2010/3/25

1472:けふ  

 KEF MODEL104aBとはあと数日の付き合いとなる。今月末には本来の住人であるCHATSWORTHがメンテナンスの旅から戻ってくる予定であるからである。

 CHATSWORTHが戻ってくると、当然KEF MODEL104aBはその座を明け渡さなければならない。お借りしているものであり、もう少しお借りできるとしても実質6畳間オーディオを実践中の我が家のリスニングルームでは二つのスピーカーの並存は難しい。

 時間が経過するに従いKEF MODEL104aBは、わが家のリスニングルームでもその整いの良い音を奏でてくれるようになってきた。

 最初は紳士然とした雰囲気に終始していたが、徐々に闊達さが加味されるようになり、より心地よく音楽を伝えてくれるようになった。

 もちろん大きく相好を崩すことはないのであるが、親しげな語らいを投げかけてくれるようになってきたのである。

 2ウェイ+パッシブラジエーターという多少変則的な構成である。トゥイーターとウーファーは近接設置され、スピーカーの下部に楕円形のパッシブラジエーターがすえられている。そのユニット配置はどことなくユーモラスである。

 その前面は本来サランネットで覆われているはずである。その状態であれば、普段そのユニットを目にすることはないはずであるが、この時代のイギリス製のスピーカーのサランネットは素材に問題があったのか、経年変化によりボロボロになってしまい残っていない。なのでリスニングポイントからはそのユニットがしっかりと目に入ってくる。

 最初のうちはその独特の顔つきが気になったが、すぐに慣れた。その自然で誇張感のない音楽表現に好感を持ったこともあり、その個性的な表情は徐々に好ましく思えるようになってきた。

 KEF MODEL104aBのプロポーションは中型のブックシェルフ。最近のスピーカーでは少なくなってきたプロポーションである。

 特に横幅に比べ奥行きが浅いバランスは現在のスピーカにはほとんど見かけることがなくなった。現在のスピーカは横幅よりも奥行方向に十分な容量をとる傾向があるからである。

 そのプロポーションやキャビネットの構成等には30年以上前の製品であることを感じさせる要素が点在しているが、その音は十二分に現代に通じる能力を有しているスピーカーである。KEF MODEL104aBは十分に「今日」である・・・そういった印象を日々強くしている。KEF MODEL104aBとともにすごせるのは残り数日となったが、その少ない時間を大事にしたい。



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