7月:文月
7月になってしまいました。時間の経つのは早いと実感しています。
7月は、私が外出できず、我が家まで皆様にご足労いただきました。
不便な所へありがとうございました。一か月ぶりに大笑いいたしました。
兼題:「風鈴」「当季雑詠」
平成24年7月28日(土)於:新宿「泰山苫屋」
兼題の風鈴をお見舞いにいただきました。回復の祈りを込めて、折鶴がついています。
ありがとうございました。
☆風鈴の出迎へありし無人駅 摩天
誰が吊るしたか夏の無人駅
☆目の前に孫の足ある昼寝覚 摩天
虎の足でなくて良かった
☆風鈴やじろりいちべつ太き猫 惟波
猫の無関心、ふてぶてしさがよく出ている。
☆座るなり扇子開くやそこかしこ 惟波
「煽げども熱風来たる昼下がり」
☆風鈴の澄んだ響きや山の駅 西海
風鈴のある駅とは風情があります
☆風鈴の軒先借りし雨やどり 西海
は軒先に掛かりますか
☆風鈴やいつもの人は束ね髪 一兎
出た!!いつもの人シリーズ。
☆風止みて風鈴の音に気付きけり 一兎
急には止まらない
☆風鈴に葉ずれ音唱和昼下がり 素頓
サワサワ チリンチリン合いますね
☆風鈴や一休みせし畑仕事 素頓
夏の畑仕事は重労働です。
☆思ひ出は遠く風鈴鳴り止まず 鳥閑
耳鳴りでしょうか
☆風鈴や本を片手に夢うつつ 鳥閑
よだれ初めにし我ならなくに
☆隣家留守風鈴しげく鳴りにけり ゆめ
聴力のますます冴えるジージかな
☆冷麦は優しき色の世界なり ゆめ
あっさり過ぎて栄養不足
☆風鈴の音に喧嘩も一時やみ 一桂
家庭内喧嘩か
☆風鈴の音を追いかけ上り坂 一桂
アイスキャンデー売りの鈴か
☆風鈴に程よき風よ吹いて来い 鈴蘭
そお ほどほどが一番
☆夏の客冷やしタオルにミントの香 鈴蘭
冷えたビールのほうを私は好みます
☆鉄風鈴空騒ぎする夜半かな 泰山
風鈴ではない。火事を知らせる半鐘だ。
☆雨安吾や求めし行にあらねども 泰山
雨安吾。知りませんでした。だから○
「風鈴」という季語は難しい兼題でした。
得点がかなりばらつき、会員の苦労が目に見えます。
いい勉強になりました。 8月は「朝顔」です。どうかな・・・

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