平成22年(2010年)1月:睦月
平成22年31日(日) 於:新宿「ゐなか」
久しぶりに東京に雪が降りました。
ちょっと嬉しかったので、雪の画像を載せさせていただきます。
今年より、会の各種の担当が変更となりました。
*投句のまとめ:一兎さん→素頓さん
*句会報告 :摩天さん→鳥閑さん
*会場設定 :鳥閑さん→一兎さん
新しい担当となり、石の会がさらに充実、発展、面白可笑しい会となる事と思います。
案の定、今句会は初めから大騒ぎ、大笑いとなりました。
今までのお役目をありがとうございました。
そして新任のお役目、なにとぞよろしくお願いいたします。
泰山は引き続き無駄飯食いの居候として、お邪魔させていただきます。
兼題「初雀」「「福寿草」「当季雑詠」

(友人のスズランさん(NSN愉快団のハンドルネームです)よりお借りしました。
スズランさん、ご協力ありがとうございます。)
☆安産のお礼参りや初雀 一兎
この子の成長と幸せを心から祈って新年早々に先ずお礼
(安産のお礼は作者の本人とは関係ないとの事で面白くもなんともなし。との報告)
☆天空の社に詣で初雀 一兎
すがすがしい一句。とところで天空ってどこですか。
(御岳山とのこと)
☆鉢中の小さな宇宙福寿草 鳥閑
そうして小さな地球草
☆平凡な日々に乾杯福寿草 鳥閑
私もこういう心境になってきました。
(鳥閑さん、福寿草の君と名付けさせていただきます。福寿草で4句詠みました)
☆心地よき目覚めの歌を初雀 摩天
理想的な睡眠と目覚めを期待して一票
(このコメンテーターは不眠症なのではとの意見あり)
☆軒裏に映る波紋や明けの春 摩天
まさか正月早々夫婦騒動の波紋じゃないことを祈ります。
(京都の別荘だそうだが、作者の持ち物ではないとか)
☆白き朝お宿も白し初雀 惟波
カサブランカ雀
(雪の元旦を迎えた作者でした)
☆石蕗の花枯れて一隅寂戻る 惟波
下五が利いています。とのコメントが2名より
。
☆初雀けがれなき子のいとおしく 一桂
可愛くって いとしくて そして 孫馬鹿に
(作者は兼題としての「初雀」を生まれたばかりの雀、と理解したようで、子雀として 句が多いようでした)
☆福寿草遠方より友来たり 一桂
「子曰く友あり遠方より来たりてまた楽しからずや」。そんな高校時代の授業を思い 出していました。
☆高枝に旭のあたる初雀 素頓
当たるのは枝か雀か
(一桂さんが特選◎をつけました。理由についてはコメントの時間がなく白紙。特選の
理由が知りたい句です。)
☆初雀垣根を越えて来たりけり 素頓
広いお屋敷のようです。
(この句も、一桂さんは並選としました。今回は、素頓さんと一桂さんの感性が一致し た句が多かったようです。これも俳句ならではの面白い傾向です)
☆旧街道守る地蔵と福寿草 泰山
守ってくれと誰が頼んだのでしょう。
(原句は、守り地蔵、でしたが、皆さまのご指摘で、守る地蔵とさせいただきます。)
☆初雀街中未だ覚めやらず 泰山
「覚めやらず」をいろいろ解釈できます。興奮から覚めやらずか、
眠りから覚めやらずか・・
【おまけ】
☆大寒や皆腹太く出世魚 惟波
腹黒くでもあります。
腹黒きかもしれない
腹が黒くなくてよかった
(サラリーマ経験の3名が、同じコメントでした。サラリーマンの実感なのでしょう)
*素頓さんが今回からまとめ担当となり、非常に緻密な編集でした。流石素頓さんとの声が多く上がりましよろしくお願いいたします。
来月(如月)の兼題は「春早し」。どのような句が登場するか楽しみと共に、詠む苦みがはじまります

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