7月:文月
平成21年7月18日(土)於 新潟県鵜の浜温泉 「村中屋」
北陸の芭蕉足跡を尋ね、今回は「奥の細道・北陸道」篇となる。
第一日目の夜、鵜の浜温泉の民宿にて、7月の句会を開く。
大広間でのたった5人の句会。それは贅沢な会となった。
兼題「曝書」「虫干し」「当季雑詠」
☆曽祖父も祖母も年下曝書かな 一兎
ずいぶん考えました。結局意味がわかりません。
☆船頭は絣の嫗(おうな)花菖蒲 一兎
コーン列車はビキニの娘ブーゲンビリア
☆モノクロの写真破りし虫払い 素頓
見られてはならない写真が一枚
☆虫干しや両親逝きて昭和去る 素頓
明治村、大正村、昭和村どこも懐かしい 歳とったもの
☆曝涼や開け放たれた宝物殿 摩天
怪人二十面相が狙っているぞ
☆書を曝す高き理想のあるし日々 摩天
書を曝すが下五にくれば○でした。
☆色褪せし思想もろとも曝書かな 鳥閑
何が問題だったのだろう 今なら見える
☆拾い読みしつつ曝書の日は暮れぬ 鳥閑
体を動かすのつい億劫なものだから
☆土用干しただ置き換える形見かな 惟波
形見の・・なんでしょう。高価なもののようです。
☆土用干しどの衣も愛と共にあり 惟波
羨ましいから○
☆積読の書はそのままに曝書かな 泰山
積読の高さならば負けないぞ
☆土用干し満艦飾の小船なり 泰山
水上生活者か。
曝書という季語が硬いので、広がりが難しく、虫干しも良いということで名句が増えたと思えます。青春時代を思い返す句も多く、選句に苦労しました。
さーいよいよ北陸路の報告です。
今回は、鳥閑さんの名紀行文がまとまりました。
その名文を掲載させていただきます。
笑えます。乞う、ご期待ください。

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