8月:葉月
平成21年8月16日(土) 於:目黒「うえむら」
兼題「花火」「当季雑詠」
☆いっぱいに手伸ばし花火ほとばしる 惟波
「オッパイ」と間違って読んでいました。(まさかね・・)
☆父母若く我は幼く遠花火 惟波
父母逝きて我は老いたり遠花火
☆筒花火持ちたる稚児の後退り 一兎
筒花火持ったまま後退りしても・・放り投げなさいよ。
☆木の間風過ぎてかすかに遠花火 一兎
藪に張ったゴルフボール脱出の光明です。
☆花火見てどうきり出そう帰り道 一桂
花火みてどっきりだそう離婚かな
〜この句について笑い話〜
「どうきり出そう」、をどうきり、できって解釈し、
どうきり、という落語の噺を句としたと理解した方がいました。
作者が落語家というおちまで着いています。
☆倉庫街花火の華に上がる声 一桂
まずは逃げだし口
☆川暉り山に木霊ます花火かな 素頓
凝った句です。川ひかり、山にこだます、と読むのでしょうか。
☆対岸の光の渡りて遠花火 素頓
対岸に光渡りて・・・(同じコメントが4人より)
☆大輪を待つ間の余白花火舟 摩天
ついでに告白も。
☆白南風や十八ノットの波しぶき 摩天
なんで「十八ノット」? (十八ノットへの疑問が4人より)
☆庭先で線香花火の帰郷かな 鳥閑
それはそれは寂しいお迎えですね。
☆夕立にはしゃぐ常連もう一杯 鳥閑
佐用町でなくて幸せなことです。
(佐用町の豪雨で被害に合われた方のご冥福をお祈りいたします)
☆嬌声と鼠花火の月夜なり 泰山
そんな馬鹿どもに超然とした月がいいな
☆秋たつと言えども暑き原爆忌 泰山
こちらは「秋立つと言えども梅雨あけず」
(これくらい季語がかさなれば文句あるまいという居直り)
今月のコメントは素頓さんのコメントがあまりに当意即妙で面白く、
自作以外は素頓さんのコメントを載せさせていただきました。
流石コメント大賞最多受賞のコメントです。


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