2010/3/26

1473:BMW 535i  

 今月号のカー雑誌には、個人的にとても興味を持っているモデルに関する記事が載っていた。それは、BMWのNEW5シリーズである。

 BMW 535iの国際試乗会でのインプレッションと、Mercedes-BenzのEクラスとの比較試乗記事を興味深く読んだ。

 NEW5シリーズは先代と違い、そのエクステリア・デザインはすっきりとしている。キドニーグリル、ホフマイスター・キンク、L型リアコンビランプなど、BMWのデザイン・アイデンティティーはしっかり踏襲されている。そのうえで全体的な統一感は高度に達成されている。

 先代のデザインのほうがよりアグレッシブで躍動的ではある。先代が「動的」だとすると新型5シリーズは「静的」なデザインである。

 人によっては新型のデザインについて「まとまりすぎていて、つまらない・・・」という感想を持つ方もいるかもしれない。しかし、私はこれが本来のBMWデザインという気がする。初めてNEW5シリーズのオフィシャル・フォトを目にしたとき「本流に戻った・・・」と感じたのである。

 5シリーズは、パーソナルでスポーティーな3シリーズの上位に位置し、ラグジュアリーな7シリーズの下に位置する。BMWのラインナップの主翼を担っているのが5シリーズだと言える。

 そして、5シリーズの直接的なライバルがMercesdes-BenzのEクラスである。この両者は目指している方向性が異なってはいるが、同じセグメントにおいてはお互い最大の競合車であり、常に意識し合っている関係である。

 「駆け抜ける喜び」を標榜するBMWは、エンジンのレスポンスの良さや小気味良い加速感、そしてシャープなハンドリング性能において、Eクラスの後塵を拝することはまずない。ドライビングの楽しさや爽快感では常にEクラスを一歩も二歩もリードしていた。記事を読むかぎりその関係は変わっていないようである。

 しかし、Mercedes-Benz Eクラスの真の価値は「癒し」にある。心から安心して身を任すことができる磐石なフラットライド感、長時間ドライブしても体が疲れない上質なシートとサスペンション。そこには「駆け抜けなくてもいい喜び」が溢れている。

 ドイツではMercedes-Benz Eクラスのオーナーの平均年齢は、BMW 5シリーズのオーナーの平均年齢よりも相当高い。それはEクラスの「癒し」の効用に価値を見出すには、ある一定以上の年齢の「大人」であることが必要となるからなのであろうか?

 個人的に乗ってみたいのは、やはりBMW 5シリーズであるが、40代も後半にさしかかった年齢を考えると、Mercedes-Benz Eクラスが発する「道具としての車はどうあるべきか?」という真摯な問いかけを受け止めるべき時期なのかもしれない。



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