2007/1/11

定点観測  

 定点観測ではないが、ダイナミックオーディオ5555の6Fの小さい方の試聴室には定期的に訪問している。今日も大井町の顧問先を訪問した帰りに秋葉原まで足を伸ばし、寄って来た。

 この前来たのは3ケ月ぐらい前であろうか。この試聴室を訪問するのは、確か4回目だと思う。オーディオショップの試聴室の中で一番好きなところである。この試聴室のほかに同じフロアにはより広い試聴室がもう一つ有るのであるが、こちらの方が好きなのである。小さい方といっても15畳程度の広さがあり、横長配置である。そして、常に一組のシステムしか展示されていない。何組かのスピーカーが所狭しと並んでいたりすることは決してない。

 数ケ月ごとに4回訪問したのであるが、それぞれシステム構成は異なっている。今日のシステム構成は次のとおりであった。
  Metronome Kalista
  Metronome C2a Sig.
  darTZeel NHB-18 NS
  darTZeel NHB-108 model one
  Pawel Acoustics ARABELLA

 東さんからお誘いメールをいただいたのは12月であった。なかなか時間が取れなかったが、今日は丁度寄る時間ができた。そして、今日聞かせていただいた音に正直驚いた。DartZeelのペアは通常の電圧伝送ではなく電流伝送であるため、音楽信号をロスなく送れるのであろう。空間表現の正確さと音の新鮮さは結構インパクトがあった。

 また、見た目的には俄かにその価格が信じられないPawel Acoustics ARABELLA であるが、この音を聴くとその価格も納得できる。納得できるというか、これは結構売れるのでないかという気になってくる。コンパクトでさりげないデザインでありながら、低音の佇まいや音場表現の見事さなど、その実力は相当なもの。「音が美味しい。」新鮮な食材を巧みな技術と味付けでその魅力度をぐぐっとアップしてくれるような気がする。

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2007/1/10

aura  

 リスニングルームのリフォームを行って天井高が従来の2.4メートルから30cm高くなって2.7メートルとなった。これは部屋の長辺や短辺との比率からして理想的とされる数値を出した結果の数値である。これにより音響的に良いバランスとなっているはず。そしてこの天井高は音響以外にもいい効果をもたらしてくれた。

 それはゴルフの素振り練習である。素振り専用の練習器具を以前買った。しかし、それを使って屋内で素振り練習をしていて誤ってダウンライトを一つ破壊してしまった。リフォームにより、天井高が30cm高くなったので、屋内で素振り練習をしても、ダウンライトを破壊したり天井に穴を開ける心配がなくなった。

 ということで素振り練習器具を使って毎日ゴルフスウィングの素振りをしている。当初は毎日30分する計画であったが、結構ハードである。今は10分程度に短縮されてしまった。部屋の窓ガラスに素振りしている様子を映してスウィングのバランスを確認しながら練習する。その際のチェックポイントは二つ。一つはインパクトポイントまで頭が動かないこと。もう一つはスウィング全体が左右対称となるように心がけることである。そうすることによりオーバースウィングを防ぐことができミート率が高くなるはずである。

 ゴルフのスウィングに限らず、左右対称というのは見た目的に安定感があるもの。オーディオのアンプのデザインでもシンメトリーなものは多い。そのほうが安定感というか安心感が感じられるのであろう。しかし、あえて左右非対称として独特の美しさを演出するモデルも当然ある。AURAというメーカーのVA-80やVA-100といった古いプリメインアンプなどはクロームメッキ鏡面仕上げの独特の意匠と微妙な非シンメトリックなデザインが繊細な美しさを醸し出していた。

 そして、その時代のAURAの雰囲気を持っている「NOTE」という名の新製品が出た。CDプレーヤ、アンプ、チューナーが一体となったお洒落なミュージックボックスである。実にいいデザインである。デザインだけでも買いたくなる製品であるが、雑誌の紹介記事を読む限り音のほうもなかなかのもののようだ。この「NOTE」、昨年でたオーディオ製品のなかでデザイン大賞を個人的にあげたい製品である。

2007/1/9

所作  

 アナログレコードは埃がついたり静電気が起きたりと結構大変である。プレーヤに載せてからクリーナーで埃を取り、静電気を除去するという除電ブラシで掃くようにレコード表面をなぞり、そしてスタイラスクリーナーで針先をケアする。

 そのうえで、おもむろに針をレコードに落とすのである。この一連の動作が面倒といえば面倒。楽しいといえば楽しい。そして、その一連の動作がいたについてくると、傍から見ていて結構カッコいいものである。すばやく滑らかに滞りなく作動する自動機械のようですらある。

 オートマに乗りなれた私などが、たまにマニュアルの車を難なくスムーズに運転する人の横に乗ったりすると、「お〜カッコいい。」と思ってしまう。当の本人はなんていうことなく日頃やり慣れているので、難なくこなしてしまうのであるが、傍から見ていると、カッコよく見えるのである。

 レコードを扱いなれた人のすばやい動作を見ていると、同様な感じがするのである。思わず頭に「所作」という言葉が浮かんできたりする。ゴルフでも、一部例外はあるが、上級者のスウィングはスムーズでカッコがいいものである。

 昨日も「所作」という言葉が思わず頭に浮かぶ光景を見た。迷い羊さんのお宅にお邪魔した時のことである。私は普段CDをかけるときはケースから取り出してすぐにトレイに置く。たまにCD用のクリーナーを吹き付けてクリーニングするが、普段は特に何かするわけではない。

 ところが、迷い羊さんはCDをかけるときは必ず、まずCDを消磁する機械で両面を処理してから、静電気を除去するブラシで両面をさっさっと掃く。さらに水の入ったコップにティッシュペーパーが浸してあり、これをぎゅっと絞ってから広げ数回水切りをして、トレイに載せたCDの印刷面を数回なぞる。これで完了。いよい音出しとなる。

 濡れたティッシュでCDの印刷面をなぞることにより、静電気が完全に除去されるとのこと。この一連の動作、迷い羊さんは手馴れたもので、スムーズによどみなく行われる。なんだかその動作がカッコよく感じられる。

 また、毎回そうされには当然理由というか音に良い効果があるはず。ということで私が持参したCDで実験することにした。まずケースから取り出してすぐに音出ししてみる。2分ほど聴いてから、トレイから取り出し、この一連の対策をしたうえで同じ曲を同じ音量で聴いてみる。バイオリンの独奏曲であったのであるが、音が滑らかで艶やかになる。その響きに気品がでてくるのである。瑞々しい感じである。

 この変化はとても良い。わたしも早速取り入れることとした。CDを消磁する機械は3万円程度の定価である。今度御茶ノ水の方に行く予定があるときにショップによって買って帰ろう。除電ブラシは既に持っている。水とコップとティッシュもある。茶道における「所作」ではないが、CDをかける前の一連の決まった動作をすることにより音楽が美味しくなるのであれば、これはやらざる得ないであろう。

2007/1/8

詩人  

 迷い羊さんは詩人のような雰囲気をお持ちである。先日NAIT邸でのOFF会でお会いしたのが初対面であったのであるが、その際NAIT邸の音を評して「水銀のしずくのようだ。」とおっしゃられたのが、とても印象的であった。

 音の表面が滑らかでなおかつ音の質量感があるという意味だと思われるが、その表現は詩的でかつ的確である。内心「迷い羊さんって、もしかして職業はコピーライターなのではないのであろうか?」と思ってしまった。

 そして、その醸し出す雰囲気や朴訥と語る言葉の端々から「文学」の香りを感じてしまうのである。今日はその迷い羊さんのお宅にお邪魔した。先日お邪魔したNAIT邸からほど近い、利便性の高いエリアにお住まいである。私の自宅からは車で1時間半の距離であった。

 迷い羊さんのお宅は15畳前後の広い部屋にキッチンとバス・トイレが付いている。十二分な広さが魅力である。その広い部屋を縦長配置に使われている。長方形の部屋で比較的機密性が高い構造の建物である。手を叩いた時の定在波は相当ある。その定在波の音を聴くと、「この部屋を手なづけるのは、大変そうだ」と思わざるを得ない。

 迷い羊さんの愛用スピーカーはWILSON AUDIOのSYSTEM6。そしてその間に収まっているのはCLASSE OMICRON。このパワーアンプ、大きくそして精悍である。その存在感はSYSTEM6をも凌駕するかと思われる。プリはコニサー、そしてEMM Labsのペアをお使いである。素晴らしいラインナップである。しかし、セッティングなどの微調整には相当敏感なシステム構成とも思われる。

 そしてケーブルやインシュレターなどのアクセッサリーはローゼン・クランツでそろえられている。それらのアクセサリーを使っての緻密で繊細な調整は相当な試行錯誤を経て積み上げられてきたことが伺える。

 オーディオのリスニングルームとしては比較的調整が難しいこの部屋で、鋭敏な傾向のあるハイエンド機器を使いこなすことは、相当な持久力を持って調整に励む必要があるはず。納得のいく音のバランスに仕上げていく過程で迷い羊さんは相当苦労されたようである。

 しかし、その苦労の甲斐あって素晴らしいバランスに仕上げていらっしゃる。オーディオ、オーディオした音ではなく、滑らかさと豊かで美しい響きが実に上手く調和した音である。クラシック、女性ボーカル、ジャズいろんなソフトを聞かせていただいたが、その音は深い。水底を見渡せるような深遠さを感じさせるものである。

 手を叩いた時の定在波には正直ビックリした。そしてこの部屋でここまで見事に調整された迷い羊さんの手腕にもビックリした。まさにピンポイント的なセッティングでしかなし得ないバランスの良さと思われた。

 今日はセッティングの妙というものを改めて教えていただいた。そして調整の過程での数々のカットアンドトライの累積が、その音の背後にひしひしと感じられた。調整の過程を迷い羊さんは「苦しかった」と言われていたが、そのエネルギーの源泉はどこにあるのであろうか?

 中学生の頃からStereo Sound誌を愛読されていた程早熟な方であるが、その頃から燃え続けていた情熱は今も衰えることなくオーディオと音楽に向けられているようである。

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2007/1/7

マイホーム  

 この家を建てたのは丁度10年前、私が33歳の時である。その当時はオーディオのオの字もない頃で、専用のオーディオルームを作るなんて事はこれっぽっちも思うことなどなかった。今になって、その当時既にオーディオマニアであったなら、この家はどうなっていたのであろうかと思うことはある。

 リスニングルームは20畳以上の広さを確保し天井高も吹き抜けにして4メートル。なんてことになっていたのであろうか?しかし冷静になって考えてみると、家族が4人(その当時は3人であったが)いると、家族生活を営むためにどうしても必要なスペースというものがある。リビング・ダイニング・キッチン・トイレ・風呂・主寝室・子供部屋といった具合に優先順位の高いものからスペースを確保していくと、よっぽどの豪邸でない限りリスニングルームとして確保できる部屋の広さは10畳前後であろう。

 ということは10年前にオーディオマニアであっても現在のリスニングルームの広さが精一杯だったかもしれない。どうしても20畳以上で天井高4メートルにこだわってしまえば家庭生活にしわ寄せがきてしまっていたであろう。

 今日の午前中N氏夫妻がAkimitsuさんと共に来訪。N氏夫妻は、現在マイホームの新築を予定されていらっしゃって(4月ごろ完成予定)、リスニングルームを石井式にすることを検討中とのこと。リスニングルームの広さは8畳の予定。天井の高さは2.7メートル。我が家のリスニングル−ムとほぼ同じ広さである。まだ石井式リスニングルームでのオーディオの音を実際に聞いた経験がないとのことで、今回の来訪となった。

 先月のA氏夫妻同様、N氏も御夫婦で来られたので、ついつい「もしかして奥様もオーディオに興味があるのですか?」と確率のかなり低い質問をしてみた。もちろん答えは「NO」。部屋がどんな感じになるのか確認すべくの同伴であった。N氏が聴かれるジャンルはクラシック中心とのことなので、私が普段好んで聞いているクラシックのソフトを中心に数曲聞いていただいた。

 比較的好印象だったようで、検討中の石井式リスニングルームのプランで着工される様子であった。部屋と電源は新築時にきちっとされるのが一番である。新築時であればコスト的にもリフォームに比べて各段に安くできる。部屋と電源という基盤がしっかりしていれば、オーディオ機器の真の実力が発揮でき、「割れ鍋に綴じ蓋」的な迷走は避けられるはず。

 マイホームの新築は人生の一大事業。一生に一度か二度ぐらいのものであろうから、慎重にことを進めるべき。私もこの家には最低あと15年は住むであろう。そして築25年を経過したら、建替えを検討する時期となるはず。そして、きっとその頃には二人の子供も独立しているだろう。ということは、その時には20畳の広さで天井高4メートルというリスニングルームの可能性もでてくるはず。

2007/1/6

dcs Verdi  

 今日は一日冷たい雨であった。日中になっても気温が上がらず、寒い一日であったが、この雨を衝いて車でOFF会に出かけた。お邪魔した先はNAIT邸。自宅から車で1時間半で到着。雨のため出かける方が少なかったのか道路も比較的空いていた。

 NAIT邸は、利便性の高いエリアのマンションである。玄関ドアの前には子供用の小さな自転車が置いてあった。小さな子供がいる家庭の場合オーディオと家庭生活の両立は、それなりに大変なはず。経済的にも、スペース的にも、そして時間的にも、その両者のバランスをとらないといけないので、その兼ね合いが難しい。

 NAITさんは実に上手にそのバランスをとられているようだ。リスニングルームはリビングルームを兼ねている。小さな子供がいる家庭でリビングルームをリスニングルームと兼ねるということは、家族の理解と協力がないとできないはず。きっと家族を心から大事にされているNAITさんの日頃の心使いの賜物であろう。

 さてNAITさんのシステムであるが、ESOTERIC P-70>dcs Delius>JEFF ROWLAND Model10>THIEL CS2.3 という大変バランスの良い感じがするものである。そして数日前にdcs Verdiが到着し、あらたにメンバーに加わった。

 CS2.3の色はバーズアイメイプル。爽やかな色である。スピーカーネットの色合いも淡い色で、部屋全体の色彩感と一致している。ケーブルには自作のものを多用されていて、銀やプラチナなど高価な素材を使って器用に作製されている。手先の不器用な私にとっては、ただただ感心するばかりである。

 そして、圧巻は電源対策。配電盤から特製の屋内配線を直出しし、天井裏を這わせてオーディオ機器を設置してあるラック背後の壁から出すという玄人顔負けの工事を全て一人で行われたとのこと。実に器用である。そしてその熱意にも脱帽。

 早速音を聞かせていただいた。女性ボーカル、クラシックなど数曲聞かせていただいたのであるが、実にバランスが取れた完成された音という印象を受ける。NAITさんの美意識がストレートに反映された気品ある音である。マンションの2階であるので音量的には一定の限界があるため、内心もう少し音量を上げたいという気持ちが最初は生じる。しかし、しばらくじっと聞き入っていると、澄みきった美しい音がだんだん心地よくなってくる。

 私以外のメンバーはAkimitsuさんと迷い羊さん。迷い羊さんとは初対面である。「文学青年」というか哲学的な雰囲気を有していらっしゃる方である。寡黙であるが、その言葉は的確にポイントをつき、詩的ですらある。

 3人でセンターポジションにかわるがわる座りながらNAITさんの選曲を聴き、しばらくしてから、Verdiでも聴いてみましょうということになった。ケーブルを何本か差し替えCDトランスポートをP-70からVerdiに変更して、P-70で最後に聞いたホールアンドオーツの曲を再度聴いた。

 自然と体が動く。音楽のノリが良い。音楽がより開放的でカラフルに感じる。何より音楽を聴いていて楽しい。思わず「こっちの方が好きです。音楽にのれます。」とつぶやいてしまう。P-70は完成された世界がある。バランスがよく俯瞰してサウンドステージを見渡せる良さがある。一方Verdiでは音楽がより開放的で躍動感がでてくるようである。これはオーディオの音に何を求めるかの違いで評価は分かれるはず。私の好みではVerdiである。

 dcsの音をじっくり聴くのははじめてである。やはり評価の高い機器だけのことはある。情報量が多くしかも音楽の楽しさや美しさそして躍動感を実によく伝えてくれる。そしてTHIELとJEFF ROWLANDの端整な清澄さとのバランスもとてもいいと感じた。

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2007/1/5

幻系  

 オルフィさんは「幻系」が好きである。LUXMAN MB-300もそうである。よっぽどのオーディオマニアでないとその存在を知らないはず。しかも、20年以上前の製品であるからオーディオ歴の相当長い人でないと、実際に目にしたこともないであろう。

 そのMB-300と同等、いやある意味それ以上に「幻系」であるTAMURAというメーカーの真空管パワーアンプもお持ちである。(型番は失念してしまった)モノラル構成でMB-300と同じくWE300Bを出力管として使用している。

 SD-2はその点「幻系」度は低いかもしれない。とても有名でなおかつ現行の製品であるからだ。しかし、実際に購入して使われている方はごく少数である。その点では希少価値の高さという点ではMB-300やTAMURAにひけをとらない。

 この三つ全て真空管でモノラル構成のパワーアンプである。それを順次繋ぎ換えて聞き比べたのである。オルフィさんが現在お使いの使用機器はワイスのCDトランスポートとDAコンバーター、FMアコースティックのプリで、スピーカーはソナスファベールのガルネリオマージュである。パワーアンプのみを次々換えていくのであるが、なんと言ってもMB-300でのバイアンプ駆動が断トツの素晴らしさであった。

 MB-300のバイアンプ駆動にすると部屋の空気感が一変する。他のパワーアンプも単独で聴けば、「これはこれでいいのでは?」と思えるのであるが、聞き比べてしまうとその差は歴然としている。もちろん他の使用機器との相性の問題もあるものと思われる。またSD-2は購入したばかりで慣らし運転が充分でないという可能性もある。しかし、現状での聴き比べにおいてははっきりとした差があった。

 またTAMURAの出力段がMB-300と同じということから、高域をMB-300、低域をTAMURAという変則バイアンプ構成でも試してみたが、MB-300のみによるバイアンプ駆動と比べると相当な差が出てしまう。

 「う〜ん・・・強い。」MB-300の素晴らしさのみが引き立ってしまう聴き比べ実験となってしまった。真空管のパワーアンプもいろんな製品があるが、それぞれ個性的である。真空管というと穏やかで暖かみがあり、厚みのある音というイメージを浮かべがちであるが、決してそうではなく、高度な解像度やキレがありそれでいて音色の美しさも併せ持つという非常に優れたデバイスであるということがよく分かった。

 オルフィさんは「玉」のパワーアンプ以外聴けない耳となってしまわれたようである。中高域の滑らかさが必要条件である場合真空管という選択肢しかなくなってしまうのであろうか?

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2007/1/4

幻の銘機  

 「隠れた銘機」あるいは「幻の銘機」と呼ばれるオーディオ機器がある。今日は私が見たことも聞いたこともなかった銘機に出会うことができた。もっとも私の浅いオーディオ歴と乏しいオーディオ知識からして、私が全く知らない銘機は星の数ほどあるのであろうが・・・それはおいておいて、今日出会った「隠れた銘機」はLUXMAN MB-300である。

 MB-300は真空管のモノラルパワーアンプ。WE300Bを出力管に用いており、20年以上前のモデルである。そのデザインはとても美しく気高さすら感じる。LUXMANというメーカー、正直に言うとノーマークであった。最近、創立記念として最高級のプリアンプとパワーアンプを出したことは雑誌の記事で知っているが、聴いたことはなかった。しかも、20年以上前の真空管のパワーアンプとなれば全く関心の対象外であったのである。

 出会った場所は、オルフィさんのリスニングルームである。今日は仕事を午前中で切り上げ、オルフィさんのお宅にお邪魔した。私の自宅から車で1時間ちょっとの距離である。オルフィさんのお宅はどこか懐かしさを感じる純和風の建物で、リスニングルームは2階にあり、縦に長い部屋である。その周囲及び天井はQRDのパネルで完全武装されており、音の響きに対する対策は念入りに行われている。

 部屋に入るとソナスファベールのガルネリオマージュが凛とした姿ですくっとたっている。背筋が伸びた良い姿勢である。見ていて本当に気持ちの良いスピーカーである。そして予想に反してそのスピーカーの間の後方には4台のLUXMAN MB-300が陣取っていた。実は先日オルフィさんとお会いした時にグラスマスターのSD-2を購入されたと伺っていたので、てっきりガルネリの間にはSD-2の見目麗しい姿が並んでいるだろうと予想していたのである。

 そのSD-2は部屋の脇に置かれていた。その美しい姿はどこか寂しげであった。「えっ!SD-2ではない・・・このLUXMANってそんなに凄いの?」と内心思った。なにせSD-2はハイエンド真空管パワーアンプの雄であると思っていたのである。そのSD-2と争って主役の座を守っているというのであるから、LUXMANも侮れない。

 そして、その音を聞いて「そうでしょう・・・そうでしょう・・・このMB-300の音はまさに王者の風格、玉座を譲ることはないであろう。」と納得したのである。モノラルパワーアンプ4台を使ってのバイアンンプ駆動。このバイアンプ駆動もそうでない場合と比べて全く別格の音を奏でてくれる。
 
 MB-300を4台使ってのバイアンプ駆動でのガルネリはそれはそれは素晴らしい音を奏でてくれる。得意中の得意の弦楽器はもとよりピアノも女性ボーカルもオーケストラも滑らかで密度感のある音色で音の厚みや実体感も充分ある。そして空間表現においても、リスニングルームとしては決して豊かな空間が確保できているわけではないにもかかわらず、ホールの空間を感じさせる広がりと奥行き感が出ている。

 送り出しはワイスのペアでプリはFMアコースティックス。ガルネリはユニットをキャビネットに取り付けているネジをチタンに換え、内部配線もプラチナに変更。プリは2度クライオ処理をするという念の入れようである。電源にも様々な対策が施され、ケーブルはSTEALTHが多用されている。まさに抜かりがなく緻密な構成である。

 「緻密」この言葉がまさにピッタリのシステムと音である。ガルネリでビバルディが素晴らしいのは比較的予想がつくが、マーラーの交響曲第2番第1楽章を素晴らしい躍動感で鳴らしきったのには感服した。約4時間ほどの間に様々な実験も行った。とても興味深い実験の連続であった。その詳細は明日にでも・・・


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2007/1/3

両立  

 今日は「打ち始め」。今年初のゴルフである。場所は大月カントリークラブ。顧問先の会社の社長7名と私で合計8名、2組でのラウンドである。山梨県大月市であるので東京よりも気温は低い。しかし、1月の大月としては比較的過ごしやすい気候であった。これで風があったら体感気温が下がり、ゴルフには辛いが、今日は風がなくて幸いであった。

 昨年は新興勢力である「オーディオ」に押されて、ラウンド数や練習日数が減ってしまったので、アベレージスコアが落ちた。私のオフィシャルハンディは15。アベレージスコアは90である。「中級者」といったところであろうか。今年はどうにかアベレージスコアを80台にしたいところ。

 しかし、今日は午前が46、午後が45、トータルで91であった。私の平均値といえばそれまでであるが、どうにかもう一歩スコアをアップしたいところ。今日の課題はティーショットであった。方向性の安定性を改善しなければ、アベレージで80台は難しい。この課題を継続的なトレーニングで克服したい。

 ゴルフ場には私の自宅の近くに住む顧問先の社長が車で迎えに来てくれたので同乗して向かった。その車が最近購入したばかりのBMW 320iであった。「おっ、いい車。運転させてください。」と頼んで、私の運転で向かった。その320iはM-SPORTSと呼ばれるスポーツタイプのモデルで、車高が低いうえエアロパーツで精悍さがさらにアップ。足回りもかためられていて、なおかつファットなタイヤを履いているので、街中での足回りは相当硬い。

 しかし、高速ではピタッと路面に吸い付く感じで、小仏トンネル前のカーブの連続を相当なスピードですり抜けても全くゆらつく感じがしない。ステアリングのしっかり感もある。良い車である。街中ではもう少しソフトな当たりが欲しくなるが、そうなると高速運転時の剛性感は薄れるのであろう。

 車もそうであるが、オーディオでもオールマイティーに満足度が高得点というのは比較的難しい。そのメインジャンルやもっとも重きを置くポイントに合わせた調整が要求される場合が多い。「二兎追うものは一兎を得ず」ということになってしまうからだ。

 今日のゴルフはアイアンのキレは良かったが、ドライバーの方向性が今一つ。しかし、これは両立できるはず。この二つがかみ合えば70台のスコアも夢ではない。今年はオーディオとゴルフの両立を目指して気合を入れていこう。

高速安定性は抜群!
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2007/1/2

ジャズダンス  

 今日は賑やかであった。妻の姉妹が子供連れで我が家を来訪してくれたのある。高1・中2・小3・小2・小1と五人のいとこ達が集結したのである。であるから賑やかにならないはずがない。妻の姉夫婦・妹夫婦・妻の両親、そして私たち夫婦を加えて総勢13名である。

 特に小3・小2・小1と綺麗に1年ごとに並んだ3人はのっけからハイテンション。家の中を所狭しと走り回り、我が家の愛犬もてんてこ舞いであった。そして、そのうちリスニングルームにあるオーディオを見つけ、「私ジャズダンスを習っているの、音楽かけて!」という展開に。

 そして、仕方なくジャズボーカルをかけると、この3人組みがリスニングルームのなかでジャズダンスもどきを踊りまくるのであった。内心「たのむからスピーカーに当たるなよ・・・」と思いながら、ヒヤヒヤであった。

 どうにかこの3人組をやり過ごしたら、妻の両親が「クラシックを聞かせて」という展開になり、モーツァルトやベートーベンを数曲かける。しきりに感心してくれた。そして「このスピーカーどこから音が出ているの?」と不思議そうにHRS-120を覗き込んでいた。

 確かにこのスピーカーよほどのオーディオマニアでなければ知らないもの。オーディオに興味のない人にとっては訳のわからないオブジェのように見えるのかもしれない。オブジェのように見えるスピーカーのもう一つの最右翼はmbl 101Eであろう。これもドイツのスピーカーで独特の技術に基づいた製品である。オーディオに興味のない人にとってはどう見てもスピーカーとは思えないような形態である。

 このスピーカーは雑誌で見かけるぐらいで実際の音を聞いたことがないのであるが、どんな音がするのであろうか?「音楽の持つダイナミックな音を再現するため、大音量ではどこまでも追従する力量を持ち、同時に微細な信号には美しく繊細なニュアンスを再現できる、類まれなスピーカーです。流れる音楽を、まるでオーケストラのピットで鑑賞しているかのような体験を味わうことができます。」とHPには書いてあるが、見かけの奇抜さとは裏腹に極々自然な音がしそうな気がするのであるが・・・



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