2006/12/22

つなぎ目のいなし  

 今日は「ギャラリー五辻」でのレコードコンサートの2日目。昨日はクラシックの日であったが、今日はジャズの日である。仕事を終えてからであったので会場に着いたのは7時ごろであった。入ると丁度Sugarさんの選曲解説による第3部が始まっていた。曲を1曲かけて、その曲にまつわる様々なエピソードなどが披露され、実に興味深い話が聞けた。そういった曲の背後にある色々な知識を知っていると、その曲に対する興味も倍増する。それにしても、Sugarさんの博識振りには驚くしかないという感じで聞き入っていた。

 そして、その音を聞いた第一印象であるが、「昨日と違う・・・」というものであった。音に厚みがあるし、キレも良い。低音の存在感がアップしている。よくよく見てみると、PSD T2のセッティングが昨日と随分違っている。まず後方の壁により近いポジションに移され、そして内振りの角度がかなり付けられている。昨日のセッティングでの音の印象は「これ見よがしな感じのない自然な佇まい」というものであった。しかし、もう少しダイナミズムが欲しい気がしたのも事実である。

 今日のセッティングではその辺の不足感というか、もう少し迫ってきて欲しいといった印象が、見事に解決されていた。そしてもう一つ違う点が、CDトランスポートが違うのである。昨日はCDP-MS1。今日はCDP-XA55ES。この辺も音の印象の変化の大きな要因の一つとなっているようであった。

 実はレコードコンサート終了後、少し時間をいただき、CDP-MS1、CDP-XA55ES、CDP-X5000の三つのCDトランスポートの聞き比べをしたのであるが、その結果はかなり興味深いものであった。残念ながらCDP-X5000は躯体同様、音もコンパクトになるように感じられた。

 CDP-XA55ESとCDP-MS1はスポーツカーと高級セダンといった対比がピッタリくる様な印象を受けた。スピードやキレ、ダイレクトな接地感などはCDP-XA55ESが上回り、上質でリラックスできる懐の深さや高速道路のつなぎ目の心地よいいなし方などはCDP-MS1の方があるという感慨を持った。これはどちらが優れているといったレベルでなく、持っているもの、あるいは求めるものが違っているという感じである。とても面白い体験であった。

 乱暴に言ってしまうとクラシック向きはCDP-MS1、ジャズ向きはCDP-XA55ESと言えなくもない。今日のPSD T2はセッティングとCDP-XA55ESとの相性の良さからか、その実力のレベルの高さをかなり発揮していたようだ。ユニットやネットワークにも改良の手が加えられているようで、同席したハンコックさんは「以前聞いたときよりかなり良くなっている。」とおっしゃられていた。

 今日の組み合わせで聞くことのできたジャズの演奏は、相当なジャズ通の方の耳も納得させられるレベルではなかったかと思う。私はジャズは門外漢であるが、気持ちよく聞くことができた。



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