2006/9/22

サズ、ウード  

 サズ、ウード・・・といっても何のことか分からない人が大半のはず。私も今日のコンサートを聴くまでは、全く見たことも聞いたこともない楽器であった。両方ともトルコの伝統的な古典楽器である。今日はそれら西アジアの伝統的な楽器の奏者としても有名な大平清さんのコンサートに行ってきた。

 それほど人が集まるイベントではないので、小ホールでのコンサートである。しかし、ほぼ満席。入場料が1500円と安いせいか、あるいはシルクロードを連想させる異国情緒に惹かれてか、私が予想していたよりも多くの方が聞きにこられていた。

 このようなイベントのせいか、いつも行くクラシックのコンサートに比べて平均年齢が相当高く感じた。大半がリタイアした方ばかりで、現役と思われる人は1割にも満たない印象を受けた。高齢化社会が日本を席巻している様をまざまざと見せ付けられたような気がしてしまった。

 サズとウードはともにギターの先祖のような楽器である。それぞれ特徴のある音色を発するのであるが、サズは手で胴体を叩くことにより太鼓のような役目も果たす一人二役的な性格も有していた。

 どちらも比較的乾いた音色であるが、それでいて弾力感があり、悠久の時の流れを感じさせる。特にウードの音色は魅力的であり、饒舌ではないが朴訥と核心を突いてくるような印象を受けた。その音色は上質のスウェードの触感を連想させるものがあった。

 そんな普段ほとんど耳にすることのない楽器の演奏会を聴き終えて我が家に帰宅。玄関を入り、すぐさまリスニングルームのドアを開けてみる。「どれどれ、どのくらい進んだかな?」・・・断熱材を部屋の周囲及び天井に張り終え、その上から黒いシート状のものが貼られていた。これは遮音シートであろうか?そのため部屋全体が暗い感じとなっていた。このシートの上からさらに特殊な構造の壁を作製していくのであろう。まだまだ壁工事は続くようである。

 サズやウードは古くからある伝統的な楽器である。そのため響きの豊かさという点においては、現代のギターなどに比べるとあっさりしたものである。最初はものめずらしさがまさって興味深々で聞いていたのであるが、後半はその響きのあっさりさに多少物足りなさも感じた。豊な響きになれた耳には粗食感を感じさせるのであろうか。私の部屋の音響設計にあたっては、吸音率が若干低めに設定してあり、豊な響きが得られるようになっている。今日のコンサートを聞いていて、やはり豊な響きは私の耳には必須のようだと感じた。



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