2008/12/22

1011:逆ハの字  

 ESLで音楽を聴いていて、ふと思った。「ESLは部屋のほぼ中央部分においてあるが、逆サイドから聴くとどう聴こえるのであろう?ESLは後方へも音が出ている。なので後方で聴いても音が十分にするはずである・・・」

 ということで逆サイドにまわってみた。スピーカーの後方にはベッドが置いてあるが、その中央付近に中腰になって聴いてみたのである。そして、不思議な体験をすることとなった。

 逆サイドに廻ると当然ESLの背面が見える。あまり美しい光景ではない。そして逆ハの字になっている。その状態で聴いてみると、けっして悪い音というか、ひどい音ではない。

 よりホログラフィック的で繊細な印象を受けるのである。湯気が立つように音楽がふわっと広がるのである。これはこれで、極めて特徴的で、クラシックの宗教音楽などを聴くとたゆたうような響きの心地よさは、病み付きになりそうな気がしないでもない。

 しかし、音の実体感は少し薄い。音の質量感や密度感がやや物足りないのである。それと視覚的にもやはり良くない。なにせESLが背面を向けて、さらに逆ハの字隊形だからだ。

 通常のリスニングポイントから見たESLの内振りは極々一般的な角度である。特に強く振っているわけでもなく、また内振りを全くつけない平行設置でもない。この内振り角度はすこしづつずらして今の角度に落ち着いている。

 この内振りを、先ほど逆サイドから聴いた時のように「逆ハの字」にするとどうなるのであろうか?逆サイドから聴いたときのように、音の幽玄度合いが一気に増すのであろうか?

 以前GRFの部屋さんのお宅でユニコーンを聴かせていただいたときに、広大なリスニングルームの中央付近に設置されたユニコーンの内振り角度を平行設置、ハの字設置、逆ハの字設置といろいろ変えると、驚くぐらいその表情が変化した記憶がある。

 ということで現状の角度をマーキングしてから、逆ハの字セッティングを試してみた。するとやはり予想通りより淡いホログラフィックな質感の音像表現となり、提示される空間も広がった。

 まるで押金美和さんのイラストのようである。これはこれでしばらく浸っていたいような夢世界である。唯一そっぽを向いたようになっている2台のESLの配置がいまひとつであるが、なかなか面白かった。

 しかし、長く浸っているわけにはいかない。やはり、もとのポジションの方が見た目的な落ち着き感もあり、出てくる音も、しっくりくるというかじっくりと音楽を聞くことのできるオーソドックスさである。



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