9月:長月
平成23年9月25日(日) 於:新宿 月の雫
兼題「露」「当季雑詠」
☆ 露葎音楽堂へつづく径 鈴蘭
露葎で複雑な楽譜が連想されます。
☆ 初秋刀魚まずは刺身と下ろしけり 鈴蘭
今年も味わいました。
☆ 遠山や百花きらめく露しぐれ 摩天
近いのか、浄土を感じさせられました。
☆ 霊地への険しき道や露ふかし 摩天
どこの霊地なのでしょうか。良い句です。
☆ 一面の陽を吸い込みし露の玉 素頓
まーるくおさめています。
☆ 川縁の草に尋ねし露の玉 素頓
川縁は、ふちか、へりかで悩んだ
☆ ほの白き窓辺を覗く夜露かな 鳥閑
清貧の人が生活している
☆ 露踏みてやをら取り出す万歩計 鳥閑
さ、今日も頑張ろう。朝の陽ざしが美しい。元気の出る一句
☆ サンダルのつま先で知る露の朝 一兎
靴下がじわりと濡れてきた
☆ 生垣に紫つゆ草残しけり 一兎
主人たら、こんな雑草残して、好かないわね
☆ 壊してもかたち極まる芋の露 惟波
これこそ夫婦の極意
☆ 年寄の墨も遊びと露集め 惟波
まさか刺青ではないでしょうね
☆ 露の道新品の靴きゅっと鳴る 一桂
子供用のサンダルもきゅっ、きゅっ
☆ 窓の露拭いて心のくもりとる 一桂
政治家に聞かせてあげたい、このすがすがしさ
☆ 芋の露悪筆恥じて無音(ぶいん)なり 泰山
何しろ相手がメールをしない人なので
☆ 露しぐれ七十四年の大団円 泰山
徐州徐州へと人馬は進む支那事変おきてから74年だけど、何かしら。
又、更新するのに時間が経ってしまいました。
若い頃より、宿題を溜めて四苦八苦しました。こういう杜撰な性格はなおりませんね・・・
重い重い東日本の被害の方々の暮らし。
何もできない自分に苛立ています。
お大事になさってください、と祈るより他がありません。

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