2006/8/8

容積率  

 一昨日のI氏邸訪問の際に一番印象的だったのは、ルターのレクイエムをかけた時に感じることのできた、コンサートホールを彷彿とさせるサウンドステージの広がり感である。その広さは、目をつぶれば、コンサートホールのS席に座っているかのような錯覚を起こさせるほどにリアリティーのあるものであった。

 コンサートホールの広がり感をリアリティを持って体験したのは、これで二度目である。最初はダイナミックオーディオの6Fの東さんの広い方の試聴室でアナログを聞いた時に感じた。この試聴室は広さが20畳程度、天井高は3m以上あるだろう。リスニングルームの周囲はQRDで完全武装されている。アナログプレーヤーはROLF KELCH The Reference DD、スピーカーは VERITY AUDIO Lohengrin、フォノイコライザー・プリアンプ・パワーアンプは Boulderのフラッグシップという蒼々たるオーディオ機器から聞こえてきた音楽は、まさにコンサートホールを髣髴とさせる世界であった。

 そして一昨日、サウンドステージの広さということに関しては、ほぼ同様な体験をすることができた。広くそして高い。やはり広がり感のあるサウンドステージは、それなりの広さを有するリスニングルームが必要不可欠なのかもしれない。様々な工夫により、その部屋の広さの限界を超える音場表現は可能ではあるが、当然それもリスニングルームの広さの一定率の枠の中での話しである。広さが20畳、そして天井高が4メートルという広大な容積における広がり感とはおのずと根本的な差異がある。

 我が家のリスニングルームの広さは10畳、現在の部屋の高さは2.4メートル。リフォーム後はもう少し天井高が高くなる予定であるが、それにしても容積にすれば、I氏邸のリスニングルームの4分の1に過ぎない。当然サウンドステージの広さも、それなりのものになるであろう。その感じは、S席からA席に移ったようなものであろうか?

 しかし、それなりの広さ感ではあっても、活き活きとした生命感のある音の質感やしっかりとした音像の定位感、余韻の浮き立つような感じなどを追求し、突き詰めることができれば、それはそれでまた得も言われぬ美しい感動領域があるはずである。生のコンサートを再現することが、オーディオの目的ではないはずである。・・・とは言いつつも、あの広大なサウンドステージは欲しいものである。

ドラえもんに「何でも広がり光線銃」を出してもらいたい
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