2010/7/24

1593:赤とんぼ  

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 「うどんもいけますね・・・こしがしっかりあって、とても美味しい・・・」「花蕎好」のうどんは、店の内装同様素朴な味わいである。

 昨日は酷暑のなかのラウンドをどうにかこうにか終えた後、Yさんを自宅まで送り、その後二人で「花蕎好」へ向かった。「花蕎好」は先日「寧々ちゃん」から教えてもらった店である。しかし、残念なことに7月一杯で閉店することになってしまった。

 先日は蕎麦を食べた。蕎麦はキレのある洗練された味わいであった。一方うどんは対照的な素朴で骨太な質感。いわゆる「武蔵野うどん」に分類される地粉を使ったこしの強いうどんである。

 「今日は大変なラウンドでしたね・・・」「後半はスコアよりも、体力が持つか心配でした・・・」「午前中はミミズも凄かったですね・・・」「そうそう、とてもいやでした・・・のたうちまわっているんだもの・・・」「でも、何でミミズはああやって這い出してくるんでしょう・・・陽に焼かれて息絶えてしまうのに・・・」

 「何かしら良いものがあると思って、出てくるのかしら・・・」「ミミズにとっては土の外は光の国なんでしょう。目もくらむような刺激に満ちているのかもしれません・・・命を賭しても悔いのないような・・・」

 「ミミズにもびっくりしましたけど、午後からは赤とんぼが一杯飛んでいるのでまたびっくりしました・・・赤とんぼって秋って印象があるんですけど、あんな暑さの中で赤とんぼをたくさん見たのは初めてです・・・」

 そういえば、午後のティーグランドには、なぜか赤とんぼが多数飛び回っていた。赤とんぼは確かに秋のイメージがある。それも夕方に飛び回っているという印象が強い。

 もしかしたらこの時期に赤とんぼがたくさん飛んでいたことは、異常気象の一つの兆候なのであろうか。赤とんぼとミミズは好対照な存在であった。赤とんぼは季節はずれな感じがしたが、悠々と空を駆け回っていた。一方ミミズは芝生の上をのたうち回って、やがて息絶えていった。

 「○○さんって、お酒は飲まれるんですか?」「ええ、私はビール派です。Taoさんは?」「私もビール派です・・・あまり強くないんですけど・・・この時期はゴルフの後のビールは美味しいですよね。」「いつか行きたいですね・・・」「えっ・・・夜は時間大丈夫なんですか?」「子供はもう高校生ですからね・・・」

 「寧々ちゃん」は朗らかに笑った。炎天下でのラウンドで体は相当に疲れているはずである。しかし、体を動かして思いっきり汗をかいた後というのは独得の爽快感がある。脳内麻薬が染み出してくるのか、気分が軽やかである。その一種の高揚感のなかにひたっていたためか、「寧々ちゃん」は何時も以上ににおおらかな印象である。

 「では近いうちに飲みにいきますか?」私もおおらかに応じた。心のうちには「ミミズのようにのた打ち回ることになるかもしれない・・・それは今は分からない。でも土のなかにいてもしょうがない・・・陽の光に向かって這い出すべきなのかもしれない・・・」という思いが湧き出ていた。



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