希望のマッキントッシュ  小説

最初のマッキントッシュを買ってから、気がつけば8年が過ぎた。オーバーなようだが、Macと出会ったからこそこの8年がきらきらと輝いたのだと思う。
という書き出しから始まるこの本、なかなか楽しく読ませてもらいました。筆者は物書きなので仕事にMacを使っているわけで、つまりMacでメシを食っているわけで、そりゃあ きらきらと輝きもするはずです。しかし、Macでメシを食っていないボクも全く同じ感想を持ちました。

 希望のマッキントッシュ / 山川 健一

初めてのマイコンとしてiMacを買った日から、Macを触らない日はないのではないでしょうか。Package Bomb!!のツアーにもiBookを持っていきました。大学時代も、研究室のみんながWinでネットワークを組んでいる中で1人だけMacを使っていて、卒業論文や卒業設計では苦労しました。OS9時代にはたびたびフリーズするMacにイライラしつつも、それでもWindowsに乗り換えようと思ったことは一度もありません。

そんなマッカーのボクにとって、本書に書かれたMacにまつわるエトセトラがとても微笑ましく思えました。Macを使っているが故の苦労や、Macだからこその喜びに共感できました。

Macを使っているヒトとはその他の趣味もあうことが多いです。本書でもMac以外にゲームのことなどに触れられていて、その点でも興味深く読ませてもらいました。
Macとゲームとガンダムに興味がある人は、是非読んでみてください。そしてMacに興味のあるWinユーザーのアナタはこれを読んでMacの購買意欲をさらに高めてください(笑)

幻色江戸ごよみ  小説

宮部みゆき氏の小説は基本的に何でも好きなのですけど、短編集の方が個人的には好みです。長編にもそれなりの良さはあるのですけどね。というわけで久しぶりに宮部作品を読みました。かなり昔のヤツですけどね(笑)

 幻色江戸ごよみ / 宮部 みゆき

「幻色江戸ごよみ」というタイトルの通り、江戸時代を舞台とした短編集です。全12話というのは1月から12月までのそれぞれの季節のことのようです。10話目が「神無月」というタイトルでしたし。
江戸に暮らす町民の些細な出来事をさりげなく綴っている辺りが宮部作品らしいですよね。幽霊や盗賊は出てくるのですけどね。

宮部作品って、人が死ぬ事があっても最後は明るい未来を残してほのぼのと終わるのが特徴だと思います。しかしこの作品はコレまで読んだ作品とはちょっと違っていました。
「紅の玉」や「神無月」や「紙吹雪」など、最終的に救われない話が多かったような気がします。読み終わった後にちょっと違和感が残りました。

とは言っても、読み始めると最後まで引っ張っていく語り口は流石ですね。
個人的には「器量のぞみ」と「首吊り御本尊」が好みです。「首吊り御本尊」はちょっぴりホラーなんだけど怖いというよりは不思議な物語で、捨松という丁稚奉公の小僧が奉公先でお化けと仲良くなる話です。

今気付いたんですけど、ここに収録されている短編って何かが受け継がれていく作品が多いですね。全部そうかと思ったんですけど「神無月」では何も受け継がれていませんでした。
受け継がれるものは先祖の物語だったり行灯だったり着物だったり。人から人にモノが移っていく過程では何かが憑いてしまう事もあるわけで。そんな曰く付きのモノが日常にあるかも知れないと思った時点でアナタも宮部作品の虜ですよ。




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