2007/3/31

383:大ホール  

 月におおよそ1,2回、クラシックのコンサートに出かける。ホールは東京郊外の市民会館が多い。市民会館なのであるが、ホールには大概カタカナの名前が付いている。立川市の場合はアミュー立川、小平市の場合はルネ小平、東大和市の場合はハミングホールなどなど。その名前は、いまひとつさえない感じがするが、車ですぐのところにあるので楽である。

 私は特にクラシックに造詣が深いというわけではない。膨大なレコードやCDのコレクションがあるわけでもない。従前はCDもコンサートの休憩時間にホールで買うといった程度であり、購入数もたいしたことなかった。

 オーディオに興味を持ち始めてから、多少CDを購入するペースは上がったが、それでも一般的なオーディオマニアに比べるとその購入枚数は相当少ないはず。どちらかというと気に入ったCDを繰り返し聴く習性があるようで、あまり多くのCDを必要としないようだ。

 であるので、壁一面が膨大な量のCDで埋め尽くされているといったことはない。リスニングルームとは別室の納戸にCD用の棚を二つ置いてそちらにしまっている。聴きたいCDを数枚選んでリスニングルームに持ち込み聴くというスタイルである。

 今日はピアノ・バイオリン・チェロの構成の室内楽のコンサートに行ってきた。奏者はピアノ:及川浩治 バイオリン:石田泰尚 チェロ:石川祐支。実力派の若手である。演奏も、若手らしいエネルギッシュで爽やかな演奏であった。

 ピアニストの及川浩治さんはまさに「熱情派」といった熱い演奏を聴かせてくれた。既にCDを何枚か出しているとのことである。

 ピアソラからモーツァルトまで幅広い選曲で、曲によって奏者の構成を変えたりと、飽きさせない練られたプログラムであった。

 大ホールであったので、室内楽の演奏の場合、音の響きが若干寂しく感じるときがあった。もう少し小さめのホールのほうが室内楽の演奏には適しているのかもしれない。

 コンサートでのホールの空間の大きさと演奏側の編成の大きさに丁度良いバランスがあるように、オーディオの場合も室内の空間とスピーカーの大きさについて最適のバランスがあるのかもしれない。

 我が家のリスニングルームのように比較的狭い空間ではコンパクトなスピーカーのほうがバランスが良いのであろう。先日のConcertinoの鳴りっぷりの良さからそう感じさせるものがあった。HRS-120では若干容量オーバーなのかも知れない。しかし、そこは何とか技量でもって上手く調整したいところだが、その肝心の技量がないのが困りものである。

2007/3/30

382:ネジ山4.5個  

 車のドアミラーにサイドマーカーを取り付けたのは、メルセデスの先代Sクラスが最初であった。最初は違和感のあったそのデザインにも目が慣れてきた。そして今では他のメーカーもこぞって取り入れ、とてもポピュラーな存在となってしまった。

 最初は違和感のあるものやデザインでもある一定の時間が経過して、それを目にしたり普段手にしたりしていると、だんだん順応してくるもので、受け入れやすくなってくる。クリス・バングルの最初の作品となったBMW 7シリーズも、そのデザインのアバンギャルドさから、当初は強烈な批判を浴びた。

 私も最初そのエクステリアを目にした時「なんてことしてくれたんだ!首締めてやる!」と怒り心頭といった感じであったのであるが、発表から2年ほど経過して目に馴染んでくると、クリス・バングルの意図が見えてきて「この造形はありだな・・・」と思えてきたのである。

 ROKSAN ARTEMIZ2の調整も回数を重ねるにしたがって、だいぶ手馴れてきた。当初は「何でこんな手間のかかる方法をとるのであろうか?」思っていたものである。アームの高さ調整、他の高級トーンアームは目盛りの着いたダイヤルを回すだけで可能なものが多い。それを雑誌で見ながら「これは便利だ。」と思うのであるが、それを横目に見ながら、今日も六角レンチを片手に高さ調整に励む。

 目盛りがないので、ネジ山の数を目で確認しながらの調整となる現状ではネジ山が4.5個出ている高さの時に良い感じになるような気がする。他の調整項目とのバランスもあるので必ずしもベストがどうかは分からないが、とりあえずこのネジ山4.5のアーム高でしばらく固定して他の調整項目を弄ることにしよう。

 インサイドフォースキャンセラーも目盛りのついたネジではなく糸を架け替える位置を少しづつずらして調整するのである。アームの高さ調子よりは楽であるが、とてもアナログチックである。

 調整はまだ緒に就いたばかりであるが、アナログの音が多少なびきつつあるように感じる。ピアノトリノのピアノの音色が相当耳馴染み良くなってきた。

クリックすると元のサイズで表示します

2007/3/29

381:グリーン  

 Emm labsのCDSDは現在トレイが開かなくなるという故障が生じたため、修理中である。したがって、現在CDトランスポートとしてはSONY CDP-MS1を使用している。このCDP-MS1に関して、先日Sugarさんから、その使いこなしに関する幾つかの情報を入手した。

 まずひとつは、CDP-MS1は前方に向かって傾斜している独特のデザインをしているのであるが、前足にのみインシュレーターか何かを挿み、その傾斜角度を緩やかにするというもの。その傾斜角度によって音に相当な変化があるそうである。

 二つめはアクリル製のトップカバーをはずし、その裏側にカーウィンドウ用のフィルムシートを貼る。これでトレイ内に外光が侵入しなくなる。これは当然変化がありそうである。気に入らなければ剥がせばいいので、試してみる価値はある。

 そして、三つめはトレイ内を黒塗りにする、というもの。これはかなり荒っぽいというか、思い切りが必要な使いこなし技である。

 とりあえず、一番簡単にできる第一の対策からはじめてみた。前方の足の下にのみインシュレーターを使用しようとしたのであるが、丁度いい高さのものが手元にない。そこで前方の足の下にはノードストのアルミ製のやや高さのあるインシュレーターを、そして後ろ足の下にはオーディオテクネのカーボンインシュレーターを敷いてみた。両者の高さが違うので前方への傾斜角度が緩やかになる。

 これによりまず一番変わるのが音色。より暖かみが出るのである。冷徹な克明さを好む向きにはいまひとつかもしれないが、アコースティックな雰囲気が良く出るようになる。クラシックにはこの方が向いているのではと思わせるものがある。

 二つめの対策をしようと、アクリル製のトレイケースをはずしてみようと思ったが、表にはネジらしいものは見当たらない。裏にネジらしきものがあるようであるが、スペースがないのでドライバーが入らない。左右にスライドしてはずせるのかな、と試行錯誤してみるが全くはずせる気配がない。あまり無理をして壊すといけないので、この対策は諦めた。

 最後のブラックアウト作戦であるが、いまひとつ乗り気になれない。これは一度やってしまうと、合わないから元に戻そうと思っても戻せない。しばらく思案していたが、それに準じた対策としてシール作戦に変更することにした。

 色のついたシールをトレイに貼り付けるのである。残念ながら黒のシールは手元になかったのでグリーンのシールをトレイの全面に、その表面積の8割がたが埋まるぐらい貼り付けてみた。

 「ま、そうは変わらないだろう。ダメならすぐ剥がそう・・・」と思っていた。このシールは剥がしやすい構造で剥がしても痕がつかないもので好都合である。

 ところが、これが結構良いのである。音に華やかさというかエネルギー感のアップが感じられる。効率よく音情報をピックアップできているという印象を受ける。そのために情報の欠落率が低下して、音に活気が出るといった感じである。以前CDの周囲を削って、その周囲にグリーンの色をペイントすると音が良くなるという記事を雑誌で読んだような気がする。グリーンという色は音に良いのかも、と思ってしまった。

2007/3/28

380:二者択一  

 締め過ぎず、緩めすぎず、中高域の活きの良さは失わず、低音がごわつかない・・・HRS-120 CARBONが戻ってきて、いろいろ調整してみるが、そのさじ加減が結構難しい。

 DDDユニットが新しくなったため、しばらくは鳴らし込みに専念した方がよさそうであるが、ついつい調整したくなる。

 低音のごわつきを解消するために、ずっと使用していなかったHRS-120に付属しているスパイクを取り出してみた。このスパイク片方の先端はとんがっていて、もう片方の先端は丸くラウンドしている。

 この丸くなっているほうを下にしてスピーカーの所定の位置に差し込んでみる。そのうえでカーボンインシュレーターで受けてみた。今まではスパイクは一切使わず床とスピーカーの間にはカーボンインシュレーターのみであった。

 この変更で結構低域の佇まいが変わった。過剰な響きがすっきりとして、見通しが良くなったように感じる。オーケストラのフォルテシモでのティンパニが滲まない。

 そしてカーボンインシュレーターも2種類試してみた。ひとつはオーディオテクネの1個850円のもの。もうひとつはサウンドデザインファンクラブで作製・販売されている1個1500円のもの。

 同じカーボンインシュレーターであるが、その音に与える影響度合いは結構違う。オーディオテクネのものはどちらかというと「締める系」で、サウンドデザインファンクラブのものは「歌わせ系」である。

 どちらが良いとは一概には言えない。そのシステの現状と持っていきたい方向性によって、使い分けるのがコツであろう。それにしてもどちらも「超良心的な価格」である。オーディオ用インシュレーターというと4個セットで3万円とかそういう価格を連想しがちであるが、一桁違う価格でこの効果はやはり嬉しい。

 左がオーディオテクネ製、右がサウンドデザインファンクラブ製、サウンドデザインファンクラブ製のほうが高さが高い。

クリックすると元のサイズで表示します

2007/3/27

379:飴と鞭作戦  

 何事もバランスが大事である。ゴルフのスィングについて、私の場合、体幹と右腕のひじが同調して回転した場合ナイスショットなる確率が高くなる。逆に言うと体幹の回転に対して右腕のひじが早すぎたり、遅すぎたりとばらついてしまった場合、「ひっかけ」や「どスライス」が出てしまうのである。

 車の場合でもエンジンとシャーシのバランスが大事である。どちらかというとエンジンパワーに対してシャーシ性能が勝って余裕があるほうが、車としてはコントロールしやすく乗り心地の良い車に仕上がる。

 リスニングルームの広さとスピーカーの大きさにもやはり丁度良いバランスがあるのかもしれないと、昨日感じた。

 HRS-120があった場所に試しに、2階の寝室にセッティングしてあったConcertinoを置いて聴いてみたのであるが、これが予想以上に良い音を奏でてくれた。

 1階のリスニングルームは以前は10畳の広さがあったが、リフォームの結果、周囲の壁が11cm厚くなったので現在では8畳程の広さである。このあまり広くないリスニングルームではHRS-120の大きさはぎりぎりか若干大きめのような気がする。

 それに対してConcertinoではシャーシ性能がエンジンパワーに勝る車のように、余裕感といったものが感じられ、音楽がスムースである。課題である低域のごわつきもスッキリとする。

 小型の2ウェイスピーカーの潜在能力といったものをひしひしと感じさせてくれた。もちろん最低域の低音の量感に関してはある程度割りきりが必要となる場合があるが、それにしてもその可能性は高い。

 HRS-120 CARBONは決して大きいスピーカーではない。直径が33cmの円筒状の形態をしており上部にDDDユニットが載っている。一人で持ち上げることが充分できる重さでもある。しかし、この部屋ではこれが限界点付近の大きさのような気がする。

 ブルックナーのフォルテでは部屋の空気が「精一杯!」といった感じになるのである。限界点付近なので注意してセッティングしないと飽和してしまう。これからHRS-120 CARBONを手なずけていくためには、「飴と鞭作戦」でいこうと思っている。歌わせるセッティングとギュッと締めるセッティングを併用しそのバランスの良いところを探るという方向である。上手くいくか破綻するかはこれからのお楽しみである。

2007/3/26

378:あざなえる縄  

クリックすると元のサイズで表示します

 「禍福はあざなえる縄のごとし」・・・今日は良いことが二つ、悪いことが一つあった。まず良いことの一つ目は、上の写真のとおりHRS-120 CARBONが復帰した。今回は早かった。前回は約2ケ月かかったのであるが、今回は2週間である。

 そして、チェック用のCDをかけてみたが、一発クリアであった。最初の音が出た瞬間から前回と違いクリアで澄んだ音がしていた。「良かった〜」というのが正直な気持ちである。「歪みがでないまでも今借りているノーマルバージョンよりも音が見劣りする場合どうしようか・・・」と一抹の不安を抱えていたのであるが、杞憂に終わった。

 それとは反対に、がっかりしたことはEmm LabsのCDSDのトレイが開かなくなったのである。何度OPENボタンを押しても開かない。電源を一旦OFF、しばらくして電源ONにして同じことをしても開かない。

 押してもだめなら引いてみな・・・しかしトレイを無理やり引っ張り出すこともできない。何度ボタンを押してもだめ、リモコンキーも試したがうんともすんとも言わない。ということでCDSDはお借りしていたHRS-120のノーマルバージョンと共に上遠野さんに引き取られていった。CDSDは1年2ケ月の使用期間ではじめての故障であるが、これが早いのか遅いのかは分からない。結構作りがちゃちであるCDSDであるのでいつかはこんな日がくるのではないかとは思っていたが、「やはり・・・」といった感じである。

 もうひとつ良いことがあった。それは撤去作業が早く済むようにHRS-120のノーマルバージョンを上遠野さんが来られる1時間ほど前に玄関口に片付けたのであるが、そのぽっかり空いた空間を見ていて、「そうだConcertinoをこの部屋で聴いてみよう。」と思いついたのである。
 
 そして、実際に聴いて「あけてビックリ玉手箱!」であった。相当いけるのである。「バベル」の菊地凛子さんではないが、助演女優賞を差し上げたい気分である。充分主役を食ってしまえる名演である。小型2ウェイの潜在能力の高さをあらためて気付かせてくれた。

2007/3/25

377:最大瞬間風速  

 前回は不意打ちをくらった。しかし、今回は前回の轍は踏まないよう、しっかり踏ん張ってその音と音楽を受け止めるつもりであった。

 GRFのある部屋さんのお宅を最初に訪問した際の記事は「あんパンチ!」と題して以前に書いた。ハンコックさんに誘われて、なにげに聴いたというか、正直に言うとあまり期待せずに聴いたその音には、いきなり吹っ飛ばされて「ばいばいき〜ん・・・」となってしまったのである。

 急性ハイエンド病にかかっていた私にとって、50万円のデジタルアンプ、送り出しは22万円のSONYのCDプレーヤー、そして45年前のTANNOYのスピーカーというラインナップを事前にハンコックさんから聞かされていて「良い音するはずないんじゃないの・・・」と内心思っていたのであるが、マーラーの第4番の生々しい音を聴いてびっくりしてしまった。

 その余波があまりにも大きかったため、SD05の緊急採用などその後しばらく我が家のシステムは混乱を極めた。もちろん機器をまねても同じレベルの音が出るはずもなかったのであるが、冷静さを欠いていたようだ。(これは私の悪い癖のようなものである・・・)

 なぜあれほどのインパクトがあったのか再検証したくなったので、ハンコックさんをお誘いして再びGRFのある部屋さんのお宅を訪問した。

 「やはり広い。」部屋の第一印象は前回同様である。このエアボリュームは心底うらやましい。そして考え抜かれたその部屋の複雑で頑丈な構造には脱帽せざる得ない。

 まずはレコードから聴かせて頂く。針音やターンテーブルの回転音がレコードの音にまったく乗ってこない・・・不思議である。自然で奥深い音が本当に心地いい。何曲が聞いてからCDへ、当然CDP-MS1とSD05のペアである。前回同様すばらしい音を聴かせてくれている。我が家の同じペアの音とは本質的な何かが違う、と思わせる音である。

 そして、マーラーの2番の最終楽章をじっくり聴かせていただいたのであるが、その際感動の風圧をもろに受け、その最大瞬間風速計測時にはやはり、私は軽々と吹き飛ばされてしまっていた。前回同様「ばいばいき〜ん!」とフェードアウトして最後にキラ〜ンと光って消えるしかないといった状況であった。

 オーディオは奥が深い。使い手の技量というものの重要性をやはりというか当然というかひしひしと再認識せざる得ない一日となった。駆け出しの身としては「まだまだ先は長い。」といった感を強くした。

2007/3/24

376:裏漉し  

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

 今日はオーディオテクネへ行ってきた。カーボンインシュレーターを先日HPから購入した際、オリジナルのアンプやスピーカーも扱っていることを知り、自宅から近いことから試聴用のCDとレコードを持っていった。

 車で約45分の近さである。住宅地の一角に唐突に出現する。普通の一戸建ての1階部分がお店となっている。店内は上の写真のとおりである。部屋の広さは15畳程度であろうか。3種類のオリジナルスピーカーが正面にあり、右サイドにはオリジナルの真空管アンプが幾つも並べられている。

 CDプレーヤーはマランツが使用されていた。アンプは真空管式のプリメインアンプでフルレンジのスピーカーというもっともシンプルなセットで試聴させていただいた。まずは諏訪内晶子のバイオリン。

 バイオリンの音が柔らかい。たおやかな音である。耳につく感じがなく自然である。ピアノの音色も自然、とても耳なじみが良い。心にしみ込む印象である。

 すごいと思わせる音ではなく、音楽にスッと入っていける感じがする。音ではなく音楽に神経を集中させることができる。スピーカーがフルレンジであり、その素直で旨みのギュッと詰まった感じの中域は本当に素晴らしい。

 続いてブルックナーとマーラーの交響曲を聴いた。さすがにフォルテでの迫力や低域の這うような感じはやや物足りないものの、音楽の主成分である中域の音の栄養分は本当に滋味に溢れていた。

 シンプルで奇をてらったところのないシステムであるが、雑味が丁寧に漉されていて、きめ細やかで生命感の溢れる音楽を奏でてくれる。続いてレコードを聞かせていただいたが、マイクロのプレーヤーにオリジナルのフォノイコライザーが使われていた。アナログのほうがより闊達というか活きの良さが感じられた。極めて高度に調整されたアナログの音を堪能することができた。

 表面的には凄いという印象は受けないのであるが、オーディオテクネで聞かせていただいた音楽は、極めて自然で、個々の音ではなく音楽自体に集中できる、とても高度なものであった。

2007/3/23

375:つくね  

 事務所の側に「一滴」という屋号の居酒屋がある。立地条件は最悪なのであるが、平日でもほぼ満席という盛況振りである。飲酒運転の罰則が強化されて、郊外の居酒屋はどこも経営が厳しい状況であるが、例外というものはあるものである。

 ここのマスターは高級料亭で長年修行されてきた経歴を持ち、その料理のレベルの高さには結構唸らされる。しかも値段が極めてリーズナブル。立地は常識的に考えて、商売が成り立つような場所ではないにもかかわらず、十二分に経営が成り立っている。飲食店というのは、なんといっても味次第。食べ物の味には、人間は本当に正直である。

 ここのメニューはどれも美味しいのであるが、特に好きなのは「つくね」。卵の黄身を絡めて食べるその濃厚な味わいは絶品である。

 明日はオーディオテクネに行く予定である。その名前を思い浮かべると、その語呂が似ているせいか「つくね」を連想してしまう。ついつい濃厚な黄身のトロッとした食感とつくねのぎゅっと旨みが詰まったような味わいを思い出してしまう。

 Pontaさんから教えていただいて購入したカーボンインシュレーターであるが、現在はスピーカーの下に敷いてある。以前はJ1Projectのインシュレーターを使っていたが、すっかり取って代わられてしまった。

 このカーボンインシュレーター、音楽の旨み成分をギュッと濃縮して出してくれるような気がする。和食はダシが命であるが、このカーボンインシュレーターは、食材の旨みを上手く引き出してくれる昆布ダシといったところか。

 1個850円という値段。オーディオアクセサリーの馬鹿げた値段に慣れてしまった私にはとても新鮮であった。「リーズナブルにも程がある!」と独り言を言いたくなるほどである。このオーディオテクネはアンプやスピーカーもオリジナル製品を揃えているという事なので、そのトータルシステムを聴いてみようと思っているのである。どんな音なのであろうか?一滴の「つくね」のように濃厚にして味わい深い音なのであろうか・・・楽しみである。

2007/3/22

374:BrilonとConcertino  

 SONUS FABERのスピーカーのいいところは、音楽を実に楽しく聴かせるてくれることであろう。その響きには人肌を感じさせる暖かみがあり、耳につく感じの音を出さないのである。モニター的な聴き方のできないというか、そうさせないスピーカーである。

 第2システムにおいて使用しているSONUS FABERのスピーカーは、エントリー的なポジションのDomusシリーズ。そのシリーズのコンパクト2WAYであるConcertinoである。エントリークラスであってもSONUS FABERの良さをとてもよく感じさせる。

 コンパクトではあるが、その側板はリアルウッド仕上げで、バッフルには本皮が貼ってあり、高級感がある。そして専用スタンドと組み合わせた際の優雅ないでたちは、イタリア人の美的センスの高さを再確認させるものである。

 専用スタンドと組み合わせた際の美しさは、以前雑誌の写真で見かけたAudiophysic Brilon1.0をその専用スタンドと組み合わせた姿と双璧をなすのではないか、と思わせるものがある。Brilon1.Oがゲルマン的なコンパクト美であれば、Concertinoはラテン的なコンパクト美といえる。

 定価はスタンドと合わせて約30万円。Audiophysic Brilon1.0はどの程度の価格であったのかは知らないが、同じくらいだったのではないだろうか。両者とも若干上向きの角度を付けてセッティングされるところも似ている。

 今日はこのConcertinoでBILL WITHERSのベスト盤を聴いた。BILL WITHERSの声の質感がConcertinoの音の質感ととてもマッチする。ウッディーな香りのする声である。聴き疲れすることのない音楽的に楽しい音である。

 数ミリずれたり、インシュレーターが1個はずれたら台無しになってしまうといった薄氷上オーディオもスリリングで楽しいが、そういったものと対極の位置にあるようなこのシステムはほっと和ませてくれる。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ