2010/1/30

1418:つむじ風  

 今日はPaoさんが我が家を訪問してくれた。今回で2回目である。前回はいつ頃であったであろうか?1年近く前だったような気がするが定かではない。

 Paoさんは結構歯に衣着せぬ物言いをする方である。「QUADかTANNOYどちらを先に聴きますか?」と聞いたところ、「TANNOYにしよう・・・ちっちゃいTANNOYね」と返事が返ってきた。内心「ちっちゃいがよけいだよ、ちっちゃいが・・・」と思ったが、愛想笑いでごまかした。

 1階のリスニングルームにお通ししたところ「ちっちゃいね〜このTANNOY!!もっとでかいのにすればいいのに・・・外に止めてあるでかいBMWを売って、AUTOGRAPHでも買えば・・・車はでかいのに何でオーディオはちっちゃいのかね〜、ホビット・オーディオっていうのかなこういうの・・・」と相変わらず一言ならず二言以上多い。

 「なんすか、ホビット・オーディオって?」と質問したら「ロード・オブ・ザ・リングだよ・・・ロード・オブ・ザ・リング・・・」

 「小人のホビットのことか・・・これは無視しよう・・・」とさらっと流し「この小さな部屋に大きなTANNOYでは不釣合いでしょう・・・Paoさんのところぐらい広ければいいですけれど・・・」と切り替えした。

 Paoさんのリスニングルームも我が家と同じぐらいに狭い。8畳ほどしかなかったはず。多少皮肉っぽく言ったのである。

 すると「おれんとこも狭いよ・・・皮肉かそれは!」と、どうにかボディーブローが決まった。

 とりあえず、気を取り直してレコードを数枚かけた。ブツブツいいながら熱心に聴いていたPaoさんは、私に向かって「あそこに毛の生えかけた中学生が頑張って歌っているといったところかな・・・」と言い放った。

 「もっとましなたとえはできないものか・・・」「本当にこの人は褒めない人だな〜」と思ったが、Paoさんはその性格がサッパリとしていて、毒舌であっても人を貶めて自分が優位に立とうとするような底浅い悪意が微塵も感じられないので、それほど嫌な印象は持たないのである。そういう点では不思議な人である。

 つづいて2階へ移動。QUAD ESLを聴いていただいた。Paoさんが好きなマーラーの交響曲を幾つかかけた。そして続いてブルックナーの第7番をかけたところ「ブルックナーは苦手なんだよ、どこが良いのかさっぱり分からない・・・マーラーは好きなんだけど・・・」

 と言われたので、第1楽章の数分で切り上げることに。ブルックナーってその良さが多少分かりづらいところがあるのかもしれない。

 Paoさんは「面白いよねESLって・・・不思議なスピーカーだ・・・俺のタイプではないが、まあ美形だな」と言いながら。ESLを不思議そうな眼差しで見つめていた。

 約2時間ほど経過して「俺今日夕方に新宿で用事があるから・・・これで失礼するよ・・・」とPaoさんは我が家を去っていった。まさに風のような人である。単なる風ではなくつむじ風といったところか・・・



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