随分むかしではある。仕事に就いてすぐの頃
丸一日かけて作った書類を、同じ係のオバチャンがゴミと一緒に捨ててしまった
そのオバチャンは、お詫びのしるしに、とファミレスに誘ってくれた
昼食時間になり、オバチャンの自家用車でファミレスに行くことに
そのオバチャンの自家用車は見るからにガタがきてる中古車だった
助手席に乗り込もうとすると、そのオバチャン
「座っても絶対に床に足をつかないで!」と
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ドアを開けて氷解した
助手席の床に無数の切れ目というか穴が開いていたのだ
「足おろすと抜けるかもしれないので、助手席に乗る人にはみんなそうしてもらってるの」と
走り出す車、下を覗くと
びゅんびゅん流れて行く地面
ファミレスに着くまであまりの怖さに
言いつけ通り足をずっと上げていました
ちなみに、そのオバチャンに
くだんの中古自家用車をいくらで買ったか訊きました
返ってきた返事は
5万円!

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