10月:神無月
平成18年11月18日〜19日 於 宮城県石巻吟行
兼題「案山子」「当季雑詠」
☆田の神と弊衣破帽の案山子かな 均光
実は神様の世を忍ぶ姿なのだ
☆鳥おどし閃光走る風の中 均光
はじめは音を出す種類を想像しましたが、光リボンのような威しですね
☆イナバウアー決めて動かぬ案山子かな 摩天坊
きっとミニスカートをはいた案山子だろう
☆きのうまで総理と呼ばれし案山子なり 摩天坊
案山子小泉立つ田なし
☆化野(あだしの)や案山子は風に傾きし 堂一兎
若者は都会に出て、老人どもが風雨にたえている
☆絶滅種雷おやじ田のかかし 堂一兎
国家の品格も絶滅寸前
☆日の暮れて一人寂しき案山子かな 素頓
今日もおつとめご苦労さん
☆朝焼けや案山子かつぎし農婦かな 素頓
朝焼け(夏)との共存
☆街中の鉢の田圃にミニ案山子 鳥井閑
こんな楽しい町に住んでみたい。
(まちなか、をまちじゅう、と読み、まちじゅうにミニ田圃があふれていると解釈が判 明)
☆秋日和古本市の人だかり 鳥井閑
変わり者の集まりってことね
☆案山子にも美男美女あり米処 泰山木
当然ブスもいるのでしょう
☆木の実落つ幾千粒の命なり 泰山木
雌鮭の卵数は3千から4千粒。鰊、鰯は5万、秋刀魚は70万、鱈類は150万から300万、 マンボウは2千万、落と種です。はかない命です。
(何処で調べたやら、よくお調べでした)
石巻の素頓さんのお宅に押しかけ吟行。
数ヶ月前に電話一報でお願いしての吟行である
素頓さん、少しも嫌がらずにお引き受けくださる。関東より5名が嬉しそうに、お邪魔する。
到着し、即、ヌーボーで乾杯!
その後、石巻の地名発祥の地、旧北上川が石巻湾に注ぐ河口にある日和山より絶景としか言い様のない、海を見下ろし。吟行の後、句会会場へとそぞろ歩きにて移動。
小春日和という言葉がぴったりの日であった。
翌日は、平泉を訪ね。芭蕉、芭蕉・・の句碑に一同ややうんざり・・(内緒ですが)
会員の句がこなれてきて居る事に驚きの吟行会であった。
皆様、お気使いありがとうございました。
石巻句会の句は、次ページにて掲載いたします。

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