YOKOCHO（横丁）おやじ日記

　NHKニュースでは「朴槿恵大統領辞任へ」みたいな報道だったので、これはちょっと驚いた。
　大統領の記者会見は、当然に韓国語で行われているわけだが、たまたま「東洋経済」のウェブ記事に載っている日本語訳された引用では、「与野党の政界が議論し、国政の混乱と空白を最小化して安定した政権へ委譲できる方案を言ってくれれば、その日程と法手続きに従って大統領職から身を引く」という表現になっている。
　この表現のうち最後の一句だけを拾って「辞任」と報道したのだと思うが、その全体を読めば、太陽が西からのぼるようなことでもあれば辞めるわよ、と言うのと同じことだから、アタシが辞めるわけないじゃない、という意味にしか自分には理解できない。
　一体、NHKにしろ、どこのメディアにしろ、韓国政界において「与野党の政界が議論し」「国政の混乱と空白を最小化して」「安定した政権へ委譲できる」方案がつくられる可能性が万にひとつでもあると思っているのだとしたら、それこそ驚きであろう。
　絶対あり得ない条件を出して、その条件が整ったら辞める、と言っているのだから、これは徹底抗戦の意思表示であるとしか受け取れない。それで、国会で弾劾決議を通そうとしていた野党も「ちょっと待て」ということになって、戦い方を再考せざるを得なくなった。
　では、彼らが与野党間のメンツやコダワリを捨てて、国家のために「安定した政権」を大統領に提案できる日がいったいいつ来るのだろう。これまでの韓国政治史において、そんな挙国一致した提案がまとまった、という試しはない。右翼と左翼が激しく対決して、国家が二分したままもう70年も経っているのだ。そして、それは未解決のまま、ほぼ永遠に対立したままなのじゃないか、とさえ人々は思っている状態ではないか。
　韓国内部だけなら挙国一致もあり得る、ということもほぼ考えられない。反朴槿恵デモも、本質的には北朝鮮系の工作員の煽動によって若者たちが動員されているものである以上、国民運動なんかではあり得ず、それに厳しく対立する勢力が厳然として存在している。
　国内がちっともまとまらないまま、軍事政権で強権的に韓国を発展させたのは、朴槿恵大統領の父君である朴正煕氏だった。そして、民政化以降も、韓国政治の内部では、ひたすら対立と対決が続いて来た。
　そういう歴史の中に生まれた朴槿恵氏が、自分がその権力を委譲できるような安定政権を提案せよ、と国会に迫ったのだから、これはもう厳しい対決姿勢である。自分が国民の敵になることによって、韓国民の意識統一をはかる、というのが隠された意思なのであるとするならば、何という崇高な政治行動だろう。
　さて、これまでの野党は、朴槿恵女史個人を攻撃して辞職に追い込む、というのが、その戦略だった。しかし、彼女から「安定政権」の提案があれば辞める、という強烈なカウンター・パンチが返って来た以上、本当に与党と相談して挙国一致政権案を模索すべきなのか、あるいは別の方法で彼女を追い込むことができるのか、相当に判断がむずかしいことになってしまった。
　与党側としては、野党が膝を屈して与野党統一候補の選定を提案してくるのかどうか、ひとまず様子見となるだろう。
　打たれたように見せて、実は野党に強烈なカウンターを打ち込んだ、というのが、昨日の記者会見に対する自分の見立てであって、このまま彼女が引き下がる、ということはまったく考えられず、苦しくなった野党がどうするのか、戦いの次元はさらに進んだ、と見るべきであろう。

　「ヌーハラ」って何かと思ったら、それはセクシャル・ハラスメント、パワー・ハラスメントなどに並ぶ新概念であって、ヌードル・ハラスメントを意味する、とのことである。そんなものならいくらでもあって、電車の中で安物のイヤホンを付けてボリュームたっぷりの下品な音楽を周辺にも聴かせるシャカシャカ・ハラスメントは「シャカハラ」で、どでかいリュックサックを背負ったまま満員電車に乗っているヤツは「リュクハラ」だろう。狭い歩道を何人もで群れてゆっくり歩く「ジャマハラ」とか、居酒屋などで嬌声を上げてはばからない「キャーハラ」女史たちも迷惑である。
　都市で生きるためには、他人から受ける不愉快な行動をいかに快適にスルーするか、という知恵を磨く必要があるのだけれども、そういうワザが未発達な人たちが陥る状態が悪性のストレスであり、そうしたストレスを他人に与え続けることが、一般的にはハラスメントであると呼ばれる。
　このハラスメントの面白い点は、これを受ける側が不愉快であるほどには、与える方は不愉快ではないことである。人間関係というのは、普通はお互いに不愉快だとか、お互いに楽しい、というようなことになるのが当たり前であるところ、ハラスメントのユニークなところは、それを与える側は普通に真剣なだけだったり、楽しませようとしたり、必要なことをしようとしたりしているだけなのに、受ける側ではそれが原因で精神状態が悪化し、ひどい場合は自殺してでもそれから逃れたいと思うようになったりすることである。
　さて、ヌーハラの場合、誰がストレスを与える側であり、誰がそれを受ける側なのだろうか。どうもその概念を持ち出す者の意識としては、音を立てて麺をすする、という行為を行う者が加害者側であり、その音を聞く側が被害者なのだ、ということになっていると思う。
　狭い店内で、誰かがたとえばもりそばなどをズズーッとすする、というのが、そのシチュエーションなのだろうと思うが、それが良いのか悪いのかと言う点が、どうやら議論なのであるらしい。1964年東京オリンピック時代に東京で生活していた私としては、その議論が半世紀の間にずいぶん進化したものだ、というように感心する。半世紀前の東京生活者の常識は何だったのかと言うと、麺はすするもの、ということであって、それはもりそばの代わりに目の前にあるものがスパゲッティ・ナポリタンであり、使用する機材がはしの代わりにフォークであったとしても同じだった。スパゲッティをズズーッとすすってみると、まず食べにくいし、服が汚れるし、何よりも洋食屋の店内にその音が響いて、何か下品が感じがした。そこで、オリンピックのために東京を訪れる外国人観光客たちが洋食屋でびっくりしないように、スパゲッティを食べる時には音を出さない、という新たなマナーを東京人は学んだのである。
　そのうちに、音を出さずにスパゲッティを食う、という原則が東京人の常識になったら、おそらく今度は、もりそばを食う時にも音を出すのはダメなのじゃないか、というところまで来たのが、2020年東京オリンピックを目前にした我々の時代の到達点であろうと思う。
　食事と音、という点に関しては、基本的に、餓えていて食事の内容が貧弱な場合には音を出すことが食事の満足度を高めるが、食事の内容よりもむしろ会話を重視する上流階級の食事においては、会話の邪魔になる騒音をなるべく出さない、ということがマナーとして定着しているだろうと思う。
　これは西洋とか日本という国境とは関係がない、下流と上流の相違、ということである。日本では音を出してそばを食うのが常識だ、というのは、本当は庶民が蕎麦屋でそばを食うのに音を制限する理由なんか全然ないので、激しく音をたててそばをすすることは、蕎麦をうまく食うための技術だ、というだけのことだ。会席料理に麺類が出た時にどうするかは、そのシチュエーションによるが、わざわざ蓮っ葉に大きな音をたてることは、ほぼ周囲の人々を不愉快にするだろう。
　要は、麺類は静かに食え、というのは、1964年当時のスローガンがその趣旨も理解されずに形骸化して伝わったものであり、食事には静かにものをいただくべきシチュエーションもあれば、明るく元気に食えば良いシチュエーションもある、という当たり前のことも理解できないような唐変木が、「蕎麦は音をたてずに食べるものですよ」という的外れな理論を言い立てていることが問題なのだろう。
　外国人は静かにモノを食べる、というのは、海外の一流ホテルに団体旅行で行って、いやあガイジンは静かに食事をするようだ、と思い込んだうっかり者の主張である。そういうホテルでフォーマルにものを食べる場合、ガイジンにとっても日本人にとってもそれにふさわしい音の出し方も、立ち居振る舞いも、ドレスコードもあり、そういう場合と、マクドナルドでマックシェイクが残り少なくなった時にズズーッと音がして良いのか、というのは別の話だ。そういう区別がちゃんと分かっている人なら、蕎麦屋でもりそばを食うのに音を出さないように遠慮しなきゃいけないなんて、バカじゃねえか、と一蹴して終わる話である。

　政治でも人間関係でも、自分は正しい、相手は悪い、という善悪が議論の対象になることがある。自然科学では真偽が問題になるが、善悪は科学の研究対象ではないことになっている。それゆえに、正しいことを語り、行えば、それで人間生活ができている、というような間違った思想が蔓延していることは、まことに憂慮に堪えない問題だと思う。
　昔は学校でも職場でも「善悪」を基準にして、それで相手を矯正しようとすることが多く行われたが、その「善」は彼における善でしかなく、別の観点で見れば、そんなもの無益かまたは有害である、という価値相対主義が台頭することによって、自分なりの善をゴリゴリ主張する者はダメな者、ということになって来ている。
　そういう相対主義をそのまま延長した先には、何でも良い、という寛容主義が出現して、そこでは男と女の区別も必要なければ、親と子の区別もなくなり、自分の子でも気に入らなければ放置したり虐待したりするのが普通になって来た。あんたも人間、自分も人間、という平等思想で親が自分に対して来た場合、子どもが被害者になるのは当然である。
　中世的な、あるいは封建時代的な一方的な「善」の押し付けが、近代社会化、あるいは情報社会化によって否定されて、そのまま「善」の存在できるスペースがなくなって来たのが、現代社会の現実だろう。中世的な社会では、宗教が善悪の基準を定めていたのだが、宗教もまた、独自のバイアスが掛かった一面的な価値観でしかないことが誰の目にも明らかになった。超情報化時代を生きる我々は、特定の宗教をチョイスしてそれを盲信するには、ちょっと理性が発達し過ぎてしまっている。
　そうなると、ニンゲンが作った人倫道徳のルールとか、教団の創始者がつくった宗教教義などを超えたところにある別の価値を我々は追求すべきだ、ということになる。
　フリードリッヒ・ニーチェはこの問題を「善悪の彼岸」というタイトルで論考したのであるが、彼が考えるニンゲンの普遍性は、生きようとする意思みたいなモヤモヤした生理学もどきのお話にしか行き着かず、結局、話の出発点はすごいが結論が貧弱、という羊頭狗肉の結果で終わり、彼自身、自ら命を絶つことによって、その思考を強制終了する、という不甲斐ない終わり方をした。
　これまでに確立した宗教や教団が、それぞれの偏向した教義によってニンゲンを苦しめることになっている、と自分はにらんでいる訳であるが、宗教全般が我々にもたらした唯一の良いことは、神の視点でニンゲンやその他万物を見る、という神からの観点を与えてくれたことである。
　世界が漫然と、偶然に、これといった意味もなく、うだうだと出来上がった、という唯物論からの観点もあるが、それはむしろ非科学的なアプローチであると思う。そこに自動車があれば、その自動車には設計図があり、それゆえに設計者が存在する、と考えるのこそ科学的な思考の結論であり、それがただ漫然と、偶然に、これといった意味もなく、うだうだと出来上がったのだと考えるのは、単なるバカであるとしか言えない。
　そうであれば、神はなぜ、いかにしてこの世界を、とりわけ私をつくったのか、という根源的な問いが問われなければならないし、それに答えようとする努力をしない者は、ニンゲンであるよりはむしろ類人猿に近い方の生物である、というように自分は考えている。そして、超カンタンに善悪を説明すれば、神の設計思想に適合する思考や行動は善であり、それに反する思考と行動は悪だ、という明解な結論がすぐに出て来るだろう。
　じゃあ、神の設計思想とは何なのか。読者もまた神の被造物である以上、何も私がとやかく言わなくても、とっくにご存知なのじゃありませんか、という以上の答えはない。

　キューバのフィデル・カストロ氏が亡くなった、ということだが、先日韓国からの帰途に機上で見た映画は、アメリカ、キューバ、カナダの合作映画である「パパ」だった。このパパというのは文豪ヘミングウェイの愛称であって、彼が晩年キューバで過ごした生活に貼り付いて取材することを許されたフロリダの新聞記者が、その姿を今ごろ脚本にして映画化されたものである。
　記者はヘミングウェイの信奉者で、熱烈なファンレターを送っているうちに、突然ヘミングウェイ本人から電話があって、魚釣りは好きか？と聞かれるのだった。最初は物見遊山の気持ちでキューバのヘミングウェイのもとに通い、本当に魚釣りを楽しんだりするのだが、彼は次第に米兵が現地の若者たちを虐待するような現場を多く見掛けるようになり、ヘミングウェイ自身が、彼を米軍と革命運動家たちとの銃撃戦の現場に連れて行ったりもする。
　そのうちどうやら、ヘミングウェイ自身が革命勢力を支援して、カネや武器を渡しているらしいことも分かり、記者がFBIから尋問を受けたりもするようになる。ヘミングウェイは、間一髪で大量の武器を自身が所有するヨットから放棄して、FBIの臨検をやり過ごすなどの事件がある一方、70歳に近付いた彼は、もう愛と冒険の日々を過ごすことに肉体的な限界が訪れ、文学活動も行き詰まり、自殺未遂を図るところまでが映像で描かれ、それから一年半後には本当に自殺してしまった、ということが語られて映画は終わる。
　この映画がキューバで撮影されたのは2014年のことであり、その主要な舞台はヘミングウェイが実際に住み、老朽化した後に修復され、記念館になっているまさにその建物である。ならば、ノーベル賞作家である偉大な文豪ヘミングウェイがキューバの革命運動に同情的だったように描くことはキューバの国益に沿うことであり、そうでなければ撮影の許可もおりなかったであろう、という推測は成り立つ。
　しかしそれにしても、キューバをバナナのプランテーションだらけにして、安価な労働力を使って、チキータ社（当時の社名は、ユナイテッド・フルーツ）が独占的な利益を得、それを米軍が暴力的に守る、という構図が当時あったことは、疑えない歴史上の事実だ。
　そういう現実の中で、キューバはオレたちの島であって、アメリカの自由になんかさせない、というフィデル・カストロやチェ・ゲバラなどによる革命運動は、それ自身正義の戦いであった、と見ても良いだろう。少なくとも、当事者であるキューバの人々の多くはそう思ったし、今でもそう信じている。
　そうやって革命を成功させたカストロに対して、アメリカは数多くの秘密工作を行って、カストロを殺そうともしたが、果たせなかった。そして、今年、オバマ大統領が国交を回復することを約束してから彼が亡くなったのは、彼にとっては幸いだっただろう。
　いくらアメリカと戦う、と言っても、経済封鎖を受けて、国民の暮らしは苦しかった。ソ連があった時代にはソ連という貿易相手国があったのであるけれども、ソ連が崩壊し、キューバの持つ軍事的な価値が一気に暴落すると、彼らは一層貧しくなった。それで、そろそろアメリカとの宥和を図らなければいけない、ということになったものであろう。
　彼らは建国以来、教育と医療の重要性を認識していた。学校は無料であるから、国民の識字率は中南米では群を抜いて高い。積極的に医師を養成しているから、国民は無料で高度の医療を受けることができる。ただし、輸出品が限られており、外貨がないので、クルマや機械の輸入もままならない。必然的にアメリカ帝国主義に搾取されていた時代の自動車やエレベータがいつまでも使われている。
　豊かさと平等が両立しない、というのが、20世紀の抱える大きな問題だった。国交回復後のキューバが果たして、その両立して来なかった豊かさと平等を実現できるのか、それはアメリカが経済封鎖をどのように解除するのか、あるいはそれをどこまでキューバ政府が許容するのか、という微妙で困難な課題をどうやって解決するかに懸かる。
　冷戦構造は、世界を親米、反米の二極に分けたのだが、キューバはその両者が真に雪解けするのかを占うための重要な歴史的実験場であろう。正義はいずれか一方にあるのではなく、豊かさも平等も、ともに人類にとっては重要な価値だろう。豊かさを実現してから平等な社会をつくろうとするのか、まず平等な国づくりをしてからゆっくり豊かさを実現するのか、アプローチは様々である。カストロ亡きキューバがどこに向かうのか、これは観察する価値が極めて高い対象であろうと思う。

　「強行採決なんてのは、世の中にあり得ない。審議が終わって、採決を強行的に邪魔をする人たちがいるだけでありまして。じゃあ、あの（野党の）人たちが本当に声を枯らせて質問書を破りながら腹の底から怒っているかといったら、『田舎のプロレス』と言ったらプロレスの人に怒られるが、ここでロープに投げたら返ってきて、空手チョップで一回倒れて、みたいなやりとりの中でやっている。ある意味、茶番だと思いまして、もうそろそろこういう政治のあり方は変えるべきだと思っている」
（「強行採決は田舎のプロレス」首相側近、持論次々に：朝日新聞デジタルより 2016/11/23 21:45）

　というように自分たちの仕事ぶりについてあまりに図星を指されたら、ふざけるな、議員を辞職せよ、と非難するのも、永田町田舎プロレスでは毎度見慣れたワザだが、型通りに陳謝して発言を撤回します、というのもプロレスのリングに上がっている以上、仕方なしに繰り出すことになる典型的な田舎プロレスのワザである。

　映画「シン・ゴジラ」では政治家の誰もが役に立たない中、官房副長官の活躍でゴジラ対策が取られるわけであるが、萩生田官房副長官が相手にしているレンホウ、ヤマノイなどの怪獣に関しては、その行動や威力に関しては既知の害獣と同じであり、何ら新味がないので、官房副長官としては、つまらない相手であろう。

　さて、陳謝した官房副長官に対して、民進党などの野党勢力がこれまでにない進化形の攻撃を繰り出すことになれば、彼らは田舎のプロレスという汚名を晴らすこともできるはずだが、果たしてそんな攻撃方法を編み出すことができるものなのか、一応は期待して見守ることにしてみたい。

　さて、ド田舎のプロレスとも言うべき韓国政界の方は、国会が弾劾決議を通そうか、という勢いである。議院内閣制の日本と異なり、大統領制である韓国では、アメリカの場合と同じく、いくら議会が気に入らないと言っても、彼らは大統領を辞めさせたリする権限なんか持っていない。彼らは国民からの選挙によって議員の地位を得たのであるにしても、大統領もまた国民からの直接選挙でその地位を得たからである。大統領には議会対策が必要なので、アメリカの場合は大体副大統領がその任に当たるのであるが、韓国の場合は副大統領を置いていないので、両者の対立が厳しくなった場合の調整役を欠いていることになる。

　大統領に対する国民からの支持率が下がっているから下野しろ、というのは、憲法や国家の統治機構に無知な話で、大統領と議会の間に意思の不統一がある場合、大統領の支持率が一定値を下回ったら大統領は失職、などという規定はどこにもないし、解釈上もとても成立しないだろう。

　そういうわけで、プロレスにもちゃんとしたルールがある以上、大統領の地位は、憲法裁判所によって否定されるまで安泰である。そして、憲法裁判所が、何か大統領、マスコミに叩かれて評判が悪いからとか、船が事故った時に何かプライベートなことで忙しかったらしいからとか、大統領に良く思われたい財閥企業が大統領のトモダチにカネを出したから、というような理由で大統領がその職を辞するべきだ、という憲法上の根拠を見つけ出せるとは思われない。

　ソウルに多数のデモ隊を編成して、大統領は下野せよ、とシュプレヒコールを上げるのも、発展途上国のド田舎プロレスに良くある見飽きたワザである。日本でも1960年に岸内閣の退陣を求める大規模デモがあって、うっかり参加した女子大生がデモ中に死んで、検死の結果、胸部圧迫および頭部内出血と診断された。大人数がもみくちゃになってそのように死んだのだから、警察による不当な殺害だ、というのは、刑法学的に論理の飛躍があり過ぎて、桶屋が利益を出したのは風が吹いたからだというような話だと思うが、いずれにしても、日本もまた、当時は政治的な発展途上国に過ぎなかったのだ。

　田舎のプロレスは、政治的に未成熟な国家運営ではしばしば見られる現象である。もうそろそろこういう政治のあり方は変えるべき、というのは正論だが、残念ながら、一部の国民がそういうプロレスの熱狂的なファンである場合、そこからの脱却は案外難しいだろうと思う。

　昨日は勤労感謝の日という国民の祝日であり、本日は降雪による任意の休暇を取ったので、意外なところで連休となった。
　ところで、昨日昼間からテレビのニュース・ショーを見ていたところ、業界誌が毎年選ぶベストな観光都市ランキングの中で、京都は一昨年、昨年と第1位だったのに、今年は6位に転落した、というのがトピックであり、さすがに順位に敏感な日本人向けのテレビ局らしく、そんなことがテーマのひとつになっていた。
　観光業界にとって魅力が減ったとすると、その原因は何だろうと、取材者が京都に行ったのだが、そこで分かったことは、紅葉の京都は観光客でごった返しており、庭を見るにも長蛇の列、交通機関を使っての移動にも長蛇の列、挙句の果てはせっかくの紅葉スポットに辿り着いても、さっさと移動させられて、カメラによる撮影まで禁止される、という混雑ぶりだった。
　こんな絶好の季節に京都に行けば、どうせそんなことになるのは分かっているから、何とかそういうタイミングをはずして行くことをこちらは考える訳だが、世界の観光業界としては、素晴らしい季節感が味わえる京都目掛けて観光客を押し込むのは、それもまたビジネス常識なのであろう。その結果、京都に行ってはみたものの、やたらと疲労しただけで、旅の楽しみとはだいぶかけ離れた経験をさせられた観光客たちによる採点としては、残念、ということになるのも当然だろう。
　成功し過ぎて限界に至る、というのは経済学的にどういう用語で説明されるのか良く分からないが、あらゆるものには最適な規模があって、いくら人気があっても、そのゾーンを超えてしまったら魅力が低減してしまう。
　うまいだんご屋、というのもそういう原則を良く理解していて、うまいだんごを作って売るのだが、その日の生産量を売り切ると、さっさと閉店してしまう。そんなに人気があるのだから、もっと規模を拡大すればいいじゃないか、という悪魔のささやきに耳を貸さないところが、だんご屋の意地でもあるのだが、それは同時に経済的な合理性でもある。
　だんごを大量に売るためには、たとえば生産工程を機械化して、大量に生産する、ということが考えられる。販売手段としては、自分の店舗で売るだけでなく、デパートに出店する、ネットで販売する、などが考えられる。しかし、それじゃあ本当にうまいだんごを食わせることができないので、だんご屋のおやじはそういう規模の拡大を許さないのである。
　生産工程を機械化すれば、その日その日の気温や湿度に応じた焼き加減の調節が困難だろう。出来立てを食べればうまいとしても、流通に時間を掛ければ、品質は経時的に劣化せざるを得ないだろう。そうなれば、このだんごはうまい！とせっかくの評判を取っていても、何だそれほどでもないな、というように人々は言うようになり、もともと持っていたそのだんごの商品価値は低下することを余儀なくされる。
　あらゆる経済活動にはそれぞれに適正な規模がある、というのは、グローバリズムの理想に反する法則である。このだんごはうまい、ということは真理であっても、だったら世界の誰にでもそれが提供されるべきだ、と考えるべきではない。地元の人々にだけ愛され、毎朝ベストな方法で製造されただんごが、その日のうちに売り切れたら、それで閉店となる、そういうローカルな経済活動が、適正規模の経済ということである。
　京都の街は不便だ、なぜなら中国語や英語の標識が足りないからだ、というのも真実であろうが、では世界中の言語で書かれた標識によって京都の街を埋め尽くせば、それで京都の観光価値が高まるのかと言えば、そんな標識だらけの街を歩いて楽しいかと言うと、そうも思えない。
　逆に不便な街を探索することによって、その旅の記憶が鮮やかになる、という側面もあるのだと思う。せっかく風情のある風景や街並みがあったのに、そこが観光地として整備されてしまうことによって、その魅力がガタ落ちになり、結局、その地域自体がつまらないものになり果ててしまう、ということもある。
　素晴らしいものには数に限りがある、ということが、重要な知見であろう。フォードがはじめた大量生産、大量消費は20世紀の人類史における主流の考え方だったが、それはもう21世紀には通用しない。京都に行ったが不便で楽しくなかった、という感想が広まることによって、人々が京都に行かなくなる、ということになっても、それで京都の人が困るかと言うと、そんなことはなくて、別に一見（いちげん）さんに来ていただかなくても、ちゃんと京都の価値を良く知っているご贔屓（ひいき）さんさえ来てくれればそれで経済が成り立つ、というのが、京都の観光経済学だろうと思う。
　ちょっと売れたからと言って、それで貪欲（どんよく）に溺れるようだと、それは長続きしない。京都くらいになれば、観光客の数がどちらに傾いても、それに応じて商売をするだけのことであり、不必要な欲も出さず、サービスの質を低下させもしない、したたかな街の生き方を崩すこともないのだろうと思う。まして、観光専門誌のランキングがどうなろうと、そんなことを面倒なだけと思うのが、ホンモノが持つ考え方なのだろうと思う。

　世の中は、だんだん攻撃的になって来ていて、むかついたから人を殺す、いじめる、無視する、というようなのから、他者を攻撃できないから自分を攻撃して自殺する、というようなことも含めて、攻撃性が発動することが、どうも韓国とか日本など東アジアでは普通に見られるようなのが気になる。
　おそらく同じ傾向が中国人やアラブ人にも現われているように思えるのであるが、そうした傾向がなぜ現れるのかを考えると、そこにあるのは、子どもをどう教育するか、という基本姿勢に潜む問題なのではないか、という気がする。大人というのは、しょせん子どもの成れの果てであるから、子どもとしてうまく育たなければ、ろくな大人にはならない。だから、大人の社会に現れる病状を治癒するためには、子どもの時代に抱え込んでしまう病巣を見ておく必要があるように思う。
　大学の卒業論文というものを書いた時の自分の専門は「比較教育」というジャンルのものであったのだが、その時に私が依拠したスタンスは、教育の問題は単に教育という領域のみで閉じて考えても理解することはできず、ニンゲン一般の問題、すなわち、倫理、経済、技術、それらの変化の方向としての歴史全般を「比較」することではじめて教育という現象を理解することが可能になる、ということだった。それで建国時の教育制度を設計する場合に、国家はどんな理念で教育制度をつくったのかを比較するために選んだテーマが、第二次大戦後のインドと明治維新期の日本と独立時のアメリカ合衆国という三つの世界における教育の制度構想を比較する、ということだった。時代も場所も異なる三点を選んで、その同一性と差異とを明らかにする、というその作業は、企図は壮大で面白くはあったが、科学としての厳密性はだいぶ犠牲になったであろう。
　結局、学部の教授たちによる論評会では、アカデミズムとしての方法論も未熟であり、それはむしろジャーナリズムでしかない、と酷評されて、まあそれなりの評価しか得られなかったし、自分の興味がアカデミズムとは相性が悪いことも論文を書きながら分かったので、結局は、サラリーマンという別の選択肢に進んだのだ。
　さて、中華系やイスラム系の教育思想にある欠陥、あるいは限界というものが指摘されるべきだ、と自分は考えている。もう少し厳密に言うと、それはキリスト教系の教育思想でも同質の問題があったのだけれども、キリスト教文明の中から、いわゆる近代的な教育思想というものが生み出されて来たのに、それはいまだに中華系、イスラム系文明の中には根付いていない、ということである。
　コペルニクスが出現して、宇宙観が逆転したのと同じく、近代教育思想は、教育観を逆転させた。それは、社会の都合に合わせて子どもを教育すべきだ、という旧来の考え方をひっくり返して、子ども自身に生きたい方向性が潜在しているから、それを具現化させてあげることが教育の目的だ、ということを発見したのである。
　この思想は、しかしながらその通りに理解されることは稀で、個性を伸ばすと言って、無理矢理変なキャラクターを持つことを強要したり、自主性を尊重すると言って、何も教育しなかったり、というように数多くの失敗事例が山積みになってしまっている。
　子どもはそれぞれに違ったようであっても、その中核部分は人類に普遍的な要素を持っているのであり、その普遍的な部分を自分の個性と融合させることによって、個性的な人生というものを人々は生きるようになっている。この人類に普遍的な価値観を本人に自覚させることが、近代教育（それは基本的人権の尊重という理念と一体だが）の最も本質的な役割である。
　ところが、現在の日本の教育全般に見られることは、社会の成功者になるための皮相な知識の習得に無駄なエネルギーが浪費されており、しかもそれは常に点数化されて、人が人を序列化する、という無意味な営為が教育の目的化している、という悲劇である。
　自分の中核にある人類に普遍的な倫理観や人生観を育てず、社会のニーズにただ応えるだけのロボットないしは奴隷のようなものを育成しているのが、残念なことに文部科学省的な「教育」の薄っぺらな中身である。
　その文部科学省的な教育が成功すればするほど、人は成功者になるために努力し、成功できなかった者は社会に対して、あるいは自分自身に対して攻撃的、あるいは暴力的になる、という結果が生まれる。
　個人の尊厳、というのは、実際のところ、人生全体を通して、経験的に学ぶべき深遠なテーマである。それを考え始めるきっかけを与えるのが、教育というものでなければならない。そして、個人の尊厳とは、自分と誰かを相対比較しても決して分かるものではなく、自分が経験の中から自分の中に沈潜してみて、そこから見付け出される人類に普遍的なある要素、それはそれぞれの文化の中で、愛とか真理とか道理とか道とかいろいろ名付けられていようが、そういうものを自分の人生、自分の個性という特殊な文脈の中ではっきりした情緒や意思とともに融合させてつくりあげるものだ。そうした価値観を自分の周辺、自分の影響のおよぶ範囲の中で他者と共有し、生成する、ということが、すなわち人間生活というものの具体的な中身であろうと思う。

　安倍首相をトランプさんが自宅に呼んだのは安倍外交の勝利、みたいな記事を、誰がどういうつもりで書いているのかは知らないが、そんなのは他人の手柄をちゃっかり自分のものにする、という例の手口であり、まことに品性が下劣だろう。
　安倍首相の外交スケジュールは概ね的確であって、今般のトランプ候補自宅訪問もそんなに悪くない。表面的には安倍首相が「おめでとう」電話をした時に、寄っていい？いいよ！というやり取りがあったわけだが、トランプ陣営側でその決断を下したのは、ドナルド・トランプ氏本人であると言うよりは、彼の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏だ、と見るのがおそらく妥当だろう。トランプ氏が会う最初の宰相は、メルケル首相やオランド大統領のようなハードルの高い相手ではなく、かと言って、そんなに小者というわけでもない、おとなしくてしかもそれなりの重みを感じさせる相手として、安倍首相とは実に良い人選だった。
　それは、内閣府が公表した写真を見ると、ある程度理解ができるのであって、そこに大写しで写っているのは、トランプ氏の自宅であるにも関わらず、彼の奥さんではなく、娘とその婿である。写真のうちの一枚で、安倍首相と通訳が話している相手は娘のイバンカ氏であるように見えるが、その脇にいるのがクシュナー氏だ。英語の話せるイバンカ夫人にもうひとりの通訳が必要なわけはないので、クシュナー氏も安倍首相の対話の相手だったことが分かる。自分の想定としては、今回の会談の主要な相手は、本当はクシュナー氏だったのだと思う。
　35歳の青年実業家であるクシュナー氏の最大の強みは、彼がガチなユダヤ教徒だということである。岳父であるドナルドにさんざんイスラム教徒批判をさせたのは、彼のユダヤ人脈を強固にするためであり、それが奏功したのが、今回の選挙結果であろうと思う。イバンカ夫人も当然に、改宗したユダヤ教徒である。
　さて、副大統領のマイク・ペンス氏はガチなカトリックであり、国務長官として取り沙汰されているのはミット・ロムニー氏だが、こちらはガチなモルモン教徒だ。そう考えると、トランプ政権というのは、野卑な放言おやじが単に自分の好みで自分に服従する部下を選ぶ、というような独裁体制なのではなく、共和党の保守勢力が、ガチな宗教集団をすべて集結させて、アメリカを再び偉大な国にする、という壮大な企図によってつくられようとしているのだと思う。
　そもそもなぜトランプ氏が大統領になろうとしたのか、というあたりから考えて、そこにはユダヤ教徒たちの野望、ないしは陰謀があった、と考えるのが妥当かも知れない。もとより、ユダヤ教徒たちと言っても一枚岩ではない。既得権益をガッチリ握っている軍事、金融の大ボスたちは、潤沢な資金をヒラリー陣営にぶち込み、本気になって既得権益を守ろうとした。しかし、そこには別の流れがあって、それがトランプと言うかジョーカーと言うか、言い方は分からないが、あるおっさんを担ぎ、それを若いクシュナー氏というコントロール・タワーが動かす、というのが、今回の選挙戦のはじめからの狙いであったかも知れない。少なくとも、ジャレッド・イバンカ枢軸が十分に機能したから岳父は大統領になった、というのが、正しい角度から物事を見る、ということなのではないか、と思う。
　ユダヤ、カトリック、モルモンがこの政権の強固なサポーターになる、ということは一体何を意味するのだろう。民主党政権が「寛容な社会」をしばしば標榜していることは明らかだ。その寛容さは、人種や性によって人を差別、あるいは区別するな、という意味だと理解されている。しかし、それが人類をどちらの方向に向かわせるのかは、ユダヤ、カトリック、モルモンなどいずれの教派であっても、打ち揃ってそれは人間を「悪」に向かわせるという点で、意見が一致しているであろう。彼らは、エデンの園で何があったのかを基本常識としてわきまえている。「寛容な社会」とは、「取って食べよ」という悪魔のささやきに屈することに他ならない。
　TPPとかメキシコ国境の壁とかが本当のテーマだったのではなく、今回の政権交替は、あるいはアメリカを悪魔の手から取り戻す、という神の崇高なご意思であった、というように考えてみるのも、面白い観点かも知れない。

　今日は日本語環境に戻って来たのだが、ネタは昨日と同じ。
　大韓民国の検察は、同国のパク大統領の友人とされるチェ・スンシル容疑者ならびに大統領の元補佐官2名、の3人を機密文書の漏えいや、財閥企業に対して自分の財団への資金拠出を強要したなどの罪で起訴したが、その起訴状の文面では、大統領自身が共謀関係にあった、と明記されている、というようなことが、報道の内容である。
　大統領は、検察からの事情聴取に応じるということであるが、大統領府は、「大統領の犯罪」を認めておらず、大統領と検察とは全面対決をする、という構図と伝えられている。
　ただ検察にとってまずいことは、大韓民国憲法の84条に「大統領は、内乱又は外患の罪を犯した場合を除いては、在職中刑事上の訴追を受けない。」と定められていることで、かりに機密漏えい罪、職権乱用罪などの罪科があるとしても、大統領が在職している限り、訴追することができない点である。
　それでも、検察の態度として、起訴した3名の犯罪内容を具体的に特定するために、大統領がどの程度関与したのかは、重要な確認事項であるから、大統領自身を捜査することには意味があるし、必要なことでもあろう。
　ただし、共謀罪という設定は、典型的な刑事事件のように、被告が実行犯であるのとは異なり、立件がけっこうむずかしい。韓国の大方のマスメディアは、大統領への国民からの信頼感は崩壊したのだから辞任すべきだ、という論調であり、辞めれば訴追が可能になるから、大統領府から監獄に、という人生行路も彼女にはあり得ることになる。
　しかし、検察からの事情聴取に対し、パク大統領がすんなり犯意を自白し、辞職もする、というシナリオはその可能性が低そうだ。そもそも起訴ができない相手に対して事情聴取をするものである以上、大統領側は、別に失うものもないので、あらゆる質問に対して、自分の関与を否定してしまえば、逃げ切りの可能性が高まる。そもそも大韓民国政府の現実は、自国の国土の半分しか実効支配をしておらず、その国家建設はいまだに途上でしかない。大統領がシロかクロか、を問う以前に、まず自分の国を普通の国にまで高めることに注力すべきであり、大韓民国の国民にとっては、大統領個人の犯罪よりも、国家統一の方がずっと真剣に取り組むべき課題であろうと思う。

Now I sit in an Internet Cafe @Incheon Airport, and do not know how I can use Japanese letters.
Most likely you may read English, eh? So today's article is written in English.
When I told my friend that I was going to Korea, he asked me if it is safe to visit Korea now. Why? Demonstration against President Park or something. Typical confusion ! They misunderstand easily, and are quick to believe what they see on a TV screen. It may not be a fake message, but it is not a truth either. Demonstration is there, and support rate for the President steeply fell down. But the living of Korean people do not change at all. That is her issue, not theirs.
Still I believe the Korean guys shall pay more attention on such political issues.
Some guys hate the President, which is a matter of the nature of politics. And mass media wants to pick up the issue which many people want to peep.
This type of operation makes people lose the interest in politics. But it is the hole people should be more attentive.
She still is the President. If people have a very good reason to displace her from her current position, they should do so. But as far as I know, the problem here is that she had a bad friend, and this friend tried to use a sort of influence to make money or else. It is not a good thing, and the President may stop the friendship with her. If the friend has committed any crime, she should get a justice.
The question here is if the President herself is criminal. It is still unknown if she committed any crime or not. As long as it is not proven, she is supposed to be not guilty of course.
Political opponent may say anything, and mass media can write anything as long as it gets more readers and audiences. But the relation between the President and the people is only ruled by the constitution. The President shall make any critical decision as far as it is critical for the people. People should judge the President in terms of her doing and saying, and not that her friendship is good or bad.
Outside Korea people simply watch the footage of TV news show. If the watcher is interested in the issue, he or she must learn scientifically. The President is still there, and if she can prove that she is a good President, though she regrets about her old bad friend, she IS the President.
My expectation with the President is simply that she will find a new friend, and what I hope is that the new one is a very good person for the President and for the nation as well.