前回の記事に引き続き、魚類妖怪を紹介します。先ずは
13/5/5記事でも一部参照した「
山海經」に掲載されている中国産の魚妖怪達です。どれも興味深いデザインをしておりますが・・・
残念ながら、漢字が読めないのでありました。
と、いう事で日本に戻しますと「
金魚の幽霊」という妖怪譚があります。金魚鉢で溺死させられた女性の怨念がそこで飼われていた金魚に憑いた…という怪談です。水木しげる大先生も図画にされております。
左下の生首を咥えたような金魚? が特に恐ろしいです。
上の図画も怪奇な「金魚」の登場シーンですが、こちらの方が"霊っぽい"です。
滑稽なのは安政2年(1855年)のかわら版に描かれた「
上方震下り瓢磐鯰の化物」。"倉"とのハイブリッドぶりがコミカルであります。
地震を起こした容疑で捕らわれたようです。
次の図画は怪画作家の
佐伯俊男氏によるものですが、変態親父のヤラシイ目つきに比べ、先っちょを狙う怪魚達の無感情な目玉が何ともいえないイイ味を出しております。
歯、立てたらアカンよ。
トドメは"
妖怪交戯"の「
鰻男」。岩手県雫石村の伝承が元ネタであります。人間の娘に子種を宿らせる為、美男子にに化けて通い詰めた古鰻であります。
こいつも無感情な目をしておりますが、娘にはイイ味を出しているのでしょうか?

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