「次は、哲学・思想からの出題です。デカンショ、と言えば三人の哲学者、デカルト、カント、そしてもうひとりは」
ピンポーン「ショーペンハウエル!」
ブ、ブー「残念でした。問題は最後まで聞いてからお答え下さい。−−−ショーペンハウエルですが、では、この中で現在のドイツに生まれた哲学者は何人いるでしょうか?」
ピンポーン「ふたり!」
ブ、ブー「残念でした。」
「えー?デカルトはフランス人だから、残りのふたりがドイツなんじゃねえの?」
「違います。では、もう一度回答のチャンスを差し上げましょう。」
「うーんと、カントは確かケーニヒスベルクという町の生まれのはずだから、じゃあ、ショーペンハウエルがドイツの外で生まれたんだろう。正解はひとり!」
ブ、ブー「何と、一問で三回も間違えましたね。この中に現在のドイツで生まれた哲学者は、ひとりもいません。」
「おいおい、カントは確か、ケーニヒスベルクの生まれだろう。」
「あなたがおっしゃっているのは、カリーニングラードですね?この町は、現在ロシアになっております。」
「いや、思い出した。ショーペンハウエルは、自由都市ダンツィヒの生まれだ。」
「あなたがおっしゃっているのは、グダンスクですね?そこは、現在ポーランドになっております。」
「何〜?じゃあ、もう一問出題してくれ。」
「それでは、この三人の中で、哲学の教授だったのは、何人でしょうか?」
「全員、そうじゃねえのかよ。分かんねえよ。」
「デカルトは、放浪者、時々、軍人。ショーペンハウエルは、ベルリン大学の講師になりましたが、ヘーゲル教授を見てびっくり。速攻で辞職し、フランクフルトで遊んで暮らしながら、本を書いていましたとさ。ということで、実は大学教授として哲学を教えていたのは、カントだけだったのでした。」
それでは、どうでも良い哲学のトリビアを終わります。

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