「サウンド・オブ・サンダー」
おバカ映画頂上決戦ついに
決着!!!
30年以上前に読んだ
ブラッドベリの短編小説の映画化
原作は少々の無理も承知でリリカルに描かれていた
と思う
これを無理矢理、屁理屈でサイエンスっぽい味付けしたものだから・・・・
「アルマゲドン」「コア」「デイ・アフター・トゥモロー」の
「3大おバカ」映画を遙かに凌ぐ
「おバカ映画」の頂点を極めちゃった
私の愛するおバカ映画の記事は→
こちら
時間旅行が可能になった未来
お金を取って白亜紀の恐竜見物に旅行者を連れて行く商売が生まれる
しかし、少しでも過去に干渉すれば歴史が変わる
小説では
ちょっとした旅行者の不注意で
恐竜の生き延びた現代になってしまう
何度も言うけど原作は「無理を承知の」詩情あふれる話だったはず
しかーし
この「サウンド・オブ・サンダー」
そんな詩情のかけらもない
そこで、この「サウンド・オブ・サンダー」の
なんじゃこりゃ?を列挙
■2055年のアメリカのヘボいデザイン。ぬわーんと、あの名作中の名作「ブレードランナー」のフューチャーデザインを手がけたシド・ミード大先生とのクレジット!我が目を疑った!おそろしく手を抜いたか、年とったか
■その未来都市を歩く登場人物の合成のヘボさ。後ろにスクリーンがあり手前で、「足踏み」しなかがら歩いているように見える。人物と背景が全く溶け合ってない。多分200億円の制作費はここには使われてない。おまけに30年前のSFに出てきそうなタイヤつきのダサイ未来の車。涙が出そうになる
■原作通り、恐竜ハンティングツアー旅行者の不注意で「現代」が変わってしまうのだけれど、「時の波」とかいうやつが襲ってきて、先ず高層ビル街をツタ状の植物が覆い尽くす。変わってしまった歴史ってこれ?
■次の「時の波」でヘンな動物が色々出現して人間を襲い始める。主人公の科学者たちは原因を探るために、歴史が変わってしまった直前の「旅行」のお客に会いに行こうとする
■この辺から、映画はすっかりイメージ変わってしまう。ジャングルと化した夜の街をモンスターたちに襲われながら、旅行者を探す。ここからがやたらと長い
■その上、旅行会社のタイムマシン装置が壊れちゃったので、どっかの大学の装置を使い(安直の極み)「過去に戻り、歴史を元に戻すために」またまた夜の街へ繰り出す
■しかーし、この映画、タイムパラドックスもなんもゼーンゼン気にしない、いかにもハリウッドの「おバカ映画」であるが、この後半の延々と続く夜のシークエンスは結構面白い。地上では「猿恐竜」(めちゃくちゃ怖い)や「コウモリ恐竜」に襲われるので、地下鉄の線路で行こうとすると・・・出てきましたお約束のモンスター。これも結構怖い
■植物に覆われた大都会、電気が途絶え、家具を燃やして怯えながら暮らす人々、突然襲ってきて観客驚かしまくりのモンスターたち
■きっと、このすっかり変容してしまった大都市とモンスターのCGに200億円使ってます
■だから、この映画、「時間旅行モノ」としては見ては行けない。はっきり言います「モンスターパニックもの」なのです。時間旅行は現代にモンスターをゾロゾロ出現させるための「設定」に過ぎないのです
■それを承知で見れば、とても楽しめます
■エンディングは・・・・書きません。マナー違反だし、思いっきりハリウッドですから


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