『私』は「私」をなぜ見るのか。
『私』は知っているのである。
『私』が本当に安らぐためには、多くの経験を積み、環境という常に変化する時空にあって喜怒哀楽を感じながらも、それを受け流すことのできる存在にならなければならないことを知っているからである。
『私』は生まれたばかりの幼児のように無垢ではあるが傷つきやすい。
「私」の人生によって、平常心を我がものとしていく。
『私』は「私」に新たな人生を経験させることで成長する。
「私」の人生を乗り越え、強くなっていく。
そして、無垢な存在から純粋な精霊へ。

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