2006/3/24

12:コンダクター  

 プリアンプについては、アナログ時代に比べてその重要性が相対的に低下しているようだ。CDプレーヤに音量調整機能が付いていれば、プリアンプを介せずダイレクトにパワーアンプに接続することも、システムを簡素化する方法の一つとして、利点があるように思われる。

 しかし、プリアンプによってそのシステムの音が決定的に違ってくることが往々にしてある。実際今使っているDACのEMM Labs DCC2は音量調整機能が付いているので、POWER AMPにダイレクト接続が可能だが、そうすると音に生気がなくなる感じを受ける。シンプルな構成のほうが情報量のロスもなく、生気ある音になるように思われるのだが、実際にはPREを介した音のほうが、躍動感があり、密度感や潤い感がより感じられる。

 プリアンプはBalanced Audio TechnologyのVK-51SEを使用している。はっきりいってほとんど無名であり、私もダイナで試聴するまではまったく知らなかったメーカーである。アメリカでは比較的知名度もあるようなのだが、日本では輸入代理店の力のなさもあり、きわめてマイナーな存在である。また、そのデザインセンスの悪さも日本でのセールスには向いていないと思われる。私も最初見たときには、ちょっとひきました。

 しかし、音を聞かせてもらうと「えっ!なに・・・」という感じで、ひきつけられる感じがする。他にも比較的有名なプリアンプを聞かせてもらったのだが、どうしてもVK-51SEの音が自分にあっているような気がしてしまう。正直に言うとできれば他の有名でデザインも優れたプリアンプが買いたかったのだが、結局VK-51SEを選ばざる得なかった。聞かせてくれたダイナの島田さんも自宅で使用していた「ジェフ・ローランドのPREを換えざる得なかった。」とおっしゃっていた。「なぜか他のPREだと寂しく感じる。」その言葉がうなずけてしまう。

 VK-51SEは我が家のシステムの指揮者的な存在だ。だからというわけではないのだが、ラックの最上段に鎮座している。指揮者によって同じオーケストラでもその音楽性がきわめて変化するように、プリアンプによってそのシステムの音楽性はがらっと変わってします。そういう意味ではその存在価値は重要だと思われる。

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