10月:神無月
平成23年10月23日(日) 於:新宿ゴールデン街「クラクラ」
兼題:「新酒」「当季雑詠」
今回は句会の前に、新宿四谷界隈で吟行を行う。
行程約15000歩となる、一同くたびれきっての句会。
俳諧とは体育会系の遊びかな、と思ってしまいました。
芭蕉さんもそういえば歩いて歩いて、名句を残しました。
石の会も負けてはいられません。今後も歩き続けましょう。
☆ 新酒浴び掛け声荒し男連 鳥閑
勇壮な祭りですね。掛け声「荒し」としたところがいい。
☆ 枡縁の塩に味あり今年酒 鳥閑
沖縄の 地中海の・・いろいろ取り揃えてあります
☆ 利き酒や白盃藍の輪が揺らぎ 惟波
ほれほれ、もう酔っぱらっているんだね
☆ 秋灯や宮沢賢治声にして 惟波
季語の選択がいいと思います。
☆ どっかりと卓の真中今年酒 初恵
さぁ、飲むぞ〜〜
☆ ひとり居は勝手気儘や新酒酌む 初恵
肴は炙った烏賊でいい
☆ ひとくさりありて新酒の栓を抜く 摩天
続きはあとで
☆ おちょぼ口寄せゆく先は今年酒 摩天
私の口でもいいんですが。 (大笑いのコメント。最後は気持ち悪いと意見が一致)
☆ 痩身に新酒の味のかけめぐり 一桂
痩身?はて誰だろう?
☆ 新酒会杜氏の顔の晴ればれと 一桂
今年のお酒は自信があります。是非一献
☆ 上州の湯畑湯釜今年酒 鈴蘭
白根山の湯釜なら、宮城県には蔵王のお釜です
☆ ポケットにどんぐりひとつもうひとつ 鈴蘭
だんご虫じゃなくってよかった 気絶しそうになったとか
☆ 新酒酌むなゐとあらしを茶飯とし 一兎
この茶飯は「酒の肴」と読んでいいでしょうか。下五がいいです。
☆ モーツァルト聞かせし新酒蔵粋(クラシック) 一兎
信州の方でもモーツアルトを聴かせてワインを作っているってさ
☆ 飲み過ぎて記憶剥ぎ取る新酒かな 素頓
どうでもよい記憶はバイバイと
☆ 川面の薄化粧せり秋の暮れ 素頓
だんだん厚化粧に
☆ 華やぎて早稲酒に酔ふ傘寿かな 泰山
七十八十はなたれ小僧 (卒寿と勘違いしてのコメントでした)
☆ 新走り田畑荒れしままの郷 泰山
東北の酒。風評被害なし
ゴールデン街という新宿のかつては怪しげだった飲み屋横丁が、今は結構健全で入りやすい店が多くなっている。会場の「クラクラ」の店主は劇団の主宰。天井桟敷などで活躍していた人とか。カウンターには演劇関係の女性がお酒をすすめている。一種独特の風情のあるお店です。
石の会とは何の関係もありませんが、写真を整理していたら出てきました。
さて誰でしょう?

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