2006/12/9

ゼロヨン  

 松井選手のホームランは見ていて嬉しいもの。日本人大リーガーの活躍はテレビで見たりするとなんだか胸がスッとする。松井選手のホームランで印象的なのは、ライナー性のあたりであってもスタンドに飛び込んだりする鋭いものである。ゆったりとした放物線を描くホームランもいいが、鋭い当たりで低く目のラインをスピーディーに描きながらのホームランもは松井選手らしくて好きである。

 今日はハンコックさんのところにお邪魔した。Sugarさんも一緒であった。Sugarさんとは初対面であったが、そのジャズに関する知識の深さは無尽蔵といった印象で、その話題はまさに汲めど尽きないという感じであった。オフレコでとても興味深い裏話などもお聞きして有意義な情報を得ることができた。

 ハンコックさんは最近SD05を導入された。また、SONYのCD専用機(生産完了品)をネットオークションで購入し、サウンドデザインでカスタマイズしてもらい、それをCDトランスポートとして組み合わせていらっしゃる。その新たな駆動系がWilsonのスピーカーをどうのように鳴らしているのか興味深かった。

 その新たな駆動系の音を最初に聞いた際の印象が、冒頭に少し触れた松井選手のライナー性のホームランなのである。その音は鮮烈ですらある。情報量や音の鮮度感は従来の駆動系とは数ランク違っているという印象を持ってしまった。従来の駆動系はSONY SCD-1を送り出しとし、プリにマークレビンソン、パワーはジェフローランドという蒼々たる面子が揃っていたのであるが、残念ながら新たな駆動系の後塵を思いっきり拝することになってしまったようだ。

 これらハンサムな旧駆動系は隣の部屋に所在無さ気に佇んでいた。新駆動系はWilsonの本来持っている切れのある鮮明なスピード感を余すところなく発散させているように感じられた。ピアノの音の質感やシンバルのキレの良さなど、その音の微細な情報まで余すところなく提示する様は、スポーツカーの性能を連想させる。

 提示される情報量がとても豊富で微細な情報にまでピントが合った状態である場合、「こんな音も入っていたのか。この楽器はこのように鳴っていたのか。」といった発見が随所にあり嬉しいものである。しかし、音の鮮明さに耳がつられてしまうと、音楽全体を把握することに心が集中できなくなる傾向も発見した。

 試しに、CDトランスポートをSCD-1に変更してみた。音の鮮度感が落ちた。情報量がやや制限された印象を受ける。しかし、情報としては劣化したように感じるのであるが、これはこれでバランス良く感じる。音楽全体をより把握しやすく感じられたのである。ツーシーターのスポーツカーから、良質な4ドアセダンに乗り換えたような印象を受ける。先程まで緊張しながらステアリングを握っていたのが、乗り換えた後では、多少肩の力を抜いてドライバーズシートに身を任せることができるような感じである。

 しかし、聞き比べるとSCD-1のほうが情報量や解像度などではランク落ちしてしまうのはいがめない。オーディオ的クオリティーでは全く太刀打ちできないという印象である。ゼロヨンではそのタイムには雲泥の差があるようだ。この新駆動系の持つポテンシャルの高さは相当なもの。これからの微調整によりさらに素晴らしく開花する可能性が高い。

 ハンコックさんもその可能性の高さを身をもってひしひしと感じられているようで、これからの調整にますます情熱を持ってあたっていかれることであろう。 



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