2006/12/11

切磋琢磨  

 WILSON AUDIOはアメリカを感じさせるスピーカーだ。先日ハンコックさんのところで聞かせていただいたSD05を中心としたデジタル駆動系によるWILSON AUDIO WATT3・PAPPY2の音は情報を細大漏らさず提示する高性能を有していた。その音を聞いていて「アメリカの音だ。」と感じた。アメリカの乾いて明るめの空気を感じるような気がした。

 もちろん組み合わせる機器やセッティングなどの使いこなしにより、多様な面を見せる懐の深さを有する銘機であることは間違いないが、その本質的なものは極めて明瞭で精細な情報提供能力にあるような気がした。

 WATT3・PAPPY2の潜在能力の高さを遺憾なく引き出すSD05の能力にもあらためて感心する。そして、通常のCDトランスポートではその実力の6割程度しか引き出せないということも、いつもながら不思議である。

 我が家のSD05も快調である。CDP-MS1をペアに得て、このゴールデンコンビは快調に飛ばしている。オフマイクで録った編成の大きなクラシックなどは、やはり唸らされる。この純粋デジタルラインの音は、音に飛翔感が加わり、その空間提示の大きさに、目を閉じるとコンサートホールの広がり感を感じ取ることができる。

 昨日のフォノイコライザーからの入力に関しては、純粋アナログラインに軍配が上がったが、CDに関しては純粋デジタルラインに軍配を上げざる得ない。従来の主力であったデジタル−アナログラインはいささか分が悪い。マイクを近づけて録ったポピュラー系のソフトなどではいい勝負になるだろうが、音源からマイクを離して録るクラシックのソフトの場合、その空間表現力において差は相当出るようだ。

 今日もマーラーの第1番の第1楽章を聞き比べてみたのであるが、音に天使が宿るような感じが純粋デジタルラインにはあるのに対して、デジタル−アナログラインでは生身の人間が演奏している感がする。音がより地面に近づいた印章である。好みの問題になってくるのであろうが、私自身の好みでいえば純粋デジタルラインの音かもしれない。まだまだいろいろな紆余曲折があるかもしれないが、両者を切磋琢磨して鍛えていこう。



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