2009/5/29

1170:ニイニイ蝉  

 ニイニイ蝉は、他の蝉よりも早い時期に地上に現れるようである。なので、油蝉が夏の盛りに大活躍するのに比べ、初夏の頃から活躍する。

 その姿はとても地味である。全体に灰色がかっていて派手さは全くない。しかも、全長は5センチ程度と小型である。

 鳴き声は、その名のとおり「ニイ!ニイ!」と聞こえる。小柄な体のせいか、油蝉などと比べるとその音量もやや控えめである。

 同じ小柄な蝉であっても「ヒグラシ」や「ツクツクホウシ」はその鳴き声に変化があり独特の情緒があるが、ニイニイ蝉は鳴き声が単調で華やかさにかける。

 しかし、夏の早い時期にあらわれるので、ニイニイ蝉は季節の変わり目を感じさせる存在である。梅雨明け間近、梅雨の中休みに現れて、いっせいに鳴きはじめたりすると、夏の到来を実感として感じさせてくれる。

 わが家にも「ニイニイ」は存在する。なんと3つもの「ニイニイ」の所有権を有しているのである。しかし今、我が家にある「ニイニイ」をカウントしてみると、一つしかない。

 残りの二つは修理に出ているのである。先日SOUND BOXで新たに購入した「ニイニイ」もコンデンサーの不良が原因と思われる発振性のノイズを撒き散らすようになり、緊急入院した。

 長期入院中の「ニイニイ」は、依然体調不良を訴え続けているようである。先日見舞った際に先生に経過を確認したら、「左右のバランス調整が上手くいきません。特に音量が小さい時にはギャングエラーがどうしても出るのです。もう少し調整してみます。」という返答であった。退院時期は未定ということであろう。

 「ニイニイ」は「ニイニイ蝉」同様体が小さい。見た目的な派手さもなく、質素にして朴訥とした姿形をしている。

 そしてどうやら体力もないようである。ひとしきり夏を告げるその鳴き声を打ち鳴らしていたかと思うと、知らないうちに土の上でその生涯を閉じていたりする。

 その姿を見て、私は「にい・・・にい・・・」とつぶやきながら、泣きたい気持ちになるのであった。



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