2009/2/25

1076:La CETRA  

 レコードはCDよりも、ディスクによる音質の差が大きい。録音の良し悪しだけでなく、相当な年数を経ているものが多いので、保存状況による差が如実に出るからである。

 音質的に十二分に満足できるレコード盤は比較的少ない。少ないので、そういった盤にあたると余計にうれしいのである。最近TD-124でよく聴くのがこのレコードである。

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 ANTONIO VIVALDI「La CETRA」レーベルはEMI。ジャケットの左上に「HIS MASTER VOICE」の文言でお馴染みのニッパー君がちょこんと座って幾分首をかしげている。DMM方式で録音されている。このレコードは、針を落とした瞬間から「これは良いようだ・・・」と思った。心の中に安堵感が広がったのである。

 レコードはときどき針を落とした瞬間から「これはダメだ・・・」と落胆する盤も結構あるからである。そのときは、シーザーが「ブルータスお前もか・・・」と言い放ったときのような気分になる。何かしら裏切られたような気がするのである。

 そういった盤が続くと、「やっぱ、時代はデジタルだよな・・・取り扱いも楽だし、当たり外れの幅がそれほど大きいわけではない・・・」という思いが頭をよぎるのである。

 状態の良いレコード盤の音は音が濡れている。そしてビロードの手触りのような感覚に溢れているのである。残念ながらそういった盤に出会うことはそう多くないのである。それだけにそういった盤に出会うと、頬が緩む。

 私の場合、レコードを数多くコレクションしようと気持ちは比較的少ない。しかし、良い盤に出会うには分母がある程度の数でないとなかなか出会えないというのも事実である。なので、中古レコード屋さんにはときどき顔を出すようにしているのである。そして夜な夜な、8割の落胆と2割の快楽を味わっているのである。



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