2007/1/6

dcs Verdi  

 今日は一日冷たい雨であった。日中になっても気温が上がらず、寒い一日であったが、この雨を衝いて車でOFF会に出かけた。お邪魔した先はNAIT邸。自宅から車で1時間半で到着。雨のため出かける方が少なかったのか道路も比較的空いていた。

 NAIT邸は、利便性の高いエリアのマンションである。玄関ドアの前には子供用の小さな自転車が置いてあった。小さな子供がいる家庭の場合オーディオと家庭生活の両立は、それなりに大変なはず。経済的にも、スペース的にも、そして時間的にも、その両者のバランスをとらないといけないので、その兼ね合いが難しい。

 NAITさんは実に上手にそのバランスをとられているようだ。リスニングルームはリビングルームを兼ねている。小さな子供がいる家庭でリビングルームをリスニングルームと兼ねるということは、家族の理解と協力がないとできないはず。きっと家族を心から大事にされているNAITさんの日頃の心使いの賜物であろう。

 さてNAITさんのシステムであるが、ESOTERIC P-70>dcs Delius>JEFF ROWLAND Model10>THIEL CS2.3 という大変バランスの良い感じがするものである。そして数日前にdcs Verdiが到着し、あらたにメンバーに加わった。

 CS2.3の色はバーズアイメイプル。爽やかな色である。スピーカーネットの色合いも淡い色で、部屋全体の色彩感と一致している。ケーブルには自作のものを多用されていて、銀やプラチナなど高価な素材を使って器用に作製されている。手先の不器用な私にとっては、ただただ感心するばかりである。

 そして、圧巻は電源対策。配電盤から特製の屋内配線を直出しし、天井裏を這わせてオーディオ機器を設置してあるラック背後の壁から出すという玄人顔負けの工事を全て一人で行われたとのこと。実に器用である。そしてその熱意にも脱帽。

 早速音を聞かせていただいた。女性ボーカル、クラシックなど数曲聞かせていただいたのであるが、実にバランスが取れた完成された音という印象を受ける。NAITさんの美意識がストレートに反映された気品ある音である。マンションの2階であるので音量的には一定の限界があるため、内心もう少し音量を上げたいという気持ちが最初は生じる。しかし、しばらくじっと聞き入っていると、澄みきった美しい音がだんだん心地よくなってくる。

 私以外のメンバーはAkimitsuさんと迷い羊さん。迷い羊さんとは初対面である。「文学青年」というか哲学的な雰囲気を有していらっしゃる方である。寡黙であるが、その言葉は的確にポイントをつき、詩的ですらある。

 3人でセンターポジションにかわるがわる座りながらNAITさんの選曲を聴き、しばらくしてから、Verdiでも聴いてみましょうということになった。ケーブルを何本か差し替えCDトランスポートをP-70からVerdiに変更して、P-70で最後に聞いたホールアンドオーツの曲を再度聴いた。

 自然と体が動く。音楽のノリが良い。音楽がより開放的でカラフルに感じる。何より音楽を聴いていて楽しい。思わず「こっちの方が好きです。音楽にのれます。」とつぶやいてしまう。P-70は完成された世界がある。バランスがよく俯瞰してサウンドステージを見渡せる良さがある。一方Verdiでは音楽がより開放的で躍動感がでてくるようである。これはオーディオの音に何を求めるかの違いで評価は分かれるはず。私の好みではVerdiである。

 dcsの音をじっくり聴くのははじめてである。やはり評価の高い機器だけのことはある。情報量が多くしかも音楽の楽しさや美しさそして躍動感を実によく伝えてくれる。そしてTHIELとJEFF ROWLANDの端整な清澄さとのバランスもとてもいいと感じた。

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