こういうのが勢いというものか、と感心するほど、北海道日本ハムは勝ち続けている。もうあとひとつ勝てば日本一というところまで来てしまった。
ペナント・レースのパ・リーグでは、やはり西武とソフトバンクが二強で、これにロッテと日本ハムがからむかたちで進んで来たのだが、ロッテが失速するとともに、日本ハムが勝ち上がったと思ったら、最後は鼻の差でトップに立ってしまい、プレイオフでも要領良く勝ち上がってしまった。
今回の日本シリーズは、ここまでのところいずれも投手戦なのだが、日本ハムが少ないチャンスでしっかり得点するのに、中日の方は打っても打っても、なぜか得点にまでは至らないで、残塁してしまう。
特に北海道では、地元ファンの声援のパワーもあるようだ。元来、寒い北海道に本拠地を置く球団など考えられもしなかったのだが、ドーム球場の普及で、それが実現した。地元の球団、ということに実感がわかなかったであろう北海道民も、日本ハムが勝つにつれ、次第に盛り上がることに慣れて来たらしい。
日本経済が回復したと言っても、製造業の現場は中国やアジアに出てしまったし、北海道の地場産業と言えば、相変わらず農牧水産といった第一次産業が中心だ。公共事業で食おうにも、コイズミ経済学では公共事業が目の仇であるから、一向に潤わない。
ここは、ぜひ日本ハムの試合を観戦して、SHINJOのライフ・スタイルでも学んだ方が良い。決して暗い顔をせず、派手なパフォーマンスで注目を浴びる。そうすれば、人々が集まり、ビジネスのチャンスも出て来ようというものだ。北海道の地方経済を刺激する意味でも、ぜひ日本ハムには勝って欲しい。中日の名古屋地区にはこれまで日本経済を牽引して頂いているので、少し休んでもらってもいいかも知れない。

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