6月:水無月
平成21年6月14日(日) 於 神楽坂「なんな」
兼題「風薫る」「当季雑詠」
風薫る、の画像を求めてちょっと苦労しました。
恵比寿のガーデンプレイスに、風車がクルクルと梅雨の晴れ間の中で薫風を浴び回っていました。
☆つり橋の下に空あり風薫る 一兎
吊り橋の上には何があるのだろうか。
☆薫風や青き一遍上人像 一兎
苔むして?
☆薫風や天女空舞う景想う 惟波
天女の裾の長きこと
☆眼閉じれば葉擦れいや増す風薫る 惟波
十七文字でこれだけ詠める、という句。中七と下五の繋がりがやや気になる
☆風薫る牧場や稚児の乳しぼり 摩天
情景が目に浮かびます。出来すぎの句
☆薫風の肌にやさしき秘湯かな 摩天
ビールがあればなおよし
☆両窓を開けて薫風迎へけり 鳥閑
いらっしゃいませ 奥へどうぞ
☆生垣の土手にどくだみ女学院 鳥閑
十薬だったら○でした。
☆薫風や稽古通ひの下駄の音 一桂
柔道着を帯でくくって下駄の音も高らかに あ違うか
☆風薫る孫の駆け足早くなり 一桂
颯爽とした感じが出ている
(孫の句、絶対に孫の居るメンバーの句と思いましたが、なんと一桂さんの句でした騙された・・)
☆薫風や田の面(も)渡りて雲のすむ 素頓
ほんのりとした童話のような世界
☆薫風に揺れる小雨や美術館 素頓
小雨が揺れる、というのは素敵な表現ですね。
☆薫風にもてあそばれし長き髪 泰山
髪だけでよかったですね。
☆村々はひそみて茅花流しかな 泰山
どんな行事かしら
7月は、「奥の細道:北陸路吟行」です。
どのような名句と珍道中となるか、乞うお楽しみです。

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