民謡の「もうっこ」から始まるのであるが、すぐさまぐいぐい引き込まれる。「ちっちゃな子守唄」、「竹田の子守唄」で眉間の真ん中にぴりぴり電気が走るような感覚に浸れる。

 そして、「河」で高揚感を伴うフィナーレへ向かう。高ぶった感情は「FINLANDIA」でクールダウンされ、透明な深みに入り込んでいく。

 このB面は一気に聴かせる。というか聴き入ってしまう、といった方がいいかもしれない。聴きおえて、小さな声で「あべしっ!ひでぶっ!」と言いたくなった。

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