今日もニコニコ風に揺られてご主人様の帰宅を待っているはずのサル・・・
でも今日はなんだかソワソワ。。。なにかあったのでしょうか・・・?
「ん〜・・・嫌な予感がするのねん。早く帰ってきて欲しいのねん」
・・・ただ単に顔を見たいだけではないようです。。。
するとサル、ビクッとしたかと思うと、空を見上げました。
「・・・・・来る!!!」
・・・何時になくシリアスなサル。・・・何も起こらなければいいのですが・・・
・・・ぽつっ・・・
・・・ぽつっ・・・
・・・・さぁあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・
・・・そう、サルが感じたのは「雨」でした。
「うぃぎゃあぁぁあ〜〜〜!濡れるのね〜〜〜〜〜ん!!!」
・・・・・ご主人様に何かあるのではなくて・・・・・
お前にかよ!!!
・・・どうにか濡れないうちにご主人様のおばあ様に部屋へ入れてもらったサル。
「ありがとうねん♪たすかりましたのねん♪」
ニコニコ、ニコニコ。
『このお猿さんは、いつも笑ってくれてるねぇ』
ニコニコ、ニコニコ。。。
『昔のあのコみたい・・・』
はにゃ?あのコ???だれだろ・・・
『昔はもっと笑ってたのにねぇ・・・』
おばあ様は何故だかしょんぼり。これはいけないと思い、サル、お得意のスマイル作戦に出る。
「ほら〜、笑って笑って〜〜〜〜〜♪」
・・・だが、ご主人様以外は解ってくれるはずは無い事をサルは知らない・・・
しょんぼりした顔で部屋を出るおばあ様。。。
「ありゃ?まちがえたかなぁ・・・???」
首をかしげるサル・・・少しして開き直っているところをみると、たいしてこたえてはいないようである。。。
「む〜ん・・・ご主人様遅いなぁ〜。。。」
日が落ちてもまだ見られない顔を待ちわびて、今日もサルは笑っていたのであった・・・・・。。。

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