2009/12/12

1368:グランプリ  

 今日は書店に真新しい表紙のオーディオ雑誌が並んだ。「Stereo Sound」と「AUDIO BASIC」である。どちらも季刊の雑誌で、3月,6月,9月,12月に発売される。なので3ケ月に1回の割合で書店の一隅にオーディオ雑誌が幅をきかせることとなる。

 12月に出されるので、どちらの雑誌もこの1年を総括するような形での特集記事がメインを占める。「Stereo Sound」の場合「GRAND PRIX 2009」と銘打って今年でたオーディオ製品のなかから優秀なものを選定して発表している。

 そのグランプリを今年はアナログプレーヤーが四つも受賞した。オーディオ・ノートGinga、リンLP12SE 09、ブリンクマンOasis、オラクルDelphi MKYの四つである。

 そのなかでもっとも気を引いたのがブリンクマン。ドイツ製であるが、「Oasis」と命名されたレコードプレーヤーは、ごつい感じがしない。ドイツ製のレコードプレーヤーはどちらかというとごつい感じのものが多いのであるが、これは比較的スマートである。

 個人的な趣味からすれば横幅が520mmもあるのがいまひとつの要素ではあるが、洗練された意匠である。

 そして、何よりの注目点は駆動方式がダイレクトドライブである点である。ダイレクトドライブは、かって日本製品の独壇場であった。高い技術力を持った日本のメーカーが数多く製品を提供していたのであるが、それははるか昔の話である。

 その後は、かろうじて残ったアナログ製品の多くはベルトドライブの海外製品のみとなった。我が家の二つのレコードプレーヤーもベルトドライブである。

 ダイレクトドライブには、やはり優れた点があるはずである。このOasisは、一度実際に目にして、その音を聴いてみたいレコードプレーヤーである。これで幅が45cmに納まっていたら食指が動くのであるが・・・

 オラクルのDelphiシリーズもLP12やXERXES同様長年改良を続けてきたロングセラーモデルである。スケルトンでありながら、全体の造形がきわめて精緻で美しいレコードプレーヤーである。その6代目が発表された。

 実物は目にはしていないのであるが、写真を見てほんの少しガッチリしたのかな、という印象を持った。アクリルベースの色は30th Anniversaryモデルで採用された黒のほうが個人的な好みには合っている。黒のほうが全体が締まって見えるからである。

 こちらはモデルチェンジといってもDelphiXもしばらく併売されるとのことである。見た目優先であればDelphiX 30th Annversaryモデルが欲しくなってしまう。

 オーディオ・ノートのGingaは見るからに凄い音がしそうであるが、こういったオーディオ装置を我が家に置きたいとはけっして思わない。でも、一度でいいからその音は聴いたみたいものである。

 こうやって年の瀬にグランプリを受賞した四つのレコードプレーヤのプライスタグを改めて眺めてみると、デフレに沈む日本経済にあって、唯一オーディオだけはインフレ状態がまだ続いていることを認識させられるのであった。



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