2月:如月
平成23年2月27日(火)於:北鎌倉 「円」
今回の句会は吟行を兼ねて、北鎌倉にて行いました。
(吟行については前ページに掲載。)
穏やかな日和の中、特別ご参加の加藤風信子さんにご案内をいただき、北鎌倉を満喫しました。吟行のあと、駅前の「円」にて句会となりました。
なんと、円の窓からカワセミが見えました。
兼題「初午」「当季雑詠」
2月8日の初午の日。お稲荷さんに俳句を求めてお参りした会員が居りました。
その成果は如何か。
☆初午や齢重ねし石の柵 鳥閑
歴史のある神社、鬱蒼とした神社が浮かびます。
佳句だと思います。
☆初午や藁にもすがる女将達 鳥閑
こう不景気では神だのみでも
☆初午や冷えてコンコン湯屋急ぐ 惟波
雪やこんこん、狐もコンコン
☆初午や寄進名ずらり赤鳥居 惟波
寄進額により鳥居の大きさが違う
☆少年は出世祈願の午祭 鈴蘭
今時良い少年です。心意気に○
☆一の午稲荷狐のしかめ面 鈴蘭
たしかにしかめ面が多いですね。最後の狐だけ笑顔でした。
☆初午や馬は別格官幣社 一兎
午を牛と思っていた私は天神様と混同していました。
(風信子さんがコメント大賞と言っておいででした)
☆山は燃え人は叫びて午祭 一兎
奇祭だ
☆舞う巫女の顔の白さや一の午 素頓
厚塗りで色白に、目はつり上げて濃い紅つけて
☆頭から狐鈴下りし一の午 素頓
これい、と読むのでしょうか。どんなものか興味があるので○
☆初午や喜怒哀楽のきつね顔 摩天
そりゃそうね。狸同様化けるからね
☆たまゆらのときめきバレンタインの日 摩天
破調も妙にリズムよし
☆初午や白狐は妙な艶めかし 泰山
コン胆がありそう。
(コメント大賞に、という意見多し)
☆この先は海となりたる午祭 泰山
こんな感じのお宮が沢山あるんでしょうね。島国だから
初午、皆様上手くまとめています。
今日(3月7日)の朝日俳壇の句とくらべてみて、石の会の力量はなかなかと思いました。
今月は一桂さんがご多忙のため投句がありませんでした。次回は是非全員の句が揃います ように。

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