2006/12/6

朝シャン  

 バブル華やかなりし80年代後半「朝シャン」というものが巷に流行った。朝出かける前にシャンプーをし、しっかりブローするのである。特に若い女性に流行り、シャンプーのいい香りをさせて通勤するのである。たまに時間が間に合わず生乾きの人もいたようであるが、猫も杓子も「朝シャン」という一時代があった。

 私も結構「朝シャン」をする。夜風呂に入るのであるが、そのときはシャンプーをせず、朝歯磨きと顔を洗ってからシャンプーをするのである。ドライヤーでさっと乾かすと髪の毛がふんわりとし、シャンプーのいい香りがして、朝から気分がいいのである。しかし、これからの季節は「朝シャン」には向かない。寒い季節では頭が冷えてしまって、風邪をひきかねないのである。

 今日は青梅市のクライアントを訪問した。金属の精密加工を行っている会社である。そこの事務所には、相当古いオーディオ機器がその片隅に置いてある。気になって今日改めてよく見てみた。パイオニアのレコードプレーヤー、ヤマハのチューナーとプリメインアンプ、そしてダイヤトーンのスピーカーというラインナップである。おそらく30年近く前の機器だろうと思われる。

 ヤマハのプリメインアンプは切り替えスイッチや出力メーターが数多く並び、メカニカルな面持ちであるが、デザインが洗練されていて、かなり精悍な印象を与える。ダイヤトーンのスピーカーは3ウェイで当時流行した中型のスピーカーである。「これ鳴るんですか?」と社長に聞くと「現役ですよ。鳴らしてみましょうか?」とフォークソングのレコードをかけてくれた。

 これが結構いい音である。そのレコードはどう見ても40年近く前の代物のように思えた。「いい音ですね、このレコードあまりパチパチいわないですね。」と感想を述べると「レコードは洗っているのできれいですよ。水でぬらして洗剤を使って洗うんです。」とおっしゃる。「この真ん中の紙のところは大丈夫なんですか?」と聞くと「ぜんぜん平気です。ジャブジャブ水をかけてスポンジに中性洗剤をつけてゴシゴシ擦るんです。きれいになって音も良くなります。」と社長はあっさり答えた。

 この社長は決してオーディオマニアではない。しかし、少なくともこの機器を30年以上使っているようだ。聞いているのはFMとレコード。レコードは40年近く前のフォークソングがメインのようだ。自分の青春時代に聞いたレコードを大事にしている。ということは水でジャブジャブも傍目には荒っぽく映るが、効果的なクリーニング法なのかもしれない。

 ということで早速私も洗ってみた。正直多少勇気がいったがレコードに水をさっとかけて、中性洗剤をつけたスポンジで軽く洗ってみた。その後、水ですすいで、軽く水切りをし、ティッシュを大量に使って水気をふき取った。しばらく乾かしてからレコードプレーヤーにかけてみた。

 これがいいのである。見た目もきれいになるが、音も良くなる。見透しが良くなり音のかさかさした感じがなくなり、潤い感が音色に付加されるのである。心配していたセンターの紙の部分も全く問題がなかった。試したのは1974年録音の中古レコードで30年以上前のレコードであるが、この方法によりかなりの音質改善効果があった。

 これからは「朝シャン」ではなく「レコシャン」に精を出す日々が続くことになりそうである。といってもまだレコードは数枚しかないため、ほんの数日で終わってしまうが・・・新たな習慣となりそうである。



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